一人卒業旅行・3日目
疲れた。車降りるときにフラついて頭打った。たんこぶできた。
朝、熊野本宮大社にもう一回お参り。
生憎の雨。2日目朝、3日目朝、3日目夜と、神社から離れるときは必ず雨が降ってる。お参りするときは必ず雨降ってない。
お参りのあと朝ご飯とコーヒー買って10時くらいに熊野本宮大社出発。
熊野川に沿って40分くらい行くと新宮に着く。
熊野速玉大社、通称「新宮」
後で調べて知ったが、新宮の「新しい」とは本宮に対してではなく神倉神社に対してらしい。神倉神社が「元宮」
昨日ゲストハウスのオーナーさんに紹介してもらわなかったら神倉神社行けてなかったかもしれない。感謝。
時系列は前後する(新宮のあと神倉神社行って、その後の話)けど、新宮で見ときたかったのが「御船島」
こんな感じに例大祭の御船祭で屈強な男衆がグルグル回る、熊野川に浮かぶ島。熊野三山を取り上げてたテレビ番組で見て印象に残ってた。
例によって今回下調べが甘いので、最初「あの島どこかな〜」くらいで名前もわからないまま調べながらウロウロしてた。
見つけたはいいものの新宮から歩くと1kmくらいあって、しかも上の2番目の写真みたいには見れない。悔しい。
仕方ないので裏に回り込む。思っていたより道が細い。御船島公園なるものがあった。
公園といっても、歩道もないガードレールの外側に突然芝生が現れるだけ。子供を遊ばせたらそのうち轢かれてしまう。
木がないところまで歩くとちゃんとお目当ての角度から見れた。これを見るために結構苦労した。当然こんなことしてる観光客はいない。祭りのときはいるのかも。見る価値があったかは、見たいと思った自分の気持ちひとつなのでよしとする。
時系列としては新宮の後、御船島の前に神倉神社に行った。これがまた想像の遥か上だった。「元宮」の由来は熊野権現が最初に降臨した場所であるとされるから。天磐盾と呼ばれる崖の上に御神体のゴトビキ岩がある。この崖は階段で登れるのだが…
階段を手を使って"よじのぼる"という感じ。雨上がりでよく滑る。降りるのが怖かった。
この先にはゴトビキ岩がある。御神体なので撮らなかったけど参考画像を。舞台のようになっていて新宮の街が一望できる。眺望は撮ったやつ。これは新宮に来たら絶対に来たい。無理はせずに。ありがとうゲストハウスのオーナーさん。
実際はこの後御船島見て、13時過ぎくらい。お腹空いたけど時間がやばいと思って熊野那智大社に直行することに。車で30分くらい。那智勝浦の町まで行ってから、那智山に突っ込んでいく。ひたすらヘアピンカーブ。
14時ごろ到着。うっかり有料駐車場に入ってしまったが、車降りた瞬間にメインの風景。地図の灰色部分が有料部分で、使わない場合白い道(かいはみ〜観光センター)からの参道はエグい階段になっている。
京都の襖や壁の絵でよく見る那智の滝はこの三重塔のイメージが強くて、改めて考えると、仏教色が強い。
ここから先は撮ってないが、奥の建物なんかはやっぱり仏教っぽい。全体的に朱色が基調で、具体的には説明できないが稲荷系ともまた違った感じ。
奥では熊野那智大社と天台宗の青岸渡寺がつながっていた。どうやら、熊野三山の中でもかなりガッツリ神仏習合していたらしい。
そして書いてる通り、明治の神仏分離令の影響をまともに食らったようだ。水害にあった本宮、元宮から移された新宮、仏教と分離した那智と、長い歴史の中で姿を変えながら続いてきてることが行ってみて初めてわかった。
そして西国三十三所の一番!これは知らなかった。意識的に集めてはないが、車に乗るようになってから箕面の勝尾寺や宝塚の中山寺などに行って、少し意識しだしてる。結構嬉しい。
最後に那智の滝の下まで行ってみることに。那智の滝の無料駐車場がやってなかったので、那智山観光センターに停め直して歩いた。
熊野那智大社の参道横切った。きつそう。
那智の滝、遠くから見ると控えめ(で、風情があるん)だけど、下からだと圧巻だった。300円払うと2番目の写真くらい近くまで行けた。
飛瀧神社の御神体だと思うけどこれの写真は自分的にOKだった。多分遠くからも見える風景だから。これも自分の気持ちひとつなので、細かいことはいい。
この時点で15時半くらい。お昼がまだなのと16時くらいには帰路につきたかったので、そろそろ帰らないと。それ以前にこれ以上歩く体力がない。けど、熊野古道の大門坂の雰囲気だけどうしても見たくなったので上から覗くことにした。
那智から行く日を作ればいいハイキングコースになると思う。
16時前に那智山を降りる。20分くらい行った勝浦漁港がマグロで有名なので、マグロ丼を食べることに。
ところで、本宮、新宮は街と神社が隣り合ってるけど、那智は周りには住んでる感じがない。人で言うと、本宮は山、新宮は川、那智は海になる気がする。実際にだいぶ山に入ったところでもマグロ丼売ってて面白い。
生マグロ丼。勝浦ではやたらとマグロの刺身に「生」をつける。多分運ばないから冷凍せずに出してるって意味だと思う。めちゃくちゃうまかった。
16時半に那智勝浦を出て帰路についた。ここから紀伊半島の半分以上を回って大阪に帰る。結果的に4時間半で着いた。
高速入る前の国道で、本州最南端、串本町潮岬の近くを通る。これに10km増えても変わらないと思って、せっかくなので寄り道した。
すごい雨風だったけど、明るいうちにこれてよかった。
たまたま寄った道の駅が「くちくまの」と言う、田辺の近く。すでに那智勝浦から2時間くらい走ってたので、まだ熊野なことにびっくりした。
通ってきた那智と田辺を繋ぐルートは、熊野古道の「大辺路」にあたる。田辺から少し内陸の方に行くと滝尻王子があって、中辺路が始まる。そんで本宮、那智、新宮を繋ぐ。さらに本宮は小辺路で高野山と、大峰奥駈道で吉野と繋がる。新宮は伊勢路で伊勢神宮に繋がる。
そして9時実家着。今に至る。
行きたいところには全部行けたと思う。かなり充実した旅だった。
やばい、卒業式寝坊する。
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?