かがやん(Masaki Kagawa)| カナダ西海岸よりお届け

奈良県生まれ、野球育ち。日本とカナダでアウトドアメーカーに勤務後、国際結婚を機にカナダ…

かがやん(Masaki Kagawa)| カナダ西海岸よりお届け

奈良県生まれ、野球育ち。日本とカナダでアウトドアメーカーに勤務後、国際結婚を機にカナダに移住。現在は森の中のダイナーでバリスタ・バーテンダーをしつつ「カナダ西海岸でのライフスタイル、アウトドア、国際交流」をテーマに情報発信の修行中。 ラジオ→untracked_podcast

マガジン

  • 別の人生を創造するときに読むマガジン

    僕のテーマはアウトドアや海外生活なわけですが、それぞれの人が持つ「何かへの情熱」にめちゃくちゃ興味があります。特にそんな中で、こんなも経験してみたいな! と思った記事に触れるマガジン。やっぱりそれぞれの人生には深いストーリーがある。 そんなインスピレーションを得たクリエイターさんの記事をストックしています。

最近の記事

骨折して良かったと今なら思える。

(写真:Tempei) 5月23日の午後3時ごろだった。スコーミッシュのジムでボルダリングをしていた僕は足がぐにゃりと曲がるのを感じた。正確には左腓骨の末端、足首の外側あたる骨で、人生2度目の骨折だった。(1度目の時に介抱してくれた、としきとこうめには改めてありがとうと言いたい。二人ともあの時はありがとう。) これまでクライミングを通してケガをしたことがなかったし、ましてやジムの分厚いマットの上なので「まぁ大丈夫だろ」と落ちそうなのを無理に粘っていた矢先の出来事だった。そし

    • キャンプのイメージを変えることから始めよう。

      僕は「キャンプブーム」という表現を聞くと少し寂しい気持ちになる。 それは睡眠のことを今さら「睡眠ブーム」と言わないのと同じで、本当に必要なことはブームにはならないし、ブームというのはいつかは去っていってしまうものだからだ。キャンプ(自然の中で過ごすこと)をすること自体が、もっとたくさんの人の生活に組み込まれていけばいいのにといつも願っている。 人間という生きものはどう見ても自然という生命の集まりの一部分だし、こんなにも自然の中で過ごさなくなったのはこの直近100年ぐらいの話

      • 海外に住もうと決めたその瞬間のできごと。

        井の中の蛙、旅に出る。 それまで野球(か人前での漫才)しかやって来なかった僕は、あるきっかけで強烈に外の世界に興味を持ち始めていた。世の中の事はもちろん、身の回りの事でさえあまり分かっていなかった。 初めて日本の外に出たのは18歳で、行き先はモンゴルと悩んだ末、英語圏であり人も穏やかそうなニュージーランドに決める。より安心できそうな場所から旅を始めようと思ったのだ。 初めてのパスポートを手に、異なる言語、羊の群れに往生するバス、北斗の拳でしかしらなかった南斗十字星、’’フ

        • ジンセイを変えるような「ひとこと」は突然やってくる。

          人生における転機。それは小さい時に読んだ絵本や旅先での出会い、あるいは突然やってくる日常の何気ない「ひとこと」だったりー。 これは僕や僕が尊敬している人たちが、人生のターニングポイントになったという体験を、ぎゅっと「ひとこと」に込めて紹介して行くシリーズです。 (写真:妻とヨーロッパでバンライフ中の一コマ) 今回は僕が旅好きになるきっかけをくれた、映画の「ひとこと」について書いていきたい。といっても作品のよしあしを語るわけではなく、読んで字のごとく「自分が影響を受けた映画

        骨折して良かったと今なら思える。

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          7本

        記事

          「あたりまえって何だ?」 2年ぶりに日本に帰って、めちゃくちゃ驚いたこと。

          当たり前だが、あたりまえを疑うことは難しい。 3ヶ月もあれば人はすっかり新しい環境に慣れてしまえるし、 それが習慣になっていればなさらのことだ。 日本に2年ぶりに帰った時に目にした、とある日本の当たり前に驚いた話。 新婚旅行を先取りしたような旅だった。2018年のはじめ。カナダでのワーキングホリデーが終了した僕は、そのまま日本には帰らず、当時は付き合いたてだった妻と共に、ニュージーランドとオーストラリア、ヨーロッパを旅した。正確には妻は一足先にオーストラリアへ、僕はニュージ

