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伝説とカフェラテ

表紙の可愛さに衝動買いした。かわいい!! ファンタジー小説は1冊?いや2冊?しか読んだことがないのだが、 ゲームと漫画の知識はたくさんあるから大丈夫!と、 気楽に読み始めたら1行目の「スカルヴァート」という、 聞いたこともない魔物が登場して困惑した。 思わず検索したら知らない人(1名)も同じように困惑していてよかった。 スカルヴァートというのは目と歯がたくさんある獣らしいが、 そんな重要獣ではないのでわからなくても大丈夫。 私は目と歯がたくさんあるライオンを想像しつつ読んだが

    • 春のたましい

      実話怪談も大好きで色々読んでいるのだが、 黒木あるじ先生の作品が1番好きです。 そんな黒木あるじ先生が本格ミステリーを書いたというので、 ウキウキで読んだらめちゃくちゃよかった!! ほんとよかった!!! 「アフタヌーン」や「Nemuki+」などが 好きな人にはぜひとも読んで欲しい! 本格ミステリー&民俗学的ホラー&黒ずくめ寡黙美女と ホスト風陽キャ男というわかりやすい見た目二人が主人公なので、 漫画っぽく読める話でもあるのだ。 短編だし様々な雰囲気の話なので飽きないし、 待ち

      • 生贄の門

        「生きる演技」で文学が全く理解できないことを実感したので、 絶対にハズレのないサスペンスホラーを読むことにした。 スペイン小説といえば「花嫁殺し」が面白かったので、 絶対これも面白い!と期待して読んだらちゃんと面白くてよかった。 (続くよ!映像化も待ってるよ!!感満載だった「花嫁殺し」の続きも待ってる) 「隔絶された田舎」「独自の文化(信仰)」「大惨事」の 三つ巴サスペンスホラーを私は「横溝ワールド」と呼んでいるのだが、 欧米では「フォークホラー」と呼ぶらしい。おしゃれ。

        • 生きる演技

          「幽霊の目線で語られる」という一文だけに惹かれて読んだ。 ふわふわとして掴みどころがないのに、 つらつらと長い文章がものすごく私には合わなくて、 (さらに幽霊が登場人物に乗り移ったり、 登場人物のセリフが入れ替わったりする。めちゃくちゃ混乱する) 「よし!後半を読んでやめよう」と、後半ページを読んだら、 とんでもない展開になっていて、 「なんでこんなことになったのかとにかく読まなくては…」 と、気持ちを新たに頑張って読んだ。私なりに頑張ったのだが、 なんであんな展開になったの

        伝説とカフェラテ

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        記事

          ともぐいと本の雑誌

          ロシアの暴れん坊文学を読んだので、次は日本の熊文学だな! 寒くて大きくて熊が出没する国繋がりだな!と、 気軽な気持ちで読み始めたらとんでもない迫力に めためたにされてしまい半分くらい読んだら疲れ果て、 思わず「本の雑誌」を買ってしまった。 隅から隅まで本の紹介しか載っていなくて、 ものすごくいい雑誌だった。読者ページも本の紹介だし。 その後もぐだぐだしていたら続きを読む気力が出たので、 ようやく読み終えた。よかった。 北海道の自然の描写は厳しくて美しく、 迫力のある熊と

          ともぐいと本の雑誌

          第3世代と私

          8年使っていたスマホを機種変更してきた。 昨年からバッテリーの減りが早く、 不穏な気配を感じていたものの、 私もなんやかんやでどうにかなっているので、 スマホもどうにかなるだろう!頑張れ!!と、 心の中で応援したり励ましたり考えないようにしていたのだが、 スマホはなんかかんやでどうにかならなかったらしく、 写真を撮れば連写になり、音量を上げれば写真を撮る、 時々動かなくなる、充電にめちゃくちゃ時間がかかるのにすぐ減る、 など、日に日に挙動がおかしくなっていた。が、 「まだ…ま

          第3世代と私

          親衛隊士の日

          「ロシア文学界の暴れん坊」「謎の勢いがある」 「頭のおかしい諸作品群」というレビューに惹かれて読んでみた。 確かに謎の勢いがあるので最後まで読めるんだけど、 とにかくほんとにもう、すごかった。 比喩や隠喩なんだろうな。と思う表現がたくさんあるので、 ロシアに造詣が深い人ならもっと違う感想になるんだろうけど、 とにかくすごかった。という感想しか出ない。 「高さ32mで高速旋回しながら激しく横回転するアトラクション」 というものがあるのだが、そのアトラクションを小説化したら、 こ

          親衛隊士の日

          炒飯狙撃手

          このツイートにつられて「炒飯狙撃手」を衝動買いした。 あまりにもゆるいタイトルなのでギャグっぽいのか…?と 疑いつつ読んだんだけど硬派ですっごく面白かった! 私の好きなもの(ブロマンスほど熱くない男の友情と絆と、 食べ物、裏社会、陰謀、擬似家族等)が、 全部入っててめちゃくちゃ良かった…。 衝動買いしてくれた私、いつもありがとう。 主人公の「小艾(ガイ)」という、 見たこともない漢字の名前に慄いたけど、 漢字の名前はカタカナの名前より覚えやすいのでよかった。 描写がシンプル

