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16/初めての劇場仕事は

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

履歴書持って、直談判

リヨンに住んでいた頃から、時々呼ばれてパリでお仕事してましたが、本格的に家族で上京して仕事を始めたのが、20年ほど前。

娘が2歳半で幼稚園(フランスは義務教育)に入園するまでは一時仕事を控え&パリ 上京とも時期が重なり、子育てには丁度良い具合に行きました。

とは言え、妊娠中に寝たきり8ヶ月を過ごしてからの子育て約2年半で、トータル3年も仕事をしない時期があり、一刻も早くキャリア再開しないとと少々焦っていました。

そんな中、幼稚園の送り迎えのバスで前を通っていた町内の劇場が気になり、ある日履歴書用意して、途中下車して寄ってみました。

市立劇場なので、"residence"と言ってダンスや演劇のカンパニーを年単位で雇って舞台制作をしたりもする劇場だったので、そうなったら衣装さん必要になるかも⁇と思いまして。


(小さな街の劇場)

で、受け付けで衣装さんいらない?って聞いてる時に、たまたま裏方のシェフ(directeur technique)が通りかかりまして、おっ、丁度楽屋姫(habilleuse)探してたんだよ、って。
え、ラッキー👍

という訳で始まった、裏方仕事。

今でも続けている理由

当時住んでいた街だったので、自宅から自転車で通ってましたが、4年前に引っ越したので、今では車通勤。

製作が忙しくて何度も辞めようかと思いつつ、やっぱり最初に拾ってくれた劇場には思い入れも相当なので、未だに呼ばれると多少無理しても駆けつけています。

そんなパリ上京当初、約20年前から"隣に新しい劇場建てる"と言われ続けていて、もう引退前に新劇場で働くことはないのでは…と思っていたら、今年始まった工事。

来シーズンから使える…かも⁇

客席や衣装さん控え室等、私の意見も取り入れてもらえてるので、余計に離れられなくなりそう…⁇

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