役割に縛られない 新しいアイデアが求められる開発環境
建設クラウド事業本部プロダクト開発部の開発マネージャーの一人であるM.N.さんに、MCデータプラスのエンジニアのやりがいやマインドについてインタビューしました。
※2024年9公開。所属・役職名等は取材当時のものです。
新しいアイデアが求められる環境に挑戦したかった
MCデータプラスに転職した理由は?
開発の新しいアイデアが出せる環境を求めていたからです。
私は新卒からSIerで、医療、金融などの基幹系システムの開発に携わっていました。
基幹システムは問題が起きればお客さまの業務の影響は多大です。安定稼働のために常に適度なストレスと緊張感を持ちながら業務を担当していました。
難しい案件でも積極的に仕事を任せてもらえる会社だったので、いろいろな失敗を繰り返しながらも「向かっていくメンタル」が身に付きました。正直業務から逃げたくなるときもありましたが、当時の経験は自分にとって大きな糧になっていると思います。
一方で、SIerは、お客さまの希望、要望通りにシステムを開発することが求められます。予算や納期に収まるように開発することが優先ですから、何か新しいアイデアが要求される環境ではありませんでした。
そこで新しい環境に挑戦したいと思い、事業会社、特にSaaSを提供する企業への転職を検討し、MCデータプラスに入社しました。
管轄しているプロダクトは?
私は、建設現場の施工管理サービス「ワークサイト」というプロダクトの開発マネージャーを務めています。
当社は建設業向けに「建設サイト・シリーズ」というプロダクト群を提供しています。その中心のプロダクトである「グリーンサイト」は利用企業数が10万社を越え、190万人を超える作業員の情報を集積しています。
「ワークサイト」は次なる主力プロダクトで、建設現場で従来はExcelやホワイトボード、電話でやり取りがされていた元請会社と協力会社間のさまざまな確認・調整業務を、スマホやタブレットで簡単に行えるようにするものです。
成功も失敗もある、緊張感と責任のある環境
MCデータプラスで感じるやりがいは何ですか?
自分で考えて提案ができる点です。
提案したものが成功することもあれば失敗することもありますが、緊張感と責任が求められる中で日々仕事が楽しいと感じながら働いています。
SaaSとSIerではやはり目的・ゴールが違います。
SaaSはお客さまに自社のサービスを使い続けてもらい、業務改善などの効果を感じていただくことが目的です。常にお客さまと近い関係性を維持し、お客さまのニーズをサービスに反映して顧客満足度を高めていく努力が欠かせません。
前職では要件に合ったものを開発することがゴールだったので、失敗することはほぼありませんでした。しかし、SaaSは市場に出してみないと分からないこともあります。成功と失敗がある、だからこそやりがいがあるとも言えますね。
淡々とオートマチックに仕事を処理するだけではダメだな、と実感しています。
未経験分野への挑戦が可能で、意見が言える開発者体験
採用候補者に提供できるやりがいは何ですか?
未経験分野への挑戦が可能なことと、意見が言える・反映される開発者体験を提供できることです。
開発チームがOne Teamとなって成長し続けている状態なので、新規に参画いただく方や若手の発言・提案を尊重する風土があります。みんなで良いサービスをつくろうと同じ方向を見てエンジニア各個人が主体性を持って取り組んでいるのです。
各メンバーはフルスタックへの意識が強く、未経験分野への挑戦意欲が非常に強いと感じています。幅広い知識が身に付いていると、プロダクトの課題発生時に臨機応変に対応できるので重要です。
未経験分野に挑戦するときは失敗も起きます。ただ、経験を積むためには失敗はつきものです。だからこそ、失敗をフォローするレビューの体制があります。フォローは開発メンバーだけではなく、プロダクトマネージャーや営業担当もしてくれます。
今の職場でご自身の意見を取り入れてもらえないと閉塞(へいそく)感やストレスを感じている方には魅力的に映るのではないでしょうか。責任とともに達成感のある環境だと思います。
開発マネージャーだが、PdMとしても動く理由
開発マネージャーの役割は?
