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【読書感想文】運転者

いやぁ~、これはかなりズドーンっ!!ときました。
面白すぎて、2~3日で読み終えました。

運転者〜未来を変える過去からの使者〜
喜多川 泰さん

あらすじ

「・・・なんで俺ばっかりこんな目に会うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。
「あなたは運がいい方ですか?それとも・・・」
「運がいい人生なんて俺の人生とは無縁だね。ついてないことばっかりだ」「そうですか。そんな人の運を変えるのが僕の仕事です。」
「どんな仕事だよ、それ」
「だから、最初から言ってるじゃないですか。私はあなたの運転手だって」

運転者 あらすじ

『運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。(中略)上機嫌でいないと、運の転機を感じることはできません。』

運転者 P.54、55

『運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するもんなんです。だから先に〈貯める〉があって、ある程度貯まったら〈使う〉ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく貯めてから大きく使う人もいる。そのあたりは人によって違いますけどね。どちらにしても周囲から〈運がいい〉と思われている人は、貯まったから使っただけです』

運転者 P.65

「俺は運が悪い」「俺ばっかりが損をする」
そんな不平不満、鬱憤を溜めながら、いつも不機嫌でいる主人公。
保険の外交員として働くも、この仕事が向いていないのか、どうも上手くいかない。
今回も、大きな契約が取れたと喜んでいたら、1年も経たずに途中解約をされてしまった。来月の給料は減らされるだろうし、冬の賞与もないかもしれない。妻にはなんと説明すればいいだろうか。

そんな主人公の前に、あるタクシーが止まります。
「私はあなたの運転手です。」
「あなたの運をいい方へ転じる者です。」

タクシーに乗りながら、運転手の「運が良い方へ転じる方法」の指南を受けるも、不機嫌で凝り固まった主人公の心はなかなかほぐれません。
運転手は根気よく、主人公の心をほぐしていきます。

全部書いてしまいたいぐらい、いい言葉、いい話がいっぱいなのですが、ぜひこの本を読んでいただきたいので、ネタばらしはここまでに。

* * *

この本を読んでわたしが感じたこと

ここ数か月、仕事を辞めて、のんびりと過ごす中で、きっと世の中の仕組みってこういうことなんだろうなって自分の中で思うところがあって、でも、これって自分自身の中にあるもので、どこの教科書にも載っていないようなこと。

でも、今回この「運転者」を読んで、わたしが日頃感じていたことが間違っていなかったとテストの答え合わせをして満点を取ったような気がした。

わたしがどうして、人のために何かしたいと思うのか、また人のために何かをすることによって得られる見えない恩恵。

読み進めるたびに『そうか、やっぱりそうか。わたしの感じていることは間違ってなかった!』と思い、わくわくドキドキした。

運というものは、<いい><悪い>ではなく、<貯める><使う>ものという表現があり、この本に出逢う前から、ゴミ拾いをしたり、頼まれた仕事を精一杯やったり、困っている人がいたら声を掛けたり、無意識のうちに運を貯める行動をしてきた。

そして、わたしのこれまでの人生を振り返り、もちろん大変なことも辛いこともあったけれど、総じてみれば「運がいい」人生を送ってきた。

それは、わたし自身が運を貯めていたということもあるけれど、人間の命の営みの中で、代々と続くご先祖様の運も使わせていただいてきたんだと感じることができた。

わたしには残念ながらこどもが出来なかったけれど、甥っ子たちや、そのまた子供たち、血はつながらなくても、この地球上に生まれてくるこども達に、素晴らしい人生を送ってほしい。
だから、これからも運を貯める行動をし、億運長者になりたい
そして、それらを引き継いで死ねたらいい。そう思った。

最後に

この本をご紹介してくれた、大海を知ったオタマジャクシ♪さんに改めてお礼を言いたいと思います。
今、このタイミングでこの本に出逢えたこと、とても感謝しています。
まさに、わたしの人生を変える一冊に出逢うことができました。
本当に有難うございました。


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