          「あたりまえって何だ?」 2年ぶりに日本に帰って、めちゃくちゃ驚いたこと。

          「アウトドアに興味はあるけど、なんだか始めづらい」そんなあなたへ送る手紙。

          どうも、お久しぶりです。元気にしていますか? 突然ですが、手紙を書きます。 あまりにも唐突すぎて、驚かせてしまっていたらごめんなさい! 世の中が色々変わってからというもの、まだ直接は会えていないですもんね。 日本では梅雨が近くなり、だんだん蒸し暑くなってきた頃でしょうか。 僕は相変わらず、元気にやっています! (写真は去年夏、妻の家族との一コマです。) ところで、なんで急にアウトドアのこと!? と当惑しているかもしれませんが、あるきっかけで 、ふとあなたのことを思い出し

          「アウトドアに興味はあるけど、なんだか始めづらい」そんなあなたへ送る手紙。

          『ダートバッグ』という生き方から、いま僕たちが学べること。

          Dirtbag:ダートバッグという言葉がある。 あまりメジャーではない言葉なので、初めて聞く人が多いかもしれないが、 アウトドア、特にクライミングが好きな人なら、あーうんうん、と頷いていることだろう。 ダートバッグとは、クライミング文化の中でよく使われるようになった言葉で、 ヨセミテやスコーミッシュなどに集まってくるクライマーがその典型例だ。 (英語のアーバンディクショナリーにそう書いてある。やっぱりスコーミッシュはクライマーにとって特別な場所なんだと再認識した。) い

          『ダートバッグ』という生き方から、いま僕たちが学べること。

          世界の人たちはようやく繋がり始めたところ、ということについて。

          「フレンドリーな外国人」は、’’本当にフレンドリー’’なのか? グローバリゼーション、飛行機などの交通手段の発達、インターネット、そしてついにやってきた...パンデミック。 世界の経済は繋がっているし、技術的にはいつでもその気になれば世界中の人と話すことができる。世界のニュースやエンタメなどもYoutubeで見ることができるし、過去と比べると段違いにモノや情報は行き交い、何かを交換し、お互いに依存し(時には搾取し)、現代の社会が成り立っている。 それに対して反論できる人な

          世界の人たちはようやく繋がり始めたところ、ということについて。

          哲学が込められた道具と、それを存分に味わうことについて 【スノーボード 編】

          みなさんこんな経験はないだろうか? ひとつの道具を使用しているうちに、その道具に込められた「ある種の哲学」や「美意識」みたいなものが無意識に自分自身に影響を与え、ふと新たな価値観を発見したり、思考(嗜好)や行動の変化が起こったということ。 それはたとえば、鋭い包丁をゲットしたら料理をするが好きになった。 お気にりのマグをみつけてから、朝のコーヒーの時間がさらに愛おしくなった。 他にも、いい感じに年季の入ったスツールを手に入れてからは、なんとなく部屋の片付けを前よりもよく

          哲学が込められた道具と、それを存分に味わうことについて 【スノーボード 編】

          スノーボードがぼくにくれたもの

          今回はさらっと書いてみよう。 今日、僕は朝寝坊した。ちょっと意図的な寝坊だ。 朝イチからウィスラーで滑り、午後からはバンクーバーに行こうと思っていた。 でもなんとなくのんびりした朝を過ごしたい気持ちもあったりして、起きた気分に任せることにした。 朝目を覚まし、隣で気持ちよさそうに寝ているパートナーの横顔をみて、 もう少しこのままベッドに入っていようと決めた。そしてそのおかげもあり、 今こうしてこの文章を書いている。 こうした瞬間もスノーボードがくれたものかもしれない。

          僕が暮らしている 『北米を代表するアウトドアの町』 について書いていて、あらためて気づいたこと。

          僕が今暮らしている''北米を代表するアウトドアの町'' についての話。 カナダ西海岸にあるこの町は、どうしてこんなにもアウトドアが好きな人を惹きつけるのか?僕がこの町から学んでいることは何だろう?日本人はいる? など、僕なりの経験を通して感じていることを書いていく。 長いので、時間がない人は最後の章だけでも読んでみてください。 noteへの初投稿を終えた僕は、ふぅーっとひと息をつき窓の外を眺めた。 ''僕の頭の中にあったものが、インターネット上を漂っている’’ という事実

          僕が暮らしている 『北米を代表するアウトドアの町』 について書いていて、あらためて気づいたこと。

          「カナダ西海岸」に住んでいる僕が、なぜnoteを始めたのか

          ー10秒でざっくりー 書くことを通して自分の思考をまとめる。 アウトドア、旅、海外生活の経験が誰かの役に立つかもしれない。 カナダ西海岸の素晴らしさを多くの人に知ってほしい。 そして以上をブラッシュアップし、発信していく仲間をみつけたい。 2020年。誰もが知るとおり、世界はこれまでとは少し違う方向へシフトした。 世の中の多くの人が、不便を感じつつ、夜明けが来るのを待ちわびているような状況だ。そんな中でも(本当にありがたいことに)新しいスタンダードを作ろうと活躍するヒー

          「カナダ西海岸」に住んでいる僕が、なぜnoteを始めたのか