見出し画像

彼女も,傷ついている

こんにちは。豊かに学び豊かに暮らす フリーランス掛け持ち心理士×SNS起業
臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃです。

大学院を終了してまだ一桁年の若輩心理職で、臨床心理士試験・公認心理師試験のダブル受験生応援公式LINE臨床心理学専攻大学院受験・Gルート公認心理師自己研鑽専用公式LINEtwitterYouTubeの運営や,豊かに学び豊かに生きる臨床心理士のためのInstagram、最近ではSNS発信/起業のお手伝いなんかもやっています。

先日公開したこちらの有料記事,多くの方のご購入いただき,読んでいただけているようで,ありがたく思っています。
私がこのことを公開することで,何かイメージがつくことを避けたかったし,何より私が「この件の当事者であること,それを虐待と定義して発信すること」がまた「誰か」を傷つけるかもしれない,非常にデリケートで取り扱いが難しい話題でした。

なので,今日は補足しておこうと思います。
私の,母の話。

私が「虐待を受けていた」なら,彼女は「加害者」と定義されることになります。父は「見ていた傍観者」とも言えますし,あるいは「どうしようもできなかった無力な人」とも定義できます。

でも,思うのです。

彼女は娘が言うのもなんですが,とても美人です。そして私の母の世代の女性では,多数派ではない4大卒なんですね。
それでも,就職したのち,結婚したら,子どもを産んだら,家庭に入ることが当たり前だった時代。
母は結婚後も働いていて,私が産まれるので退職したようですから,これも当時してはきっとマイナーなルートだったことでしょう。

こんな彼女を「恵まれていた」と表現することもできます。
美人で,4大卒で,結婚後も仕事を続けられたラッキーな女性。
でもそれって,現代の私たちの感覚からすると,当然のことです。
それを「ラッキー」「理解のあるご主人」なんていう言葉で表現されていた時代。

母が,宗教に傾倒していったのは,この理不尽さに耐えるためだったのではないかと考えています。
エホバの証人の教えは,男性が優位で,「妻は夫に従え」ということになっています。母は,本当は,もっと働きたかったし,もっと可能性を試したかったんじゃないだろうか。だけど社会が,「一般常識」がそれを許さない。そのことに耐えかねて「だって,神がそう命じているから」「人間は,神が作ったから,神の言う通りにするのが一番良い」と言う理屈で,無理やり納得する方が,彼女にとって楽だったのではないだろうか。

私は,そう考えています。なのでフェミニズムの観点から,これら新興宗教が日本で隆盛を誇っていった経緯を論文に起こしてみたいと思っています。(そのために,社会学で博士課程に前期から入り直そうかな,と思ったり。おすすめの大学あったら教えてください)

お正月に実家に顔を出した際,私の職業を知っている母が,知り合いの孫の発達相談をしてきて,その時最後にチラッと「私がカウンセリングして欲しいわ〜娘とうまくいってなくて〜」と呟いたのことが,頭から離れません。
「お正月におせちを送ってくれる娘さんですよね,その距離感でいいんじゃないですか」
私は,他人事のように,カウンセラー然として答えました。

彼女も,傷ついている。
私が宗教を離れて,彼女から離れたことで,こんなに元気になって生きていること,その事実に,彼女はきっと,本当は耐え難い罪悪感を感じている。
だけど,私は,彼女の宗教を受け入れることはできない。だから,距離を置く。

なので私は,喧嘩っ早いと言いますか,ちょっと攻撃的な宗教2世団体とは距離をとっていますし,基本的には一人で活動しています。
加害者を,単に加害者と定義できないと思うから。

読んでくださって,ありがとうございました。

無料コミュニティ【一般の方向け】

一般の方に知っておいていただきたい「カウンセリング」や心理学,臨床心理学について語っていきますので,どなたでもご参加ください。参加はこちら
(facebookを活用しています。お友達申請もお気軽にどうぞ)

臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃ

臨床心理士試験・公認心理師試験のダブル受験生応援公式LINE
臨床心理学専攻大学院受験・Gルート公認心理師自己研鑽専用公式LINE
twitterYouTube,豊かに学び豊かに生きる臨床心理士のためのInstagram
SNS発信/起業のお手伝い


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?