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ひとりの食卓から

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料理は誰かと食べたいからつくる。ひとりだったらわざわざつくりたくなんかない。そうは思っても、だんだんとひとりで食べるために台所に立つことが増えてきた。ひとり食卓に向かって思うこと… もっと読む
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記事一覧

夏野菜は突然に

実家に帰ると、茄子、ししとう、胡瓜があふれかえっている。トマトもいろづきはじめた。ほんの…

まつもと
9か月前

初物のししとうと謎の香辛料

5月に母の菜園にうえた唐辛子類がはやくも実をつけはじめた。たぶん、甘長唐辛子と獅子唐辛子…

まつもと
10か月前
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伝来の韮

いまそだてている野菜のなかでもっとも古くからつないでいるのは、韮だろう。この韮は、もとも…

まつもと
10か月前

ハーブティーというにはあまりに雑草な

庭に何種類かのハーブがはえている。たねをまいた記憶があるのはひとつだけで、それもほんとう…

まつもと
11か月前

エンダイブはひたすら苦い

エンダイブを初めてたべたのは中学生のころだったとおもう。あのころ、私の母親は、家庭菜園を…

まつもと
11か月前
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またも蚕豆の季節

むかし丹波で畑をやっていたときの感覚からすれば、豌豆は五月連休のころから二十日ほど、それ…

まつもと
11か月前

アスパラガスはやっぱりうまい

はやいものでもう1ヶ月ちかくまえになるのだけれど、息子の友人が大挙してやってきた。全員はたちをこえているので、当然のように飲み会だ。実はこの面々、息子の保育園時代の同級生たちで、そのなかには小学校時代の同級生もいるにはいるけれど、何人かは私にとって卒園以来という懐かしい顔だった。けれど、たのしくもりあがった。 いえにつれてくるというのを直前に連絡してくるのもどうかとおもうのだけれど、その時点で既に自分用の晩飯の下準備をすませていた。だから、食材もちこみの宴会でこっちで準備する

青紫蘇のかおり

庭に青紫蘇がはえてきた。たねをまいたわけではない。去年のこぼれだねがめをだした。畑の区画…

まつもと
2年前
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うえなくても馬鈴薯

庭のプランタにうえていた馬鈴薯の葉が黄色くなってきていたので、いもをほりあげた。この文は…

まつもと
3年前
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みかけだおしの蚕豆だけど

蚕豆を実家からもらってきた。死んだ父がすきだったこともあって、母は毎年、蚕豆をつくる。父…

まつもと
3年前
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人参は、もっとつくりたいけれど

まだわかいころ、かりた畑で人参がよくできた。おもしろいようにあまい人参がふとった。大根か…

まつもと
3年前

あなたのために、オニオンスープ

新玉葱がやすくなっているので、オニオンスープをつくった。写真をとっておけばよかったのだけ…

まつもと
3年前

雑草となった山芋

長芋とか捏ね芋とかいってうられているのは山芋のなかまで、遺伝子的にはそれほどちがいがない…

まつもと
3年前

豌豆の季節には、はやいのだけれど

実家にいった折に、豌豆をもらってきた。品種としては絹莢豌豆なのだけれど、おいておけば豆がはいる。それなりにしっかりした豆になるので、むりに実取り豌豆をまかなくても絹莢豌豆だけで莢と実の両方たのしむことは可能だ。 それにしても、この時期の豌豆ははやい。私の感覚では、5月の連休はまだ莢豌豆で、やがてスナップがおいしくなり、実取り豌豆は5月の半ばから末にかけてだ。5月の末から蚕豆の季節になり、6月の梅雨入り前にどちらも片づけてしまう。私が家庭菜園を本格的にやっていたのは丹波地方での