学年首席の不良だった私の原体験、見つけたビジョン
中学3年生の3学期、最後の通知表を手に担任の外山先生(仮名)は笑いながらこう言いました。
全教科オール5
すべての項目にプラス評価がつく超優秀な成績。
でも、外山先生の「こんな通知表、初めて見たぞ」に込められた言葉の真意は「優秀な成績」の部分ではなく△や☓が並ぶ生活態度。
そして、1学期、2学期と学期が進むにつれ増え続ける欠席日数。
「優等生なのか、不良なのかわからない」
このギャップのことを指していたんです。
当時の私は、常に学年トップの成績、そして所属していた水泳部でも、全中や国体出場など輝かしい成績を残していました。
しかし、勉強も部活も頑張っているのに「認めてもらえない!!!」
こんな想いに心を支配されていました。
「学校は勉強と部活を頑張る場所」と定義づけていた中学生の私は、「社会性を身につける場」という学校のもう一つの役割がまったく見えていませんでした。
だから、本分を申し分なく果たしている私が、なぜ怒られるのか理解できない。
「ちゃんとやってるのに何が悪いの!うるさい!」
中二病ど真ん中を生きていた思春期、理解されない苦しみを素直に言葉にできず、反抗的な態度を取り続けました。
いま思えば顔から火が出るほど恥ずかしい、偏った考え方なのですが、当時の私にとっては「頑張っても認めてもらえない」ことが大きな痛みでした。
その痛みは、大人に対する不信感や、強い独立心を抱くきっかけとなりました。
(時々、Xでブルーハーツに関するポストをしてしまうのも、私のどこかにあの頃の想いが少なからず残っているからでしょう。笑)
もっと素直に「一生懸命やっているのに、なんでわかってもらえないの?どうしたらいいの?」と、周囲の人に聞けていれば、手を差し伸べてくれる人はいたはずです。
しかし、当時の私は心の葛藤や孤独を、怒りや反抗心でしか表現できず、自ら”孤独”を作り出してしまいました。(大人になった今でも、実はこのクセがたまに出てしまい、よく怒られます。笑)
生きるために選択した「一般人にコスプレ」という戦略
その後、中学校での輝かしい成績を引っ提げて、地元で1番の進学校に入学したのもつかの間、たった1学期で退学。
高校中退後、わけあって実家を飛び出し、一人暮らしをスタートさせました。
高校に通う同級生たちとは違う道を選び、早く社会に出た私は生きるために「協調する術」を身につける必要がありました。
16歳の未熟で不器用すぎた私は、自分らしさを封じ込めて周りに合わせることを「協調」と思い込みました。
「将来に対する自分の選択を誰にも否定されたくない」と他人の目を思いっきり意識しながらも、「強すぎる自己主張や才能はセーブしなきゃいけない」という、自らを抑圧する考え、いくつもの複雑な想いが絡み合って、本当の自分ではないような息苦しさを感じつつ大人になったのです。
個性と調和
なぜ、私がエグゼクティブコーチという仕事とは一見関係のないような中学生時代のエピソードをお伝えしているのか?
それは、中学時代の体験こそがVivid factorsのビジョンを形作る原体験だからです。
コーチとしてリーダーや経営者の話を聞くようになり、「私と一緒だ・・・」と感じる瞬間にたくさん出会いました。
私のクライアント達も、素晴らしい才能を持ちながら、その才能に自覚がなく「なぜこれくらいできないんだ!」「伝わらないんだ!」と、周囲の仲間や部下とわかえりあえない孤独に苦しんでいる。
中学生時代の私が、才能を発揮させる方法だけでなく、それを社会に調和させる方法を知っていたら、あれほど苦しまなかったと思うんです。
そして、あの頃の私とまったく同じ孤独と葛藤を感じ、可能性をセーブしている人が、私の目の前にいる!しかも大勢いる!!
私は、経営者が自分自身の能力や個性を最大限に発揮しつつも、一人負けにならない、才能を発揮させられる社会の実現を目指したい。
才能豊かな経営者が、自身の才能や強みを最大限に発揮させるだけでなく、それを組織や社会に調和させる助けになりたい。
ちょっと不器用で、秀でた才能を持つ経営者が才能を120%発揮できる社会の実現に向けて、情熱を燃やしています。
個々のビジネスパーソンの生産性が上がれば、その影響は組織に、社会に繋がっていく。
そして、その先に日本のGDPが上がるはず!なんてでっかい夢を抱いていたりもします。
「学年主席の不良」だった私が見つけたビジョンに共感共鳴してくれるあなたと、出会える日を楽しみにしています。
応援よろしくお願いします!
>> 経営者が自身の能力を最大限に発揮し、組織をよりよくするためのエグゼクティブコーチングを提供しています。
まずは相談だけでもしてみたいという方も、会社を良くしたい!と思う方もお気軽にお問い合わせください。
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