炒飯狙撃手

＼✨今週発売✨／
『炒飯狙撃手』
張 國立 著、玉田 誠 訳https://t.co/13P73x60F2

炒飯（チャーハン）の名手にして一流のスナイパーと、定年退職12日前の刑事。暗殺事件の裏に隠された陰謀とは――。… pic.twitter.com/yclVtRRGnG

— ハーパーBOOKS (@Harperbooksjp) March 18, 2024

このツイートにつられて「炒飯狙撃手」を衝動買いした。
あまりにもゆるいタイトルなのでギャグっぽいのか…？と
疑いつつ読んだんだけど硬派ですっごく面白かった！
私の好きなもの(ブロマンスほど熱くない男の友情と絆と、
食べ物、裏社会、陰謀、擬似家族等)が、
全部入っててめちゃくちゃ良かった…。
衝動買いしてくれた私、いつもありがとう。

主人公の「小艾(ガイ)」という、
見たこともない漢字の名前に慄いたけど、
漢字の名前はカタカナの名前より覚えやすいのでよかった。
描写がシンプルだし、第二の主人公である
「老伍」が12日後に定年退職するので、
それまでに事件を解決するぞ！という意気込みが、
警察と老伍と作者から伝わってくるのでとにかく展開が早い。
そして登場人物が全員健啖家なので、
食べ物の描写がいい。全て美味しそう。
小艾なんて健啖家すぎて押し入った家で奥さん監禁した後、
『最近栄養つけてないな…』って炒飯とスープ作るからな。
「栄養なんて後でつけろ！明日でも明後日でもいいだろ！！」
って思った。帰宅した主人を縛り上げて足に穴開けた後、
『傷を消毒したら、炒飯とスープ食べてください』って、
気遣うのも「いやいやいやアンタ！！」って思った。
……改めて思い返すと小艾ってちょっと変なやつだな…。

台湾料理が色々登場するので、
狙撃手やミステリーに興味がなくても、
台湾が好きな人に読んで欲しいなと思う。
鼎泰豊のチャーハンも出てくるよ！羨ましい。
個人的に「栄養三明治」が気になった。
栄！養！三明治！！なんてかっこいいんだ…。
小艾によるチャーハンレシピも載っているので、
今度作ってみようと思う。