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青紫蘇のかおり

庭に青紫蘇がはえてきた。たねをまいたわけではない。去年のこぼれだねがめをだした。畑の区画ばかりではない。駐車スペースまでふくめて、庭のあちこちにはえている。
紫蘇はそういうものだとおもっていた。1回ぐらいはまくとして、あとは雑草のようにはえてくる。けれど、数年前までは、私の庭ではそうはいかなかった。毎年のように、母の畑から苗をもらってくる。もちろん、母の畑では雑草のようにいくらでもめをだす。それを数本もらってきてはうえる。それをくりかえしていた。
それが、一昨年あたりから、こぼれだねの発芽がふえてきた。苗をもらわなくても、薬味の紫蘇ぐらいならまかなえるようになってきた。そして今年、なにがうまくいったのか、あちこちからびっしりとめをだした。おもしろいほど、一面にみどりのめが顔をだした。
しばらくまえから、薬味にきざんでいる。おもに冷や奴と納豆だけれど、どちらも葱とまぜてきざむ。

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今日の昼には、パスタにできあいのミートソースをかけ、そこに紫蘇をきざんだものをたっぷりかけた。紫蘇は「日本のバジル」でもあるわけだ。そういうものだとおもえば、こんなたべかたでもOKだ。

スーパーでは、青紫蘇は「大葉」という名でうっている。だからそっちのほうがとおりがいい。けれど、紫蘇の葉はあまりおおきくならないほうがやわらかくてうまいのだから、私はこのよびかたにどうもなじめない。赤紫蘇と青紫蘇は、葉の色がちがうけれど、種としてはおおきくかわらない。だから、いっしょにうえていると交配もする。そういう意味からも、「紫蘇と大葉」という分類より、「紫蘇のなかで赤いのと緑色」というわけかたのほうがしっくりくる気がする。

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びっしりとはえた紫蘇だけれど、たべながら株をへらしていくことにしよう。さすがに混雑しすぎている。最終的には2株か3株のこして、たねをおとさせればいい。そうすれば、来年もひと夏たのしめることだろう。

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