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「アウトドアに興味はあるけど、なんだか始めづらい」そんなあなたへ送る手紙。


どうも、お久しぶりです。元気にしていますか?

突然ですが、手紙を書きます。
あまりにも唐突すぎて、驚かせてしまっていたらごめんなさい!
世の中が色々変わってからというもの、まだ直接は会えていないですもんね。

日本では梅雨が近くなり、だんだん蒸し暑くなってきた頃でしょうか。
僕は相変わらず、元気にやっています!
(写真は去年夏、妻の家族との一コマです。)

ところで、なんで急にアウトドアのこと!?
と当惑しているかもしれませんが、あるきっかけで 、ふとあなたのことを思い出したので、ちょうど近況報告もかねてこの手紙を書きました。
梅雨が終われば、賑やかな夏がやってくることですし。

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さてさて、こちらカナダ西海岸ですが、すっかり夏に向けてまっしぐらです。
雨の多かった秋や冬に比べると、晴れの日は多くなり日没も遅いです。
(夜の10時近くまで明るい!)
仕事終わりに湖で泳いだり、森の中を自転車で走ったり。
休日にはクライミングやキャンプをしたり...ここではキャンプが友人とのいい交流の場になっています。(いわずもがな、この状況なので...)

それに、家の近所の森でいい感じにキャンプができる場所をみつけました。
(しかも川沿い!)
そこでスイカやビールを冷やしたり...もしあなたがここにいたら、絶対に誘っているだろうなというお気に入りの場所です。
(ご心配なく、シャワーは家で浴びれます!)

あと最近知って驚いたことは、カナダにある淡水(湖や川)の総量は、
その他の世界中にある淡水の総量よりも多ということです。おそるべきカナダ。
なるほど、どうりで湖をよく見かけるわけですね。

とそんな風に夏を満喫し始めていたところ、いつかの夏に、渋谷の路上でお酒を飲みながら、「実はアウトドアに興味があるけど、自分ではどうしたらいいのか分からない」と、いっていたあなたのことを思い出したのです。

にしてもあの時は楽しかったですね。

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それでオススメするといっても、クライミングをやりましょう!
とか、△△山に2泊3日で行くべきですよ!とかは言わないつもりです。
(もちろん、その時は大歓迎です!)
アウトドアといっても漠然としているし、キャンプをするにしてもシャワーがないとか、苦手にしている虫に遭遇したりもあるだろうし...。

だからあまりプレッシャーに感じないでください!
その上で、いつも頑張っているあなたが、少し一息ついて、自然と向き合う様子を想像したら、絶対に気に入ってくれるだろうと思ったのです。
(帰国時の僕自身の楽しみが増える、ということもありますけど。)
周囲の人にとても優しいあなたなら、絶対アウトドアに向いているだろうなと。
理由はすぐにわかると思います。

以上を踏まえた上で、じゃあどうしたらいいんだ...と言うことで、
まずは試しに近所の公園に、ピクニックに行ってみてはどうでしょう。
一番最近だといつピクニックをしましたか?
好きなおやつを片手に、芝生の上に寝転んで、雲をぼんやり眺めるのもよし、
足もとをよく観察して、久しぶりに虫の眼になってみたりもよし...って虫が苦手でしたね 笑。

そんな風に少しの間、人間だけの世界を離れるような気持ちでいると、
他の生き物たちが一生懸命、同じ時代に生きている姿を目にするかもしれません。
そんなピクニックは十分アウトドアと言ってもいいと僕は思います。

もしくはもっと身近に、ベランダで太陽のひかりを浴びるのはどうでしょう。
本と飲み物を片手にのんびりするのもいいですし、いつも当たり前のように、そこにある太陽をあらためて感じてみるのも悪くないかもしれません。暑くなっても、ときおり吹く風を肌で感じたり...。そこに五感を使う感覚があるならば、それも一つのアウトドアと言えそうです。

ここまで読んで、何だアウトドアを始めるって実は大したことないんだと思ってもらえたら、それが僕の伝えたかったことです。特に周囲に対する共感力をもつあなたならなおさらです。

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えっそれだけなの? 
という声が聞こえてきそうですが、それだけなんです。
「キャンプに行くなら、道具をたくさん買わなきゃ!」とか
「何日もシャワーを浴びられないのをガマンするのか!」なんて身構えず、
日常の中にある自然をまず楽しむことからはじめるのがいいと思います。

身構えちゃうと腰が重くなりますからね。そうしているうちに、自然を感じることが好きになって行き、道具や知識、経験がおまけのように必要になってくる。

アウトドアを始めるのにネットでたくさんの調べ物をしたり、何かを買ったりすることから始める必要はない...と僕は思うのです。
(もちろんそれが楽しいのも分かります!)

また言葉自体も、お花見とか野点、お月見、芋煮会...などに置き換えたりしてみてるのもハードルを感じにくくなるひとつかもしれません。

まぁ少し極端な表現をしたかもしれませんが、これも一つのアウトドアを楽しむきっかけの一つということで。

いずれによ、ベランダや公園で何か発見があり、それを気持ちよく感じるならば、少しづつ活動範囲を広げていけばいいと思います。

それで十分満足することもあるだろうし、そのうち木や土の匂い、川の水が足を撫でる感覚、山のしっとりとした空気に触れたくなるかもしれません。
そうなってから、森の中にキャンプに行ったり、川に飛び込んだり、もしくは体を動かすアウトドアを始めてもいいかもしれません。

そしてそのタイミングで、体験を豊かにしてくれるアウトドアの道具や、服が必要になったら、その時はいつでも相談してください。ちなみにここカナダ西海岸では日本より断然、おしゃれで機能的なアイテムは手に入りづらいです。
(それはそれで残念に感じる...)

すっかり長くなってしまいましたが、素敵な夏になることを祈っています!

セミの鳴き声や田んぼに映る夕暮れ...日本の夏が恋しく感じます。
僕にとってはもうしばらくはおあずけですかね。


今年も一度きりの夏。お互い充実した時間にしましょうね!
またタイミングをみて、手紙を送ります!それではまた。

Masaki
(なかなか暗くならず、寝不足になりそうなカナダ西海岸より。)



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