バランスが絶妙なんだよな。
ここ数年、もうほとんどジャズくらいしか聴いていないのだけど、抽象性が高いので、自然と批評や歴史なんかのテキストを読んで、背景を学ぶようになった。
色々読む中で、油井正一さんのテキストが一番フィットするので、あれこれと昔の本を時間を見つけて読んでいます。
どれもウィットに富んだテキストで、誰にでも読みやすい。思想的なモチーフとユニークさがとても良いバランスで書かれていてとても素晴らしい。
最近の批評は、どれも難しい。一部のわかる人だけにわかるようなテキストが増え、ユーモラスが減った。エビデンスの確かさを求められるようなものが多い気がする。
まぁ時代の空気が反映されているのだろう。
一方、自分が思春期だった頃は、もっと誰にでも読めるだけで、思想的なものは薄い書籍が多かったように思う。ただただ、軽くお気持ちだけを受け取れるようなテキストが多かったように思うな。
もっと油井正一さんのようなバランスで書かれるテキストが増えたらいいのにな…と思います。
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