キャンバスの外へ流れる景色、僕がモネを観るときは(24/03/01)
一般的に言って、特定の物事を好きなことに理由はなく、逆に嫌いなことには理由がある。だから、もしも僕という存在を、身の回りの物事を列挙するという仕方で表現するのなら、並べるべきものは好きなものではなく、むしろ嫌いなものであるべきだ。
そういう意味で、モネの作品は、僕が自分を解釈するのに向いている。言い換えれば、僕はモネが苦手だった。
そんな僕が立て続けに2度も彼の連作の展覧会に赴いたのには、やはり、僕という人間が、どのようにして絵画と向き合っているかということが、彼の作品群を通