めきめき上達するための、おすすめドイツ語勉強法
今回は、わたしが実際にやっていた、一人でも、留学しなくても、お金を掛けなくても、ドイツ語(外国語)が上達する方法をご紹介します!
はじめに
わたしは高校3年生のときに、ドイツ語が全くできない状態でドイツへ留学したのですが、留学が終わる頃には(=10か月ほどで)ドイツ語が一通り話せるようになりました。
「一通り」ってどのくらい?と思われるかもしれませんが、留学後すぐにゲーテなどの検定試験を受けなかったので、正確なレベルはわかりません。
ただ今、当時の状態を分析すると、大体B1以上B2未満くらいまでにはなっていたんじゃないかなと思います。
上がり幅としてはたぶん大したことなく、もっとすごい人はたくさんいると思いますが、わたしはわたしなりにとても進歩して、一定の達成感もありました。今でも、あの時点であのレベル(CEFR基準ではなく、あくまでわたし個人の到達度)に到達できた自分を誇りに思います。
…と書くとなんだかとってもいい留学生活を送っていたようにも聞こえますが、わたしの留学生活は本当に孤独なものでした(インスタのフォロワーさんはご存知かもですね…!)。
学校の授業以外で誰とも話すことがない日が続くこともあったので、「あること」をしつつひたすら孤独を紛らわしていたら、いつの間にかドイツ語を話すのがすごく上達していた…というのが、今回の勉強法です。つまりこの方法は孤独と偶然の産物です…!
用意するもの
①ノート(自分が毎日持ち歩けると思うサイズのもの)
②ペン(書きやすければ何でもOK)
…以上です。シンプルイズベストです!
めきめき上達する方法
①ノートを持ち歩きます。
②時間のあるときに、独り言をノートにドイツ語で書きます。
③日記やTO DOなども、ノートにドイツ語で書き込みます。
④これを、時間があるときに少しずつ続けます。
…以上です。シンプルイズベストです!
ツイッターを日記的に使われている方なら、ツイッターに書くようなことを、ノートにドイツ語で書いていくようなものだと思っていただければ☺︎
以下、この方法を「独り言ノート法」とします(そのまんますぎかな…!
期待される効果
単にドイツ語がめきめき上達する!と言われても、どの部分?読む?聞く?書く?話す??って思いますよね。
わたしがこの「独り言ノート法」の効果として特に実感したのは、
「使える語彙や表現が増えたこと」です。
語彙力には、
「①読んで/聞いてわかる語彙や表現」の力と、
「②書く/話すときに使える語彙や表現」の力とがありますが、
これって常に、①>②の関係だと思うんですよね。
②が足りないと、アウトプットしたいことがうまくアウトプットできません。つまり会話がしたかったら、単語力や言い回し力を向上させていかないと厳しいです。
そして、使える単語や言い回しがとても効果的に増やせるのが、この方法のよいところなんです!
しかも、どんなレベルの人でもトライできるから、初級〜上級の人まで誰でもやってみる価値ありです。例えば…
初級の人:これまでに習ったフレーズを思い出しながら、言えそうなことをひとつふたつ書いてみる☺︎
中級の人:文法にも気をつけながら、したことや自分の考えについても書いてみる!
上級の人:ニュアンスの違いも大切にしつつ、イディオムも使えるか独り言作文しつつ確認。
単語帳での学習との違い
単語帳はよくまとめられていて、まじめに取り組めば効率よくたくさんの単語を覚えられるようにできています。ただ、単語帳にも弱点はあって、それが『自分が今使いたい単語』を獲得するためのものではないというところ。
これはもちろん、単語帳が悪いのではなくて、問題は自分が言いたいことは、自分の中にあるのであって、今日単語帳でやる範囲に載っているわけじゃない、というところなんですよね。
「独り言ノート法」では、まずこの「わたしが言いたいこと」が先に来ます。自分の独り言だし、日記だし、予定だし、当然と言えば当然です。
これをドイツ語でアウトプットするから、自分に必要で、かつ分からない単語や表現がまずはっきりするんです。
例えば、帰りの電車で、
(あ、新しいコナンの映画ってまだやってるのかな?)
って、思ったとしますよね。これをすかさず書きます!
これをドイツ語でノートに書く時の思考の流れはこんな感じ。↓
「新しいコナンの映画」ってなんていうんだろ?
→「新しい映画 von 名探偵コナン」になるよね
→映画は確かder Filmでしょー
→「新しい」映画は、der "neue" Filmだよね
→名探偵コナンはなんて言うのかな、ドイツ語あるのかな…(ここでググってみる。Wikipedia日本語からドイツ語へ行って)…へぇ〜ドイツ語だとDetektiv Conanって言うんだ!Detektivが探偵ね…英語とほとんど同じだね。おっけーおっけー!
→ってことは「新しいコナンの映画」は"der neue Film von Detektiv Conan"って言えそう!
「やってる」は…正しくは「上映される」だよね
→なんて言うのかなあ。和独辞典で調べてみよう!
