マーケティングとは?|はじめの一歩:入門編
マーケティングとは何か?と問われた場合にどのように回答しますか。
調査/リサーチ、製品開発、広告、ブランディング、プロモーションなどが連想されます。
マーケティングとは、一言で
「買ってもらう仕組み」を構築する活動です。
■マーケティングとは?
マーケティングの定義は、様々な経営学者によって解釈されました。有名な経営学者:ピーター・ドラッカーは、次のように定義しました。
「マーケティングの目的は、販売の必要性をなくすことだ」
物凄くエッジの効いた表現じゃありませんか。(カッコイイ)
もう少し、噛み砕くと…
「マーケティングがしっかり出来ていれば、お客様の方から買いに来るため、販売活動はいらないぜ!」
まさにマーケティングの理想の形ですよね。
そうなんです。
マーケティングとは、
「買ってもらう仕組み」を構築する活動です。
そして、買ってもらう仕組みの基盤は、「お客様に寄り添った施策」であるかどうか。
企業目線でなく、お客様目線であることが大切です。
(スティーブ・ジョブスは真逆でしたが…それは、また後ほど)
■マーケティングの全体像と手順
「買ってもらう仕組み」を構築するために何から始めればいいのでしょうか。
全体像とその手順を解説します。
下の図がマーケティング戦略の全体像です。
マーケティング戦略の立案の手順として、前提認識として、企業の経営戦略を基に、製品やサービス単位でマーケティング戦略を考えます。手順としては、上から下へ流れていくイメージです。
(ここでは、経営戦略の説明は、省略します)
①はじめに、製品やサービス単位で外部環境分析をおこないます。
その市場は、どのような状況で、チャンス(機会)はあるのか調べていきます。
・市場/顧客や競合はどのような状況だろうか。(3C分析)
・法規制は、経済状況は、社会の流行は、技術進化はどのような状況だろうか。(PEST分析)
・チャンスはありそうか。(SWOT分析)
②次に自社の顧客を特定していきます。ここも外部環境分析です。
・市場の顧客を細分化して、各々の購買する決定的な要因は何なのか(顧客KBF)
・細分化された市場の顧客群から、自社の戦う土俵(顧客は誰なのか)を決めていきます。(STP分析)
③次に、自社の内部環境分析を行い価値提供の立案をおこないます。
・自社の強みや弱みは。(SWOT分析)
・差別化を測るために自社のポジションを決めます(STP分析)
④次に、導き出したコンセプトを基に施策の展開をおこないます。
・製品の質は、価格は、販売手段は、広告はどうするのか(4P分析)
⑤最後は、市場に公開(実行)してモニタリングしていきます。(PDCA)
・当初の目標に対して、実績の差異を修正していきます。
この時に、上流下流に行ったり来たりしながら、何度も改善します。
同じ製品でも改善を加えた事で、大ヒットした商品は数多くあります。
以上がマーケティング戦略の全体像からの流れとなります。
マーケティングの最大の目的は、
売上を最大化にすることです。
単価×販売量=売上
お客様から「買ってもらえる仕組み」を構築する活動です。
これを丁寧にひも解いて戦略を組み立てましょう。
■まとめ
・マーケティングとは、「買ってもらえる仕組み」を構築する活動である
・顧客目線に寄り添った思考が必要である
・企業の経営戦略を基にマーケティング戦略を構築する
・分析の流れは、外部環境分析してから、内部環境分析の順番である
・顧客は誰なのかを決めて、施策を具現化する
・マーケティング戦略はPDCAで回し続ける
マーケティング戦略を立案する際は、いきなり施策の展開であるマーケティング・ミックス(4P分析)から始めずに、市場や顧客、競合など外部環境をしっかりと把握してからにしましょう。
最後に、時代の変化とともにマーケティングも常に変化していきます。
現状維持に満足せずに、アンテナを高く持ってマーケティング戦略を発展していきましょう。
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