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「地政学的変化から生じる投資機会を、情報収集と分析によって明確にしていくこと」をコアバリューに情報発信していきます。最近は原子力、中央アジア、天然ガス(カタール)、パキスタンに注目してます。アメリカ市場の相場観についてもたまに発信します。

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原発界唯一のグロース銘柄、ニュースケール(SMR)。米国政策の追い風を受ける

    • ~パキスタンアップデート~ デフォルト回避から経済成長までの道筋

       今までのパキスタン情勢につきましては、前回の投稿↓をご覧ください IMFの支援の継続   IMFはパキスタンに対して、2023/6/29、9カ月にわたり30億ドルの金融支援を行う(Stand-By Arrangement)SBAプログラムを開始しました。 直ちに初回12億ドルの支援が決定され、同国はデフォルトを免れることができました。 その後、IMFによって今年の1/11に第1次レビューが実施・承認され、7億ドルの追加支援が行われることとなりました。 これにより、パキス

      • ~パキスタンアップデート~ アメリカ批判、軍との対立、デフォルト危機。最悪期からの脱出

        ※今までのパキスタン情勢につきましては、過去の投稿↓をご覧ください 総選挙の結果  去る2/8、パキスタンの総選挙が行われました。 総議席数は266、三大勢力が議席を争っていましたが、以下のような結果となりました。 パキスタン正義運動(PTI):93 パキスタン人民党(PPP):54 パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N):75  どの政党も単独で過半数を取るには至らず、PPPとPML-Nが連立政権を組むことになり、勝利が確定的となっています。 首相の座

        • カザフスタン航空会社 エア・アスタナ ロンドンとカザフスタンで1/29(月)IPO

           来る1/29(月)、ロンドン証券取引所、カザフスタン証券取引所、アスタナ証券取引所にエア・アスタナがIPOします。 エア・アスタナはカザフスタンのナショナルフラッグキャリアです。ロンドンに上場するカザフスタンの銘柄と言えば、金融系が主で、シクリカルな事業会社は原子力のカザトムプロム(KAP)位でした。 当noteでは、次なる成長エリアとして中央アジアに注目していますが、カザフスタンはその中でも最大の経済大国かつ、投資環境も整備されたリーダー的存在です。  今回のIPOを基に

        原発界唯一のグロース銘柄、ニュースケール(SMR)。米国政策の追い風を受ける

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        • 決算・銘柄情報
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        • 特集:メガトレンドを解き明かす
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        • ポーランド・ウクライナへの投資方法
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        記事

          ~新興国2020年代のメガトレンド~ その1:ロシアボイコット

           2020年代の新興国をとりまくメガトレンドには2つの大きな流れがあり、どちらも地政学的な変化が影響しています。 一つはウクライナ戦争。 そしてもう一つは中国経済の崩壊(チャイナリスク)。 今回は、一つ目のウクライナ戦争について解説します。 ロシアボイコット 2022年、ロシアがウクライナへ進出すると、欧米各国は経済制裁としてエネルギーや資源などロシア製品の不買運動を活発化させました。 当noteでは、便宜上これを”ロシアボイコット”と呼称します。 ロシアボイコットによって

          ~新興国2020年代のメガトレンド~ その1:ロシアボイコット

          ~デフォルトを回避せよ~ IMF頼みのパキスタン

           以下はパキスタンの代表的な株式指数、カラチ100のチャートです。 本年7月より力強い上昇を続けていますが、8月以降の米国株調整局面においても、わずかな調整に収まり、10月以降はぐんぐんと値を伸ばしています。  さらに長い時間軸(週足)でチャートを確認してみましょう。  2021年中ごろより調整を開始していますが、2023年初に下げ止まっています。その後長いことレンジ相場が続いていましたが、今年の7月を境に上昇に転じ、一直線に上昇する形となっています。 これにはどういった

          ~デフォルトを回避せよ~ IMF頼みのパキスタン

          (今度こそ)'23Q4 強気相場転換のお知らせ

          (今度こそ)'23Q4 強気相場転換のお知らせ

          ~強気相場転換のお知らせ~ 23年8月スタート 今回の弱気相場の振り返り

           8月上旬から始まった調整相場は、約2か月続いた後10月上旬を底値に反転へと転じました。 この調整相場がどのように進行し、上昇へと切り替わってきたのかを改めてレビューしていきたいと思います。 下に今回の調整相場のS&P500のチャートを掲載します。  前半戦は8月~9月中旬まで、金利高止まり懸念をテーマとしてマーケットは動いてきました。  8月初旬から下旬まで下落した後、PCEと雇用統計、CPIを睨む形で一旦リバウンドしています。 この前半部分は過去の投稿に詳細を記載して

