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自分の技術が巨大産業を支えるやりがい 開発組織の中核メンバーになれるフェーズ

建設クラウド事業本部プロダクト開発部のエンジニアリングマネージャーであるT.I.さんに、MCデータプラスのエンジニア組織の役割や体制についてインタビューしました。
※2024年9月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。

T.I.さんの経歴:
・新卒でSIerにエンジニアとして入社。官公庁の大規模案件などを担当。
・その後、広告制作会社にてUI/UXや幅広いデジタル技術を習得し、事業会社にてサービス開発に携わるようになる。
・開発だけではなく、技術営業・各種提案から導入教育まで幅広く担当しており、BizDevやPdMも経験。
直近はエンジニアリングに専念し、内製エンジニア組織の立ち上げも主導する。
・2023年に株式会社MCデータプラスに入社。

MCデータプラスが提供するサービスについて教えてください

当社の建設クラウド事業本部は、建設業界向けにサービスを提供しています。
建設業界は、担い手である技能者の高齢化による「担い手確保」が重要課題になっており、課題解決に向けた「働き方改革の促進」の取り組みが”待ったなし”の状況です。私たちは、その課題解決に直結する「生産性の向上」「処遇改善」につながる一手を「建設サイト・シリーズ」というプロダクト群で提供しています。
「建設サイト・シリーズ」の中心となるのは、安全書類作成サービス「グリーンサイト」です。安全書類とは、一定規模の建設現場を立ち上げる際に必要となる施工体系図や作業員名簿などと呼ばれる書類のことです。これを電子的に作成・提出・管理でき、生産性の向上につながるクラウドサービスです。

当社は一般的な知名度は高くないですが、プロダクトは建設業界で広く導入されており、利用企業数は10万社を越え、190万人を超える作業員の情報を集積しています。

自分の技術が巨大産業を支える

MCデータプラスで感じるやりがいは何ですか?

やりがいに感じているのは3点です。
➀自ら手掛けたプロダクトが、建設という日本の巨大産業を支えられる点
➁エンジニア組織やプロダクトの開発体制に課題があるが、解決に向けてさまざまなチャレンジができると感じた点
③多くの顧客基盤があり、デファクトスタンダードを狙える点

自分の技術を人のために役立て、社会に貢献したいと常に考えているので、非常にやりがいがあります。
アナログな業界をテクノロジーの力で改革するため、ぜひエンジニアの皆さんの力を貸してほしいと思います。

開発組織の中核人材となれるフェーズ

採用候補者に提供できるやりがいは何ですか?

当社では現在20以上のプロダクト/プロジェクトが稼働しており、100名近いエンジニアが働いています。しかし、社員のエンジニアは1割程度とかなり少ない状態です。
そのため、入社される方には中核人材として活躍いただくことを期待しています。

良くも悪くもエンジニア組織が未成熟な状態ですので、自走して取り組むことにやりがいに感じる方であれば、さまざまなことに挑戦できると思います。
例えば、プロダクト開発だけではなく希望すれば組織開発や開発標準の策定なども経験できるので、多方面にスキルアップも可能です。また、プロダクト/プロジェクト数が多く、0→1から1→10、10→100までさまざまなフェーズを経験することもできます。

自ら仕掛け、組織をより良くしていく

プロダクト開発部ではどのような業務を行っていますか?

エンジニアリングマネージャーとして組織面の整備を行いながら、開発マネージャーとしてプロダクトの開発マネジメントを行っています。
まずはエンジニアリングマネージャーとして取り組んでいることをお話しします。
入社後、プロダクト開発の状況を観察する中で、まずは「開発体制」「コミュニケーション」の2つの課題を解決する必要があると感じました。

開発体制に関する課題は、各プロダクトのQCD(品質・費用・納期)のコントロールが十分ではないというものです。これは、開発マネージャー職の社員数が少なく、一人の開発マネージャーが複数のプロダクトを兼任しているため、プロダクト開発のQCDコントロールにどうしても濃淡が出てしまうことが原因です。

コミュニケーションに関する課題は、プロダクト開発部としての連携が十分ではないというものです。これは、われわれは通常プロダクトカットで動いているため、あまり横のつながりがなくとも業務を遂行できることが原因です。

どのような対策を行いましたか?

