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戦略と戦術は何が違うのか?戦国時代で考えてみよう

戦略と戦術の違いは
「戦略」は、方針・ベクトルといった「目指すべき道筋」です。

「戦術」は、手段・具体的な行動といった「オペレーション」です。

上位概念である戦略を基に戦術を考えて、最終的には目的を達成させることです。

なんだか、ややこしくて、分かりにくいので、
戦国時代で考えてみましょう。

■戦略を考える方法

時は戦国時代、あなたは、武将だったとします。
・戦う相手は、鉄砲を所持している。
・戦う場所は、森の中で、今にも雨が降りそうな天気である。
・我が軍の武器は、日本刀しかない。

さあ、どのように戦いますか?
策士の気分で、ちょっと考えてみて下さい。

例えば、、、
・鉄砲に対して、丈夫な盾が必要かもしれない。
・森の中なら、木に隠れ一気に奇襲をかけよう。
・雨が降る前に敵陣に乗り込もう。
・日本刀以外に槍も準備しよう。
などなど、アイディアは無限にあります。

まさに、これが、「戦略」を考えるってことです。
企業に置き換えてみると
・戦う相手=競合他社
・戦う場所=市場/顧客
・我が軍=自社

要するに外部環境と自社を分析して、「どのような道筋」なら勝算はありそうか。
兵士の数が少なくても、戦略の筋が良ければ、大きな相手を倒すこともできます。
これが戦略です。(ビジネスって面白い)
逆に勝算がなければ、違う市場で戦えばいいわけなので。
このように、戦略とは、自社の方針・ベクトルと言った
「目指すべき道筋」を描くことです。

戦略とは

■戦術を考える方法

「戦略」が決まったら、次に「戦術」を考えます。
どうやったら、「戦略」を実行できるのかを考えます。

戦国時代に話を戻って考えると
例えば、、、
・兵士の数や役割分担は必要か
・各班のリーダーは誰が適任か
・攻め込む順番は誰から行くのか
・兵糧(軍の食事)は足りるのか
・武器の数は足りるのか
・どうやってモチベーションを高めるのか
などなど、様々な視点で考えられます。

そうなんです。
「戦略」を確実に成功させるために、あらゆる視点で具体的な方法を考えるのです。
これが、「戦術」です。
企業に置き換えると
・兵士の数や役割=社員の数や組織構成
・リーダー=人材配置
・順番=バリューチェーン
・兵糧=資金調達
・武器=設備投資
・モチベーション=マネジメント


このように置き換えることができます。
具体的な行動を明確にすることで、戦略の実現可能性がグッと高まります。
戦術であるオペレーション(運転・操作)の精度が高いほど、戦略が磨き上がります。
その逆に「戦略」が良くても「戦術」がボロボロだと失敗します。

「戦術」の目指すところは、オペレーションエクセレンス!!
(オペレーションをピッカピカに磨きあげて、競争優位になっている状態のこと)

■まとめ

・「戦略」は、方針・ベクトルといった「目指すべき道筋」
・「戦術」は、手段・具体的な行動といった「オペレーション」
・考える順番は、「戦略」→「戦術」
・戦略と戦術の「整合性」が取れていないと失敗する

目的目標を達成するために筋の良い「戦略」と「戦術」を考えてみましょう。

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