          ~強気相場転換のお知らせ~ 23年8月スタート 今回の弱気相場の振り返り

          そろそろかなと思い、QQQを打診買い

           色々な値動きの転換を感じた10/4(水)、QQQを打診買いしました。 理由は以下の通りです。 S&P500が直近の下値を割り込んで200日移動平均線に接触、反発したこと。(200日移動平均線は長期目線で重要な線) 眉唾ニュースの政府閉鎖問題が週末に終わり、11月下旬までのつなぎ予算が成立したこと。 10/2(月)ISM製造業景況指数が強く、金利にとってのネガティブサプライズにもかかわらず、株は上昇、ネガティブニュースに反応しなくなったと思われること。しかもこの日ディフ

          そろそろかなと思い、QQQを打診買い

          パキスタン。1か月後にはいいエントリーポイント来そうな出来高してます。

          パキスタン。1か月後にはいいエントリーポイント来そうな出来高してます。

          ~9月FOMC 経済予想サマリーレビュー~ もはやノーランディング インフレバトルは圧勝ルート。必殺技でとどめを刺す

           9月のFOMCにおいて、四半期に一度の経済予想サマリーが公開されました。 下の表はこの資料において、もっとも重要(というよりほぼすべて)な各指標の予測中央値を表す表になります。  6月予想値(June projection)との変化を見ることで、Fedの姿勢として何が変わったのかを見ていきたいと思います。  ・GDPは各年大幅上昇。23年に至っては2.1%と通常の年と変わらない  ・失業率は各年予想より低い  ・PCEは予想より僅かに高め。そこまで大きくは変わらない  ・

          ~9月FOMC 経済予想サマリーレビュー~ もはやノーランディング インフレバトルは圧勝ルート。必殺技でとどめを刺す

          '23Q3 調整相場を俯瞰する ~長期化する金利高止まり懸念~

           8月初旬から始まった調整相場も、そろそろ2か月に差し掛かろうとしています。今回は、この調整相場を俯瞰しながら今後の展開を考えていきたいと思います。 織り込みすぎた景気後退。織り込みすぎた利下げ前倒し  今回の調整の起点となったのは、7月のFOMCでした。 FOMC後の記者会見で、パウエル議長は、経済が強いこと、ソフトランディングに自信を持っていることを明言しました。 加えて、うろ覚えのため確証はないのですが、記者会見後の「次の利下げはいつですか?」という質問に対し、20

          '23Q3 調整相場を俯瞰する ~長期化する金利高止まり懸念~

          昔使っていたTwitterアカウントを復活させました。 今後おむすびchのグループチャットに投稿していた内容はこちらに投稿していきたいと思います。 https://twitter.com/mecox_jpn

          昔使っていたTwitterアカウントを復活させました。 今後おむすびchのグループチャットに投稿していた内容はこちらに投稿していきたいと思います。 https://twitter.com/mecox_jpn

          エネルギーが強い。ウクライナ戦争メガトレンドがついに始まるのか?

          エネルギーが強い。ウクライナ戦争メガトレンドがついに始まるのか?

          '23 Q3相場 アウトパフォームを狙う 攻め枠ETFのご紹介

           前回は現在の相場環境と、その中で妙味のあるシクリカルなETFを紹介しました。 今回はさらに踏み込んで、ピンポイントで伸びているグループに投資できるETFをご紹介していきます。  タイムラインは中期投資で、現在~8月末・9月初旬のレイバーデー明けまでの期間を対象としています。 IYT(iShares U.S. Transportation ETF)  運輸ETFです。 資本財(工業)セクターの中でも、とりわけ強い動きを示しているグループになります。 構成上位5銘柄を以下に

          '23 Q3相場 アウトパフォームを狙う 攻め枠ETFのご紹介

          ECBは予想通り25bps。そして、今後のデータ次第発言。これで欧州も空気変わりそうです。 対してアメリカ景気は強い。シクリカルの動きに注目ですね。金融危機で売りに売られた中小型も良いかもしれません。 FOMCは終わったばかり。利上げ、インフレはしばらく無視される流れでしょう。

          ECBは予想通り25bps。そして、今後のデータ次第発言。これで欧州も空気変わりそうです。 対してアメリカ景気は強い。シクリカルの動きに注目ですね。金融危機で売りに売られた中小型も良いかもしれません。 FOMCは終わったばかり。利上げ、インフレはしばらく無視される流れでしょう。