誰にとっての常識なの?
【ラジオ体操136日目】
こんばんは。
ルールには、反発しないと気が済まない学生生活を送り、その癖が抜けないまま大人になってしまったので、なかなか組織になじめない社会不適合者のコマリストです。
今日は『一人ひとりの常識』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは、これまでに○○するのが常識だ!と言われたことはありますか?
もしかすると、自分自身がこの言葉をよく使っているという人もいるかもしれませんね。
実は、”常識”という言葉はコマリストの嫌いな言葉のワースト3に入る言葉です。
最近、ある会社でお話した際に出てきた話題から、常識という言葉がただただ嫌いだった私が、少しだけ自分への理解が深まる学びを得たので、noteに残しておきます。
娘への願い
『私には中学生になる娘がいるんですが、1つ悩んでいることがあるんです。』
こんな言葉を投げかけられた私は、最近まで中学生を対象にした学びの場を企画して動かしていたということもあって、興味津々で内容を聞いてみました。
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会話の内容はこんな感じです。
コマ「何を悩んでいらっしゃるんですか?」
S『娘はピアノを頑張っていて、全国で表彰されるような腕前なんです』
コマ「それはすごいですね!何を悩むことがあるんですか?」
S『いえ、娘は音楽で生きていくつもりはなくて、”夢”が無いっていうんです』
コマ「そうなんですね。最近、そういったお子様が多いという話はよく耳にするので、娘さんに限った話ではないのではありませんか」
S『えぇ、悩みはそこではなく、娘にはどうしても就いてほしくない仕事があるんです』
コマ「なるほど。それは、どんな仕事ですか?」
S『キャバクラなど、”女を売る”仕事に対して私自身が偏見を持ってしまっていて、あの仕事を否定するわけではないんですが、娘には選択してほしくないんです』
コマ「そうなんですね。娘さんが興味を示しているということですか?」
S『そういうわけではないんですが、娘から”どうしてダメなのか”と聞かれた時になんて答えたらいいか分からないし、どう教育したらその道を選択しないのかということばかり考えてしまうんです』
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こんなやりとりをしながら、最終的には私から2つのことをお伝えしました。
コマリストからの提案
Sさんがこれまで生きてきて、この職業には就いてほしくないという価値観を持っているということ自体は、決して悪いことではないと思います。
ただし、娘さんがこれから生きていく上で、全く同じ価値観を持つとは限らないということだけは意識しておいてほしかった。
その上で、娘さんからこの仕事をしてみたいと提案を受けたとして、どう答えたら良いのか?
これについては、”その仕事を通して何を得たいのか”ということを明確にした上で、最後は自分で選択させてあげてほしいとお伝えしました。
もしかしたら、「お金」だと答えるかもしれません。けれど、お金は目的にはなりえないと思っています。
短期間でお金を得た上で、”何に”使いたいのか
重要なのは、娘さん個人の未来にとってプラスの選択になるのか?ということだとお伝えしました。
ここから先は、直接お伝えしていませんが、娘さんに明確な夢が見つかったとして、その夢に年齢など時間的な制限があるとした場合、”夢のために短期間で資金を集める必要がある”という可能性もあります。
その夢を叶えるための手段として、Sさんが就いてほしくないという職業を選択しようとすることだってあると思うんです。
その時に、その理由もしっかり聞かずに、職業だけを理由に頭ごなしに否定してほしくないなと心から思っています。
理由さえ聞けば、別の手段を提案できるかもしれないし、sしっかり話をして母親としての価値観を理解した上で、緊急的にその仕事をするかもしれません。
どちらの場合でも、価値観を押し付けられて頭ごなしに否定されるケースと比較すれば、娘さんの未来にとっても、この親子にとっても良い選択ができるはずです。
今回の話題を聞きながら、私は単純に”常識”が嫌いというわけではなく、そこに至る理由や背景を理解した上で、自分自身が同じ結論を導き出したものでないと拒否反応をしてしまうということに気づきました。
常識というのは、一人ひとりにとって異なるものである。
これをしっかりと胸に刻んで、価値観の否定をするのではなく、まずは相手の価値観を聞いてみるという地道な作業をちゃんとしてみようと思ってます。
一人で勝手に納得してしまいましたねw
何かの参考になったら嬉しいです。
じゃ、またね!
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