職業人としての柿本人麻呂
柿本朝臣人麻呂の家族と祭祀
柿本朝臣人麻呂の妻たち
依羅の妻
万葉集に載る集歌一四〇や集歌二二四などの歌で知られる依羅娘子は「ヨサミノヲトメ」と訓むのが習わしです。これは河内での地名「ヨサチ」を「依綱」と表記していたのが、ある時代から「依羅」へと変化した。ただ、地名の訓みは旧来のままであったことに由来するようです。また、古語の「ヨサチ」は中世の「ヨサミ」に相当します。これが「ヨサミノヲトメ」の訓みの由来とされています。なお、奈良県葛城市の柿本神社や大和高田市の八幡神社の伝承