ゆかり

福祉の仕事をしています

ゆかり

福祉の仕事をしています

最近の記事

  • 固定された記事

1年で港区OLを辞めて田舎で介護を始めたわけ

私は今、田んぼに囲まれた場所にある特別養護老人ホームで、ケアワーカーとして働いています。この仕事を始めて丸2年になろうとしています。社会人としては3年目。一社目の仕事より続けることができて、すこし、ほっとしてもいる、そんな、今です。 介護の仕事はすごく楽しい。私はすごく好き。大変なこともつらいことも理不尽さにキレたくなるときもある。それでも、楽しい。ヒトという生命体としてのその人。○○さんという生活体としてのその人。いろんなことを考えて、その人にとっての暮らしを一緒に良くし

    • いろんな人がいるんだよ〜を楽しむために

      「いろんな人がいるんだよ〜」はふとした時に思い出す、特養で出会った今年でおそらく104歳の入居者の方の口癖。いろんなひとがいるなあ〜と思ったとき、思い出しては、それを言うには私はまだまだだなあ、と気を引き締める。 年を越す前に振り返りnoteを毎年書こうとして間に合ったり間に合わなかったりするけど、今年は間に合うのかしら。 社会人になって毎年年末はなんだか調子がよくない。 1年に使えるエネルギーを12ヶ月分に振り分けることがずっと下手くそだ。 そんなことを毎年のように1年

      • 見えないやさしさを見ようとして、

        タイトルは私の大好きなBUMP OF CHICKENの天体観測を意識しています。 まったく語呂があってませんが。 私は家の鍵を3回落としたことがある。 しかしすべて無事見つけることができている。やさしさに救われたから。 ちょうどいいテーマがあったので書いてみようと思います。 1回目の紛失 それはスーパーで買い物を終え、自転車に乗ろうとした時だった。あれ、鍵がない?!自転車の鍵と家の鍵を入れているポーチがない?!と見当たらないことに気づいた。 食料品を爆買いした後だったの

        • 介護の人材紹介の仕事から実際に特養で3年働いてみて

          はあ、と物憂げにため息をついているところに通りかかる。思わず、「どうされました?」と声をかける。「一世紀も生きると疲れます。」との返事。一世紀生きた疲労とはどれほどのものなんだろう、と想像してわからなくなる。 白い天井を指差しながら「ご覧なさい。あそこに自分で手と足を縛った人間が吊るされています。」と教えてくれる。私には見えなかったけど気になったから「なんでですかね?」と聞いてみる。「人間の愚かさのあらわれです。」とその人は答える。 「天寿とは 昼寝のような 御姿」という

        • 固定された記事

        1年で港区OLを辞めて田舎で介護を始めたわけ

          SOSを出した先に

          私が一歩踏みだせたなあ、と感じるときってなんだろうなあと考えたら、 それは、自分から今私はしんどいんです、助けてください、とSOSを出せたときだということにたどり着いた。 SOSっていうとちょっと大袈裟だけど、SOSを出すこと、他人に助けを求めること、弱みを見せること、それは私にとって、大きな恐怖ととてつもない勇気を必要とする。 私なんかに時間を割いてもらうのは申し訳ない。 助けてもらったらその恩をどうにかして返さないと。 使えない、弱い奴と思われたら嫌だな。 などな

          SOSを出した先に

          上むき、下むき、ひたむき

          あけましておめでとうございます!2021年中に振り返りのnote書こうと思ったら年を越してしまった・・・! 2021年どうでしたか? 私は1月におみくじで凶を引いたり血液型星座占いで最下位だったり占いのおばちゃんに「去年と今年は悪いから現状維持で!」とだけ言い捨てられたり。運勢的には良くない気がしてならなすぎる。 まあでも何かあったら運のせいにしちゃえるからラッキー!って思おうとしてたけど、年末には忘れてた。 にしても12月はしんどい。もう2021年を終えるエネルギー

          上むき、下むき、ひたむき

          まじで私を救ってくれた音楽

          私はド級の音痴である。 カラオケの採点機器に「日常の嫌なことと採点結果は忘れましょう。前向きが大事。」とフォローされるまでにである。何点だったんだろう。忘れちゃったけど。 音程とか上手いとか下手とか正直なんもわからん。知らない。 それでも私は音楽を愛しているし、音楽があったから生き延びることができたと、本気で思っている。 あの孤独で死にたくてたまらない日々を越えれたのは、音楽が近くにいてくれたからだし、今だって苦しくてたまらない時はいつだって音楽が近くにいる。 音楽

          まじで私を救ってくれた音楽

          24歳でおジャ魔女どれみを全話見返したら

          どっきりどっきり DONDON!! カラオケで歌われがち、おジャ魔女カーニバル。幼稚園の頃、ドはまりしていたので、歌うとなんだかエモくなっちゃう、その程度だった。 ふらっと1人で、映画『魔女見習いを探して』を観に行った。おじさんとおばさんと私の3人しか居なかった。 私のふるさと尾道が舞台になってたのも嬉しかったし、なんかよくわかんないけどワンワン泣いた。魔法の解釈が私はすごく好きだった。 それからなんだかおジャ魔女を見返したくなり気がついたら全話見返していた。ドッカー