          炒飯狙撃手

          コレクターズ・ハイ

          玩具会社でカプセルトイの企画をしている主人公の三川は なにゅなにゅというキャラクターのグッズ蒐集しているオタクだ。 なんか小さくてかわいいやつっぽいやつだな。と、想像しながら 読んでいたのだが「凪のような表情、丸い、 緩やかに動き、上下伸び縮みする」らしいので 星のひとっぽいやつだな。と方向転換したら、 「キモかわいい」と評されたので最終的にこう↓なった。 三川のカプセルトイ開発話は面白くて、 「なぜ…?」と思うようなカプセルトイも、 企画プレゼン会議と部長の厳しいダメ出し

          コレクターズ・ハイ

          もゆる椿

          刺客の少女とお目付け役の青年の死への旅路。という、 こんな話が嫌いなオタクいる?いねえよなぁ!!?って衝動買いした。 帯やあらすじだと陰鬱で重厚な時代小説のようだけど、 シンプルでさらさらっとした文章なので、 読みやす…じゃなくて、楽しく読めた。 敵討ち旅なんだけど、ボーイミーツガール&グルメ旅でもあるし、 何より二人の会話がとても面白くて描写もわかりやすいので、 普段あんまり小説を読まない人も楽しめると思う。 美津と誠二郎はかわいいし、敵討ちの結末もよかったし、 爽やかな時

          もゆる椿

          名乗りと私

          ふと私はなんのオタクなんだろうと思った。 なんなんだろう…漫画と小説は好きなんだが、 漫画や小説のオタクと名乗るほど漫画も小説も読んでいない。 ランキングに入ってるもの、マイナーなもの、 ジャンルを問わず新しい話も読んでいるし、古い話も読んでいる。 そんな人が私の中の漫画と小説オタクなのだ。 あのジャンルはちょっと…。とか言ってるから私はダメなんだ。 清少納言だって「流行は押さえてこそオタク」って言うと思うし。 となると私はオタクのような言動をする人だ。 もしくはインターネッ

          名乗りと私

          用心棒日月抄

          地元はゴミのルールがめちゃくちゃゆるく、 指定のゴミ袋はないし、粗大ゴミは指定日に路上に放置、 新聞紙、段ボール、古紙はスーパーの回収コーナーに 好き勝手にまとめて放り投げる。という、 石器時代の貝塚と同じ感覚で成り立っているのだが、 他県は令和時代ルールで成り立っていることを知って驚いた。 『用心棒日月抄』の主人公青江又八郎は色々あって、 北の国から脱藩して江戸で用心棒生活を送っているのだが、 地元ではゆるゆるだった「生類憐みの令」が江戸では、 ガチで厳守しなければならない

          用心棒日月抄

          ボールペンとコスメと私

          ツイッターで、って毎回ツイッターの話しかしてないんだけど、 まあとにかくツイッターのおすすめ欄で、 「彼氏が誕生日プレゼントに高級ボールペンをくれたので絶望」 というツイートがあった。 彼氏とボールペンへの罵詈雑言リプが続き、 こんなにボールペンを憎む人が…と、慄いた。 ちなみに男女はいつでも罵り合っているものなのでどうでもいい。 「同じように彼氏に高級ボールペンもらったが、 自分のフルネームの刻印がしてあったので、 『結婚する気はないんだな』と冷めたので別れた」という 短編

          ボールペンとコスメと私

          読みやすさと私

          『読みやすいと言われるのは複雑』 『読みやすいと言われても嬉しくない』 『読みやすいって、馬鹿にされてるみたいで…』 などの「お気持ち表明」をツイッターでちょくちょく見かけて、 マジかよ!!!と驚いた。私はなんでも驚くので、 先日電気屋さんが「ご飯は180gになるように計量して 冷凍している。解凍時間は500で1分半」と 言った時も「えっ!すご!!!」って驚いた。 私はグラムなど考えず、その時よそっただけのご飯を冷凍しているし、 解凍も電子レンジに任せているし、調味料も目分量

          読みやすさと私

          短編宝箱

          〜あらすじ〜 昨年ツイッターで『短編宝箱』の試し読みしたら面白かったので ウキウキで本屋さんへ行ったら間違えて 『短編工場』を買ってしまい、 「うそでしょ!?!?」と思ったけど 『短編工場』も面白くてよかった。 後日『短編宝箱』を買ったものの、 色々(他の本、腰痛、手紙、漫画、粘土)あって、 最近ようやく読み終えた。 私はいつまでツイッターと言い続けるのか。 〜あらすじ終わり〜 序盤はミステリーや中年男性の話なので、 こんな話が続くのかと思っていたら、 『星を見ていた』

          短編宝箱

          近況のお団子と私

          お団子お団子と騒ぐ私に友達がお箸(黄色!!)と 箸置きのセットをプレゼントしてくれた。と、友達ー!!!! お箸と箸置きのラッピング(黄色!!!)からして可愛いんだ お箸も箸置きもめーーーちゃくちゃかわいいし、 何より友達の思いやりが嬉しい……。 私は自分のことを気持ちの悪いオタクだな。と思っているので、 お団子ともども受け入れてもらっているという嬉しさもある。 いつもありがとうございます。 女児にしか許されないレターセットを買ってしまった。 カエルのかわいさにつられた

          近況のお団子と私