大海を知ったオタマジャクシ♪

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大海を知ったオタマジャクシ♪

3年間読んでくださった皆様ありがとうございました😊 ※コメント&クリエイター問い合わせにはお返事できませんのでご了承くださいませm(__)m※        note公式コンテスト4回受賞⭐️⭐️⭐️⭐️

マガジン

  • オタマジャクシの受賞作品を収めた記念マガジンです

    note公式✖︎Panasonic『#スポーツがくれたもの』入賞 note公式✖︎NeWork『#あの会話がきっかけで』 審査員特別賞【石倉秀明さま】            note公式✖︎ヤマハ発動機『#エンジンがかかった瞬間』  審査員特別賞【有賀薫さま】           note公式✖︎パナソニック・ナノイーX『#清潔のマイルール』入賞

最近の記事

「清潔」に詰まっているもの

清潔は時に私を疲弊させ、 時に私を安心させる、 そんな存在だった。 おそらく子育てが始まるまではそこまで清潔を意識したことはなかったと思う。 もともと潔癖症や綺麗好きというわけでもなかったし、 独身の頃に参加したカンボジアのボランティアキャンプでは寝袋生活で髪もまともに洗えないような生活をしたこともあった。 そんな経験から、清潔でなくても人は生きていけるという思いがあったのかもしれない。 しかし、子どもを産んだその日から私には「清潔」と言う名のミッションが次々に押し寄せて

    • 「君はどうする?」と聞かれたときに…

      夫と結婚する前、ドイツ人の彼とお付き合いしていた。 彼も私も、母国ではない地で働き、生活をし、そして母語ではない言葉を使ってコミュニケーションをとっていた。 私は彼の話す綺麗な英語が好きだったし、彼の明るくて優しい性格も大好きだった。 ある日、彼のお母さんがケガで入院したとの連絡が入った。 彼は母子家庭だったこともあり、一人暮らしのお母さんのことをとても心配していた。 「ちょっと心配だから、一度ドイツに帰って母の様子を見てくるよ」 そう言って、彼はドイツへと飛んで帰

      • 鍵っ子だった私がスポーツで得たこと

        小学校2年生の頃、私は鍵っ子(カギっ子)だった。 鍵っ子というのは、帰宅しても家に大人がいないため、自分で家の鍵持ち歩き、帰宅後、留守番をする子どものことだ。 当時、両親は共働きだったため、小学1年の後半頃から、鍵っ子として過ごしてきた。(小1の前半は祖父が家に居てくれた) 小学2年の鍵っ子ともなれば、もう色々慣れたものだった。 鍵を開け、暗く静まり返った部屋の電気をつける。 朝食の食器を洗っておくと母が喜ぶので、洗う。 おやつを食べながら、漢字の宿題をする。九九を声に出

        • たぶん、きっと、そういう運命

          今日、 私は約4年間着ていたコートとお別れした。 きっかけは、今朝、牛乳を飲んだ娘が、部屋を歩き回っている途中に何やら咳き込み、その勢いで嘔吐したことだった。 不幸中の幸いと言っていいのか、或いはその逆か。 ソファーに置かれていた私のコートが、娘の”それ”を見事に受け止めてくれたのだ。 ソファーは守られ、娘の服も汚れていない。 ただ、私のコートだけが犠牲になった。 もう、このコートとは今日でお別れしよう。 すぐに洗ってクリーニングとか、そんな風には思わなかった。

        「清潔」に詰まっているもの

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          4本

        記事

          息子には まだ教えたくない言葉がある

          「ねぇママ、お手紙よんでないのにもう捨てるの?」 ポストから束になったチラシを持ち帰り、ゴミ箱に捨てようとした私を見て、息子が言った。 私は捨てるのを躊躇い、ゴミ箱の上で手を止めた。 「ママ見て、ピザのお手紙もあるよ?」 “チラシ”と言う言葉をまだ知らない息子は、チラシのことを”お手紙”と言う。 お手紙か、そんな風に言われたら何だか捨てられない…。 「これはね、チラシって言って、要らないチラシだから捨てるんだよ」とは言えなかった。 一応ざっと目を通したものの、

          息子には まだ教えたくない言葉がある