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いのち図書館

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”すべてのいのちに祝福を”をモットーに、流産、死産を含む、多彩な「お産」のストーリーを収録した、ライフワーク的取り組みです。
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記事一覧

【いのち図書館】(3)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

【いのち図書館】(3)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

7回の妊娠を経験し、3回の流産と1回の死産を経験したやまだあきこさん。新たに授かった赤ちゃんはおなかの中でスクスクと成長していましたが、13週目に起こった出血がきっかけで22週目には前期破水が起こり、緊急入院することに。それまで助産院での出産を多く経験していたあきこさんは、予定日より約3ヶ月早くこの世に生まれ出て来た赤ちゃんの帝王切開での出産、様々な医療介入が行われたNICUでの成長を日々のなか、

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【いのち図書館】(2)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

【いのち図書館】(2)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

7回の妊娠を経験し、3回の流産と1回の死産を経験したやまだあきこさん。新たに授かった赤ちゃんはおなかの中でスクスクと成長していましたが、13週目に起こった出血がきっかけで22週目には前期破水が起こり、緊急入院することに。それまで助産院での出産を多く経験していたあきこさんは、予定日より約3ヶ月早くこの世に生まれ出て来た赤ちゃんの帝王切開での出産、NICU(新生児集中治療室)での日々のなか、それまで抱

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【いのち図書館】(1)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

【いのち図書館】(1)早く、小さく生まれてきた赤ちゃんの「普通」のお産

3人のお子さんのママで、3回の流産と1回の死産を経験しているやまだあきこさん。2019年2月、新たに授かった赤ちゃんはおなかの中でスクスクと成長していましたが、13週目に起こった出血がきっかけで22週目には前期破水が起こり、緊急入院することに。それまで助産院での出産を多く経験していたあきこさんは、予定日より約3ヶ月早くこの世に生まれ出て来た赤ちゃんの帝王切開での出産、そしてNICU(新生児集中治療

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出会えたちびっこたちに、私は”おばちゃん”に育て上げてもらったんだ

出会えたちびっこたちに、私は”おばちゃん”に育て上げてもらったんだ

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

以前に、こんな記事を書いたことがあります。

そのなかで、お母さんを”神”としない仕組みを作るために、私がひとりひそかにやっている活動、おばちゃん活動についても書いています。

先日、大人ばっかりのとある会合に、2歳の男の子がママと一緒に参加していました。ガヤガヤした空間に疲れていた私は、彼にめいっぱい遊んでもらい、お気に入りのおもちゃをシェアしても

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生きているだけで、あなたは尊い

生きているだけで、あなたは尊い

31歳のときに、北海道から実家に戻った。

いちばんの理由は、手湿疹がひどくなって家事がままならなくなり、ひとり暮らしができなくなったこと。あのころ、私の指関節はすべてぱっくりと開き、毎日どこかが流血していた。

今思えば地獄だった。私は本来、ささくれみたいな小さな不快感ですら一日モヤついてしまうような感覚を持っているからだ。でも、当時はそんなことより仕事ができなくなる!ちゃんと動かない私の身体が

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岡山で「いのち図書館」ランチ会してきました

岡山で「いのち図書館」ランチ会してきました

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

週末に出かけた大阪。

第九を歌い終え、せっかくここまで来たのだから、行きたい!と予てから思っていた場所に行くことにしました。それは岡山。

岡山は、以前「いのち図書館」で不育症に関する取材をさせていただいた、中西明子さんがお住まいの場所です。

岡山駅前では、桃太郎御一行様がお出迎え。今の時期は夜の方がきれいかも。

中西明子さんに会えるだけでもす

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【いのち図書館】 胎児が教えてくれた“産んだ後も気持ちいい”お産

【いのち図書館】 胎児が教えてくれた“産んだ後も気持ちいい”お産



にこやかで親しみやすく、あたたかくて力強いお話をしてくださる女性。胎内セラピストのくろかわさいこさんは、まだおなかに宿る前から胎児とのコミュニケーションをすることで、妊娠、出産、育児という経験をとてもディープに味わった方です。その経験から見えてきたのは、すべてのいのちの可能性を信じるという、生きることそのものにつながる哲学でした。自分自身の子宮、胎児とのコミュニケーション、“産んだ後も気持ちい

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『いのち図書館』お産の話をしてくださる方を募集します!

『いのち図書館』お産の話をしてくださる方を募集します!

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

お産の話からいのちの尊さを伝える取り組み『いのち図書館』は、インタビュアーである鯨井啓子がライフワークとして行っています。この取り組みの中で、自らのお産の体験をお話してくださる方を募集します。

■なぜ『いのち図書館』をつくるのか
■こんな方を募集します

■なぜ『いのち図書館』を作るのか命の尊さが生産性でのみ測られがちな世の中です。でも、そんな社会

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生命の尊さを伝える『いのち図書館』始めました

生命の尊さを伝える『いのち図書館』始めました

思いを引き出すインタビュアー、鯨井啓子です。

以前に、個人の自由が尊重され、それぞれが自立し、ゆるやかに依存し合える共生社会をつくりたいという記事を書きました。

ひとりで世界を変えることはできない。でも、ひとりひとりが持てる力を出し合えば、世の中は少しでも居心地の良い場所に変化していくだろう。じゃあ、私は何をしようか?と考えたときに、私は3つの柱をベースにできる活動をしていこうと決めました。そ

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【いのち図書館】 不育症は「私はどう生きるか」を問うチャンスだった

【いのち図書館】 不育症は「私はどう生きるか」を問うチャンスだった



不妊症は聞くけれど、「不育症」ってどんなもの?そんな素朴な疑問を、死産・流産の経験者である中西明子さんにぶつけてみました。当事者にもまわりの人々にもタブー視されがちで、軽々に触れてはいけないことと思われがちな死産・流産の経験ですが、明子さんはそこから得たものが多くあったと明るく語ります。

(取材日:2019年06月20日 執筆者:鯨井啓子)

■自分は「不育症」だと知ったときのこと
■「私は

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