『法の哲学』の「理性国家」と環境問題
現在、グローバルな環境に及ぶ人間の活動が地球システムに及ぼす影響が、自然の諸力に匹敵するようになっている。地球の有限性は資源の枯渇、環境の変化、動植物の絶滅など、ありとあらゆるところで示されている(地球温暖化や気候変動のように、人間の活動と環境変化の因果関係に様々な意見があるものにあえて触れる必要はなく、確実に影響を及ぼせる例があることが重要である)。そして、その影響が人口に比例するなら、増大するのは確実である。無限と思われた豊かな自然は、有限の守るべきエコロジーに変わった