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プロフェッショナルコーチとしての試行錯誤

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プロフェッショナルコーチとして成長するための試行錯誤を書いています。
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#コーチング

成功体験を簡単に捨て去ってはいけない。

成功体験を簡単に捨て去ってはいけない。

パワハラ被害に遭うと、多くの人が自分のコミュニケーション能力に不安を持ってしまいます。

「私は人間関係が下手だ」とか「私は人に好かれない」と思ってしまうんです。

この気持ちはよく分かります。

ただ、これはどう考えても、自分を過小評価しすぎです。

【1】過去に一度でも成功体験があるなら、大丈夫たしかにその職場では、パワハラ被害に遭ってしまったかもしれません。

でも、他の職場でもそうだったで

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コーチングが広まらない理由(ビ・ハイア事件を受けて)

コーチングが広まらない理由(ビ・ハイア事件を受けて)

ビ・ハイアに対する報道があり、その後のコーチの対応から、コーチングが広まらない理由が、さらに明確になったと思っています。

現時点で、コーチング関係者でこの問題を知らない人は、少ないでしょう。

コーチの中でも、コーチ関係者向けに発言を行う人が増えてきました。

しかし、一般人に向けて発言を行っている人が少ないことに、違和感を持たざるを得ません。「ある流派のコーチング」の中でしか通じない話を、コー

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行動の種類を増やすことで、道は開ける。

望む結果を出すためには、絶対的な行動量が必要となります。

ただし、ただ行動量を増やすだけでは、結果が出ないことがあります。

そのときには、行動の種類を増やすことが重要です。たとえば、 パワハラを受けて、困っているとします。この場合、被害メモを集めることは必要です。しかし、それだけでは解決はできません。内部・外部で相談するなど、「被害メモを集める」という行動以外のものが必要となります。一種類の行

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クライアントがつかないコーチにある「スコトーマ」

コーチングは社会的、経済的弱者にとって必須の心理技術です。

しかし、コーチがあまりにもマーケティングが下手なせいで、コーチングはまだまだ広まっていません。その証拠に「コーティング」と言われたりしますよね。

広まらないのは、コーチの中に大きな「スコトーマ」があるからです。スコトーマのせいでズレたマーケティング活動を行う人ばかりなので、なかなかコーチングが広まりません。

その大きなスコトーマを取

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なぜあのコーチは、クライアントに選ばれないのか?

ビジネスの本質は社会貢献です。それはつまり、社会に価値を提供することです。

また、価値は、欲望・関心・目的に応じて立ち現れます。(「価値の原理」西條剛央)

そして、関心は「契機(きっかけ)」に応じて立ち現れます。(「契機相関性」西條剛央)

ですから、ビジネスとは、クライアントが、あるきっかけによって生じた価値を提供する活動と言えます。

これを前提にして、「なぜあのコーチが、クライアントに選

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「できる!」と思えてから、行動に移してもいい。

セルフ・コーチングのゴールは、「本当のゴール」を見つけることです。自分が一生を掛けてでも達成したいと思えるようなゴールを認識できるようにするのが、セルフ・コーチングのゴールです。

逆に言えば、現時点で本当のゴールが見えていないので、それを認識できるようにする必要があります。

そのために必要となるのは、仮のゴール設定です。まずゴールを設定して、そこに向かうことで認識を広げていくのです。

しかし

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計画を立てる目的は、自己効力感を高めること。

コーチングの目的は、「本当のゴール」を見つけることです。本当のゴールとは、自分にとっての最高な世界のことです。このような、一生掛けてでも達成したいと思うようなゴールを見つけるためにコーチングはあります。単なる目標達成のためのスキルじゃないんですよ。

ゴールを見つけるだけなら簡単そうに思えるかもしれません。しかし、私を含めて、それほど簡単なものではないのです。なぜなら、私たちの認識能力には限界があ

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趣味をビジネスにしたいときに、コーチング的にやるべきこと

コーチングのゴールは、「本当のゴール」を見つけ出すことです。

そして、その「本当のゴール」とは、一生を掛けてでも達成したいゴールです。つまり、「want to」(達成したいと思うこと)であり、かつ現状では認識できていないので「現状の外」です。

そのようなゴールは「心理的盲点」に隠れているため、見つけるためにはその盲点を外さなくてはなりません。

そこで、ゴール設定が必要となります。そして、ゴー

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コーチングが広まらない2つの理由

コーチングが広まらない2つの理由

私は、「コーチング」というものがもっと広まってほしいと思っています。

特に逆境にいる人にとって、コーチングの技術は必須です。たとえば私はパワハラ被害者の支援をしたり、家庭教師や塾講師として学習支援をするときにコーチングを活用しています。問題解決のための行動を起こし続けるには、単なる精神論ではない、科学的な心理技術が必要です。

しかし、コーチングはなかなか広まってくれません。

その理由はさまざ

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嫌いな人との付き合いを減らす

私は、辛い経験をした人にこそ、幸せになってほしいと思っています。

そして、そのための第一歩として、嫌いな人との付き合いを減らすことが大切だと思っています。少なくとも、あなたを低く評価する人との付き合いは、できる限り減らしたほうがよいでしょう。

「自分を成長させるために、嫌いな人とも付き合ったほうがよい」という意見もあります。たしかに、これにも一理はあります。

しかし、それは、その嫌いな人との

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「出会いと別れ」は、別れが先。

「出会いと別れ」と言いますが、実際には別れが先に来ます。新しい会社に入るときに、最初に来るのは「別れ」です。あなたが趣味に没頭し始めると、最初に周囲の人が離れていきます。別れが先です。

出会いは、別れの後に来ます。ですから、「別れと出会い」が時間の順序としては正しいのです。

あなたが新しい人間関係を結ぼうとするとき、必ず別れが先に来ます。

それなら、嫌いな人や、イヤな人から順番に、別れていけ

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モチベーションが湧かない3つの理由と、その解消法

モチベーションが湧かない3つの理由と、その解消法

18歳から家庭教師、塾講師など、教える仕事をしてきました。

子どもに勉強を教えるとき、一番苦労するのは「やる気を引き出すこと」です。

やる気を引き出すテクニックはさまざまあるのですが、コーチング理論を学んだことで、とてもシンプルに説明できるようになります。

理論的には、やる気がわかない理由は3つだけです。
1 ゴールが、本人にとって魅力的なものではない。
2 ゴールが、現状維持でも達成できる

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ゴールが、一貫性と変化を作り出す。

一貫性を持つことは大切ですが、それが停滞をもたらしてしまうと困ります。

ですから変化も大切ですが、そこに一貫性がないのも問題です。

この2つを統合するために必要となるのが、ゴールです。

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味方を探すのも、努力のうち。

現状のままでは達成できないことに取り組むときは、仲間を探すのも努力の1つです。

私はパワハラ被害者の支援を専門としています。そして、被害者にいつもいうことは同じです。証拠と、仲間を集めること、これに尽きます。

仲間を集めることには、さまざまなメリットがあります。

一番大きいメリットは、現状を打破しやすくなることです。

私達は、現状維持を好む性質があります。パワハラを受けている職場であっても

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