開発体制に関する課題は、まず各プロダクトの開発状況を元にプロダクト開発におけるエンジニアの役割を見直し、役割ごとにジョブディスクリプションを作成しました。
続いて、各プロダクトでどの役割に何人必要かを可視化し、採用計画を修正し、採用施策の強化を開始しました。
例えば、母集団の再定義・エージェントコミュニケーションの強化・採用媒体の見直しなどを行っています。

コミュニケーションに関する課題は、まずは隔週でWin Sessionを行い、最近の業務内容や関心事項を気軽に話し合うようにしました。結果、ここから派生して各種技術イベントへのオフライン参加などが増え、リアルでのコミュニケーションが促進されるようになりました。

1→10のプロダクトは仕組みづくりで成長させる

開発マネージャーの役割は?

開発マネージャーに求められる役割は、プロダクトに関係する各所と協調し、プロダクトを成長させる仕組みを技術/人の両面から主体的に整えることです。
ただし、各プロダクト/プロジェクトによってフェーズが異なるので、開発マネージャーに求められる役割は若干異なります。

私が開発マネージャーとして管轄する「グリーンサイト 通門管理機能」は1→10のフェーズです。0→1に必要なのは強烈なリーダーですが、1→10で大事なのはチーム力です。一定のスキルのメンバーであれば人が入れ替わっても開発が継続できる持続可能な仕組みづくりが求められます。
そこで、開発チームのあるべき姿を設定し、3つのやるべきことに基づいて行動を起こしています。

通門管理機能のエンジニアはすべてパートナーであるため、当社として開発の可視化が進んでいませんでした。そこでまずはナレッジ共有やプロセス改善の推進を通じて可視化を行いつつ、定期的に問題点の改善のための振り返り、チームアップイベントを行いパートナーとの関係強化を行っています。

さらに、技術的負債対応のチームを組成し、技術的負債の可視化/返済を開始し、開発/保守効率の向上や不具合発生の防止などを行っています。

こうした取り組みにより、チームの一体感が向上し、プロダクトが健全な方向に向かっています。結果、開発を行うエンジニア職の社員が参画できる状態を整えることができました。

改善を進める上で気を付けていることはありますか?

こういった取り組みを進めるには全員が同じ方向を向いていることが重要です。性急にさまざまな改善を行うのではなく、まずは開発現場の状況や各メンバーの方向性などを理解して、その上で十分な説明や対話を行い、合意を得た上で改善を進めています。

品質重視の開発スタイル

開発の進め方は?

当社のプロダクト開発は品質重視の開発スタイルです。
顧客の日々の作業を支える基幹的なシステムを提供しているため、品質が強く求められるからです。通常は1~2カ月といった開発案件が多いですが、大規模なものや他プロダクトとの連携が必要なものでは半年程度かけて開発することもあります。
その上でどうリードタイムを削減していくかに挑戦しています。

開発する機能はどのように決めますか?

プロダクトの戦略や顧客からのヒアリングからプロダクトマネージャーがチケット化したものと、エンジニアリング視点で対応が必要なものをチケット化したものを基に、プロダクトマネージャーとエンジニア間で協議します。目的や費用対効果などをベースに優先度を設定し、開発対象を決めています。

現状、エンジニア職の社員が少なく、なかなか顧客ヒアリングの場に出ていく余裕がないので、早く体制を整え、エンジニアがフロントに出ていける環境をつくりたいですね。
自社プロダクトを開発する魅力はそこですから。

社内からの協力を得やすい柔軟な働き方

どのような働き方でしょうか?

ワークライフバランスの取れた職場であると思います。
家庭やお子さんを持つ社員が多いので家庭の事情は理解を得やすく、自社プロダクトであるためスケジュールの調整はしやすいです。
出社/リモートワークは選択可能で、現状はそれぞれ週何回までというルールは設けていません。

自走できるスキルを有していることを前提に、現在のメンバーはリモートワークが中心で、必要に応じてオフィスに出社しています。遠地での在宅勤務も可能で、中国地方在住でフルリモートを行っているエンジニアもいます。

弊社ではアウトプットが重視されるため、長い時間働くことが評価される文化ではありません。働き方の自由さに理解があるのも、個々人が自律して仕事ができると見込まれてのことと認識していますので、責任感を持って担当業務のQDCの担保は常に意識しています。
まだまだいろいろなことに挑戦したいが、ワークライフバランスも考えたい経験豊富なエンジニアの方には魅力的だと思います。

エンジニアリングマネージャーの業務は「しくみ」化すること

もっとも意識しているバリューは?

「たくみ」から「しくみ」へ”です。
エンジニアリングマネージャーの業務はまさに仕組み化することで、開発組織のミッションにもしているため、意識しています。
そのために、プロセスの整備、役割の定義など、さまざまなことに取り組んでいます。

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