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トーンポリシングとスメルポリシング3

トーンポリシングとスメルポリシングについて、続きを述べていきます。

トーンやスメル(香り、匂い、臭い)を取り締まる、トーン警察やスメル警察は、(警察でもないというのに)恣意的に取り締まるため、危ないのである、と述べ続けています。

性別、年齢、人種など、ありとあらゆる要素で、差別が容易だからです。
個人差で因縁をつけて攻撃するのは、人権感覚の欠如であり、差別であり、ハラスメントです。

昭和の老害は現代人ではない

声の高低や汗の多寡には個人差があります。
にもかかわらず、ハラスメントが罷り通る。
ただの差別であり、ただの人権侵害だからです。

かつて、男女共同参画があまり進んでいない頃、「ヒスアマがキーキー」とド直球の女性差別を、昭和の老害は平気で言っていました。

「何を言っているか」より「誰が言っているか」を、大事にしたからです。勿論、悪い意味で。

昭和型労働は、声の高い性別が少なかったため、聞き慣れない音には「内容以前の問題」として、聞く耳を持とうともしない世代があったのです。
(概ねバブル以前、55から74ぐらい。)
※世代の話なので例外はあります。

音声の高さがどうあれ、内容をこそ吟味する。
それが普通である。

そう考える読者の皆様は現代人です。
昭和の老害に現代的な人権感覚はありません。
現代的な人権感覚がないのが昭和の老害です。

新たなド直球の差別

現在は、男女共同参画が一定程度は進んだため、新たなド直球の差別が見られ始めました。
「男臭(おとこしゅう)」という男性差別です。

汗の多寡には、個人差があり、性差もあります。
基礎代謝にも、個人差と性差があります。
人間は、慣れないニオイには異臭を感じる動物であるため、異性のニオイは異臭です。

「男臭(おとこしゅう)」という差別用語は会議室が「男臭(おとこしゅう)」のする男性のみの時代にはありませんでした。
現在のように差別用語が蔓延してしまったのは、男女共同参画社会基本法の衆参可決以降です。
無関係ではないのです。

しかしながら、です。
人間は野獣ではありません。
異臭イコール悪臭である、と断じてしまうのは、異性差別や異世代差別、人種差別や異文化差別に基づくものでしかありません。

化粧であれ、発汗であれ、食生活であれ。
個人差による差別を蔓延させてはなりません。
差別にこそ「蔓延防止等重点措置」が必要です。

聴覚と嗅覚を置き換えてみればわかる

原因は声の高低でも汗の多寡でもないのです。
令和の現在、「キーキー喋るな」というド直球の女性差別をしたら大問題ですよね。

それが何故か、体臭にはド直球の差別がある。
化粧品、発汗量、食生活を変えろ、というのは、昭和の老害と変わらないのです。
聴覚と嗅覚を置き換えてみればわかることです。

差別の正当化が近現代の日本にはあるのです。

日本人はブラジル人と違うからしょうがない、という、卑劣な正当化がかつてありました。
アジアと南米では香水も体質も違うから、と。
人種差別そのものです。

中国人やベトナム人が増えると、今度は食生活の話にすり替わってきました。
食文化が違うからしょうがない、と。
異文化差別そのものです。

食文化が同じ日本人に対してはしないのか。
していますよね。しかも、パワハラで。
化粧臭いだとか、男臭だとか。
ただの差別なんです。

リンク

本稿執筆の契機となった、サンドラ・ヘフェリンさんの記事はこちら。

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