→「上映する」があった…あ、「上映される」もあった!"laufen"を使うっぽい
→今度は念のために独和辞典で"laufen"を調べてみよう
→あ、あった。「(映画・番組が)上映される、放映される」、例文もある!じゃあこれを使おう
→「新しいコナンの映画ってまだやってるかな?」だから、"Läuft der neue Film von Detektiv Conan noch?"になるかな?できたー◎
(今回の一時帰国では観る時間なかったし泣きたい)
このように、自分に必要かつ今はわからない単語・表現をあぶりだすことができる点で、「独り言ノート法」は実際にとても有効だったんです。
しかも、使ったことがある表現って、いざ誰かと話すときに、するっと出てきやすいんですよね!だから、言いたいことが言えるようになるし、書きたいことが書けるようになります。
ちょっと上の流れを見ると辞書を引いていたりして遠回りのように思われるかもしれませんが、書くことでライティング力だけでなくスピーキング力も上げられるんです。
しかも上に書いたように、一人でも、孤独でも(笑)、留学しなくても、お金を掛けなくても、です。
わたしはこれを留学中にやっていましたが、この方法自体に、実行する場所は関係ないですからね◎
最後にポイントをいくつか。
Q1. どんなノートがいいの?
上にも書いた通り、ここで使うノートは「持ち歩ける」ということが重要です。人によってバッグの大きさもそれぞれですし、通勤通学方法などによっても、ノートのサイズや重さの許容範囲は変わってくると思います。
ということで、ノートはどんなサイズのものでもいいのですが、個人的には、休みの日におしゃれで小ぶりなバッグで出かけることも考慮すると、バッグの大きさに左右されない小さめサイズのノートがいいかなと思います。ただし、あまり小さすぎると書きにくくて億劫になるので注意が必要です。
Q2. 手帳じゃだめなの?
手帳でも、フリースペースが広いものなら大丈夫です!
ちょこちょこと文章を書いていくことになるので、例えばお使いの手帳がバーティカルのタイムテーブルしかないウィークリータイプのものなどだと、ノートを他に用意してもらったほうが書きやすいと思います。
ほぼ日手帳のような手帳で、かつスケジュールをきっちり書きこんでいない場合は、こちらもよいかもですね!日記帳とかでも◎
大切なのは、自分が使いたい!持ち歩きたい!外でも開きたい!と思えるものを使うことです。あとは何より、続けること☺︎
Q3. 毎日たくさんドイツ語作文するってことでしょ?ハードすぎない…!?
わたしも毎日同じ熱量で、長文を書いていたわけではありませんよ〜!
そしてこれが、わたしが普通のノートを推す理由なんですが、ただのノートだと、ノートの中途半端な位置からでも
Mo. 6.5.2019
Heute bin ich sehr früh aufgestanden! Deshalb habe ich ein bisschen gelesen. Das Buch war sehr gut!:) Und zu Mittag habe ich...
のように単純に書き始められて、何行書くのも自由なんですよね。
だから、今日はたくさん独り言書いたな~、っていう日もあれば、今日は書くことあんまりなかったな〜忙しかったし、っていう日もあっていいと思うし、日曜日はお休みにしたり、とかもできるわけです。自由〜!
わたしも、
「今日めっちゃ疲れた。宿題がんばった。」
とだけ書いている日もあったし、
「この間………ってことがあって………今日それについて聞いたらクラスメートには………って言われたんだけど先生によると………だから………と思った。明日は………しよう。あと………もやらないと。」
って延々!書いている日もありました。
どれも全部自分が言いたいことだったから、書く量に関わらずどれも全部「使える語彙力」に直結していました。
Q4. ツイッターじゃだめなの?スマホの日記アプリは?
大丈夫です!アナログじゃなくても、デジタルでも!
ただひとつだけ…
ツイッターだと、人の目が気になって、書きたいことが書けなくなることってありませんか?(わたしはあります。書いてからやっぱり消したりとか…)
というわけで、ツイッターの場合は「独り言ノート法」用のアカウントを作ってしまうのも手かな〜と思います。
それが面倒であれば、日記アプリなんかがいいかなと思います。これなら書くスペースが限られないし、他人の目もないし、電車で立っていても書けますしね!
(わたしがやっていたころはシンプルにスマホがまだ普及してなくて。紙の辞書で調べて書いてましたしね。便利な世の中最高!)
大切なのはとにかく、
独り言を、ドイツ語で、アウトプットし続ける
ということなので、各自合う方法を模索してもらえたらベストですね♡
Q5. 添削してもらわないと意味ないんじゃない?
わたしは誰かに添削してもらったことはなくて…というのも、出来事だけではなく嬉しかったことや悲しかったこと、悔しかったこと、弱音などを丸ごと全部ノートにぶつけていたので(笑)、人にはちょっと見せづらくて…。それに書く前に「見られるぞ〜〜〜」って思うと緊張してしまうので、ちょっとアウトプットしづらくなるんですよね。なので、おすすめは、
①自分でノートを読み返す習慣をつける。
→過去の自分の書いたものを今の自分が添削してあげる気持ちで。
②自分で調べてもどうしてもわからないこと、「いつもこういう言い方をしているけれど、これで合っているのかいまいち自信がない」というようなこと
→ドイツ語話者がいればその人に、日本語話者でドイツ語学習者の先輩がいればその人に「こうかな?」と聞いてみる。
③書いていて「これで合ってるかな?」と思うこと
→その場でなくてもいいので、あとで辞書で確認してみる。
などの方法ですね!
特に①は大事で、時間が経ってから読み返すと、自分でも案外間違いとか不自然な箇所って気づくものです。気づけると「わたし、成長してる…!」って実感できて嬉しいし、セルフ添削はおすすめです。
(もちろん、人に見せるのに全く抵抗がなくて、かつ絶対に誰かに直してもらいたい!という人は、そうしてもらえればいいと思います◎)
というわけで、目新しいことは特に何も書いてはいないのですが、ひとつの体験記として、参考にしてもらえたらとても嬉しいです。
わたしは実際にこれでボキャブラリーがぐんっと増えたし、会話も上達したので、勉強法のひとつとしてぜひ取り入れてみてください〜!
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