ミニマムに、軽やかに。
急遽決まった引っ越し。
色々な物件を見ていると
まるで“ロッカーのような幅のクローゼット”や
ベッドを置いたら、それ以上家具を置くことは不可能な広さの部屋がある。
…ずっと見ているとなんだか
部屋が狭いというよりも
もはや自分の荷物が多いような気がしてきている。
最低限を考える
ミニマリストに憧れる私なりに、最低限を考えてみる。
最低限、「住む場所」にあったらいいなと思うものは
キッチン
トイレ
シャワー
寝るスペース
そこに、自分の持ち物が加わる。
よくビジネスホテルにあるように
“ベッド”と、“テーブル・椅子セット”があると嬉しい。
学生時代、床に座り、ローテーブルを使って長時間過ごすと
身体の負担になったり、作業がしにくい時があった。
そのため、食事や作業の時は
勉強机やダイニングセットの高さの方が好きになった。
ゆっくりしたい時は、“床”の方に寝転びたくなるし
小さくていいから、ローテーブルにソファがあれば最高なのだけど
どちらか一方しか置けないとなれば…
悩ましいが、今の優先順位は“背が高い方の机”だ。
ああ、両方置ければいいのに…。
…いや、今は贅沢を考えず、最低限を考える時間だ。
それから大学入学と同時に買った、卓上型の“電子ピアノ”。
これが厄介なことに、結構な場所を取る…。
でも今は、どうしても必要だ。
同じように場所を取るなら、そろそろちょっと立派な電子ピアノが欲しいな、と、物を減らすどころか新しく購入する方を考えてしまう始末。
あったらいいな、と思うけれど
なくても生活できるな、と思うものを手放せばいいのだろうか。
例えば、テレビとか。本棚とか。
ものを手放すと
“自分たらしめるもの”が一つずつ欠けていくような気がして、
ちょっとだけ寂しく、心細くなる。
けれど実際は
なくても意外と大丈夫だ。と思える場合があることは経験済みだ。
ミニマリストに憧れて
もしもリュック一つで旅に出るとしたら
そのリュックに、何を詰めるだろう。
数日分の洋服
メイク道具
眼鏡、コンタクト
お金
ケータイ
…あれ、他に思いつかない。
何を忘れているのだろうか。
それとも実際必要なのはこの程度なのだろうか。
どうしても困ったら、買えばいいか。
そう考えたら
なんだかどんなに狭い部屋でも
自分専用のシャワーやらキッチンやらトイレやら、そんな設備が整っているだけで十分ありがたいような気がしてきた。
ただ、作業スペースのないキッチンだけは
本当に「お湯を沸かす」以外の作業を全て怠りそうなので、自炊を促す意味でも、ちょっとだけスペースが欲しいな。
あと、できれば洗濯機置き場は室内に…
…と、こんなふうにまた、どんどん欲が出てきてしまう。
洗濯機やコンロがあるだけ、ありがたいと思わなければ…!
ずっと同じ姿勢でパソコンやスマホと向き合っていると、
首の筋がピシーッ!と張って
肩がプクーッ!と腫れて
音を立てて悲鳴を上げていく。
お仕事がデスクワークの皆様、本当にお疲れ様です。
と言いたい。
あーー動きたいーーー!
外の空気を吸いに散歩に行きたいーーー!
気分転換したいーーー!
でも時間ないー!
物件早く決めなくちゃーーー!
…と、心の中で叫びつつ
静かに頭をポリポリと掻くしかない一日だった。
そして
「ミニマム(minimum)」は「最小の単位、最低限」
「ミニマル(minimal)」は「可能な限りの最小限、充分な少量」
意味がちょっとだけ違うらしい、ということを一つ学んだ。
私の憧れる「ミニマリスト」は後者だ。
そしてその道は、なかなか険しい。
2024.4.27
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