          24歳でおジャ魔女どれみを全話見返したら

          23時にお風呂に入るということ

          もうすぐ介護の仕事を始めて1年になろうとしている。 夜勤前カップ麺を食べていたらすごくお世話になっている先輩が異動するとのLINEが届いた。 びっくりしすぎて「今死にたくなった時先輩はどうやり過ごしているか考えていたとこなんです~」と意味不明な返信をしてしまった。 会話になっていない。 そんな日の夜勤が面白かった(大変だった・・)ので、1年の振り返りと共に残しておきます。 さ~て、これから排泄ケア入って魔の40人見るタイムに備えるぞ~と歩き出した矢先の23時、鳴り響

          23時にお風呂に入るということ

          どうしても飛ばしたかった、凧

          明けましておめでとうございます!(2月) 新年一発目は絶対、凧揚げについて書きたいと思ってたので、ただ凧あげをして楽しかった、というブログみたいなnoteを書こうと思ってました。そしたら2月になっていました。 とりあえず、どうしても、凧揚げをね、したかったんです !!!!! そうそう、2020年のはじめにも思ってたのよ。連休が終わる最終日に絶望の気持ちで荒川の土手を散歩してた時。気分転換に散歩でもしようと外に出たはいいけど、めちゃくちゃ寒くて、何で自分外に出ちゃったんだ

          どうしても飛ばしたかった、凧

          人生のピースを拾い集める

          「老人ホームも、ちょっと元気なうちから入って、段々慣れていったほうがいいのかな~?」 「もし、口からご飯が食べれなかったとき、私は胃ろうとか希望しない。何にもしなくていい。」 最近母とこんなことを話す。私は24歳、母は54歳。その時のことを考えるにはちと早すぎないかい、とは思う。でも、『その時』は必ずやってくることを、母は知っている。 私が20歳になるころには、母方父方の祖父母、近くの親戚の年寄り2人亡くなっていた。不謹慎な言い方であるが、親戚の年寄りたちが全滅してしま

          人生のピースを拾い集める

          向き合えるかな、たくさんの眩しさと

          「2020年アナタモテキガキマス!」と4年前に台湾の占い師が言ってたような。 2020年7月24日、私は24歳になり、オリンピックが開催されるはずだったような。 「社会人2年目だし、みんな土日休みだし、有給合わせて海外でも行っちゃおっか~!」とか言って計画立ててたような。 ああ、なんて過去の声は無責任で未来はこんなにも予想だにしてなかったことの連続なんだろう・・・とため息をつきながら笑ってしまう。 なのに去年と同様、朝が来ると辛くて泣いてしまう12月を過ごしている。1

          向き合えるかな、たくさんの眩しさと

          私は将来、優しい大人になりたい、です

          タイトルは小学校の卒業式で私が発表した将来の夢。たしか、卒業証書をもらう前に壇上で一人ひとり発表しなくちゃならなかった気がする。 そんで、得意なこともやりたいことも好きなこともたいして無かった私が絞り出した夢。夢って呼べるかは微妙だけど、でもちゃんと、ほんとのことだったから。 なんだか久しぶりに文章を書いてみたくなった。 偶然 #やさしさにふれて というコンテスト?なんかよくわからないけど、募集してるようだったので、ちょうどいいや、やさしさは私のずっとテーマだったから、

          私は将来、優しい大人になりたい、です

          わたしの介護の仕事の話

          夕食前のリビング。 テレビでは殺人事件のニュースが流れている。 それを見た90歳の入居者が「誰が、だれがこんなひどいことを、、、」としくしくと泣いている。 それは現実に溶け込んでいく。 そして隣に座っている100歳の入居者に「あなた、あなたが殺してしまったの、、、?」と涙目で訴えている。100歳の入居者は前を見ながら、「うんうん、そうそう。」と適当に相槌をうつ。 90歳の入居者は「やっぱりあなたが、、、」とざあざあと泣き出してしまった。100歳の入居者は「もしもし、

          わたしの介護の仕事の話

          2020年のはじめに思うこと

          明けましておめでとうございます。 誰に向けて書いているかわからない、たぶん自分に向けて書いているnoteを久しぶりに書きます。 早く終わってくれと祈っていた2019年が終わってしまって、いざ2020年を迎えると、いつか来るだろうけどまだずっと先だと思っていた近未来が今になってしまって、なんだか焦っています。 なんだそりゃ。 2019年は自分が向き合えなかったこととたくさん出会った1年でした。 1月頭に財布を皮の買って、その1週間後に手ピカジェル漬けにして萎えて始まっ

          2020年のはじめに思うこと

          この春に思うこと

          社会人になって今日で1年。まさか1年経つ今日、退職の有給消化で家でウダウダしているとは。コロナという新たなウイルスに世界が脅かされているとは。思ってもみなかった、なんて、未来はそんなものなのかもしれない。 このくっそ大変な時に会社辞めちゃって転職なんて・・・・自分なんて間の悪い人間なんだ・・・と思いつつ、最初が大変な方が絶対後に活きるから、それはそれでラッキーなのかもしれないなあ、なんて、のんきなことを思ったり。受け入れる現場が、一番大変だよね。こんな時期に受け入れてくれる

          この春に思うこと