当社は各プロダクト/プロジェクトによってフェーズが異なるので、それぞれの開発マネージャーに求められる役割や組織の特色が若干異なります。
「ワークサイト」は0→1から1→10に入ったばかりのフェーズで、毎月のように何らかの機能・改善をリリースしています。その中で、私はチームの管理業務よりも開発の要件定義に入るなど、プロダクトマネージャーのような役割を多く担っています。要件整理や社内外のステークホルダーとの調整、全体スケジュール管理などです。
課題があれば、役割に関わらずに率先して取り組んで解決していきたいと考えているので、役割を答えるのが難しいですね。
要件整理は、私がたたき台をつくってドンドン進めていたりします。たとえ少々間違った内容があったとしても良いと思っていて、間違っていることが分かれば次に進めるからです。
建設現場を訪問して、お客さまの意見をヒアリングすることもあります。現場ごとに正反対の要望を言われることもあり、それをどう機能に落とし込むか検討もします。
全体スケジュール管理ではプロセスの改善を日々実施しています。開発者同士の重複業務が発生しないためのチェックや、進捗のボトルネックの対処をしています。
当然、開発マネージャーとしての役割が明確に分担されていた方が働きやすい、という方もいると思います。こうしたプロダクトマネージャーとしての動きは決して社内から押し付けられているわけではなく、私がプロジェクトの成功のためには何でもやりたいと考えたうえで取り組んでいます。
社内では「役割を染み出す」と表現します。自ら望めばどんなことも携われるということですね。
人と違う意見も言い合える雰囲気
開発組織はどのような雰囲気でしょうか?
開発マネージャーによってマネジメントのスタイルは異なりますが、私はチーム内のコミュニケーションを活性化させ、誰でも気兼ねなく意見が言い合えて、互いに成長していけるような環境を目指しています。人と違う意見も言い合える雰囲気は大事ですから。
チーム内の関係性の質が下がると、思ったような成果が出せずにモチベーションの低下につながってしまいます。
そのためにチームごとの1on1や部署全体で半期に1回のチームアップイベントを実施しています。
日々の雑談の中でもメンバーのキャリアプランや興味のある技術などをヒアリングするようにしています。たとえばお客さまとのコミュニケーションよりもプログラミングに注力したいメンバーもいますし、マネジメント、プロダクトマネージャーの役割に興味があるメンバーもいます。
全ての希望をかなえるのは難しいですが、各メンバーがモチベーションを保ちながら業務を通じてスキルアップできるような担当配置を心がけています。
リモートワーク中心 オフィスでリフレッシュすることも
どんな働き方でしょうか?
私は、リモートワークがメインの働き方で、月に3~5回の頻度でオフィスに出勤しています。他のメンバーもリモートワークがメインです。
リモートワークでよく問題となる、生産性とコミュニケーションは、周りのメンバーが自発的に行動を起こせるタイプが多いので、やりづらさを感じた事はありません。
また、当社ではさまざまなコミュニケーションツールや共同作業の効率化のためのツールが充実しているため、オフィスワークと遜色なく仕事が行えています。
全くオフィス出勤がないわけではなく、顔を合わせてミーティングをしたいときにオフィスに集まったり、気分転換のためにオフィスで仕事をしたりすることもあります。オフィスに出社すれば仲間がいるので、雑談をしたり、一緒にランチを食べに行ったりしています。
本質とは何か?やることの意義・意味を常に考える
もっとも意識しているバリューは?
“本質にフォーカスしてやり抜く”です。
やることの意味、意義を常に考えながら業務にあたっています。
たとえばお客さまから要望があった機能はなぜ必要なのか?を問い、目的、ユースケース、業務フローの整理をし、なぜ要望しているのか?を突き止めにいきます。
「何が本質か?」について社内で議論が熱くなることもありますが、やはりお客さまの業務効率の成果まで考えることが重要だと考えています。
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