【バトン連載】島スパイス&ハーブのチャイ|文とレシピ:アラシロミホ@石垣島|縁をつなぐレシピ Vol.11
ご挨拶
コンニチワ!
ペンギン食堂で働いているアラシロミホと申します。
サーカスのあいちゃんから、光栄すぎるバトンを受け取らせて頂きました。
あいちゃんとは、野底にあったmangetsuyaで出逢い、そこからサーカスに通うようになり、仲良くさせてもらってます。
いつも、おいしいごはんと、光栄すぎるバトンをありがとう!
黒島へ、島嫁に
大阪のインド喫茶で愉快に働いているころ、私がどっぷり心惹かれていたのは、インド。ではなく、沖縄でした。
2003年に、波照間島へ一人旅。誕生日を日本最南端で過ごしました。
その旅の最中、一番興味のなかった黒島が「ハートの形をしている!」というところだけ気になり、おまけで1泊してみることにしたのが、運命のはじまり。(笑)
その1泊で、黒島の「ねこおじさん」に出逢い、どーゆーわけかひとめぼれ。
出逢ったその日にプロポーズを受け、2004年に黒島へ移住し、島嫁となりました。
家業の牛飼いの仕事と介護の仕事を中心に、声がかかればなんでもやらせて貰い、黒島のため、ねこおじさんのため、身も心も尽くしまくった16年間は、島暮らしの厳しさ、楽しさ、いろんなことをチャンプルーに、それはそれはドラマチックな日々でした。
そんな中、島で暮らす女性たちがハッピーになれるイベントをやりたい!と、2008年に「島嫁市」をはじめました。
「ふるまい喫茶」のコーナーでは、チャイやチャパティをひたすら焼いたり、みんなが持ちよったごちそうを葉っぱのお皿でたべたり、不要なものを集めた、「もってけドロボー市」も開催。(家中、おばあのもので溢れる(笑))
その頃は、まだイベントも少なかったのもあり、石垣島、西表島、小浜島、竹富島から出店者やお客さんが集まり、沖永良部島や内地からも友人や妹が出店。
ネイル、ワークショップ、マッサージ、雑貨屋、青空美容室、おにぎり、パン、カレー、珈琲、焼き菓子、ちんすこう、占い、似顔絵屋、ヨガ、クレープ、cafe、ライブ、紙芝居、パフォーマンス等。
ちいさな島のちいさなイベントが、いつのまにやらサーカスのような市となったのでした。
そのときのありがたいご縁や繋がりはいまも大切に続いています。
石垣島での暮らし
2019年、ねこおじさんの病気の治療と障がいについて学びたくって、石垣島に拠点を移しました。
障がい福祉の会社で働きながら学ぶなか、「ペンギン食堂のはちゃぐみ」の製造を就労支援で携わらせて頂きました。
そのご縁で、2022年にペンギン食堂に入社。主にイベント企画を担当として、いろんなことにチャレンジさせてもらっています。
黒島から移ってきて、石垣島での暮らしのなかで感じるのは、「こんなに近いのに別世界で、あぁ、世界は広い!」ということです。(笑)
石垣島拠点で、黒島に帰ったり、ふたつの島を行ったり来たりの暮らしが、今のわたしたちには、心地いいです。
縁を繋ぐレシピ
インド喫茶で働いていたけど、牛乳が苦手で。でもチャイがすきで。
そんなわたしのチャイは、師匠のブレンド茶葉「神原チャイ」と島のスパイスやハーブと豆乳を使ってつくっています。
【島のスパイスchai】2杯分
◎材料
・CTC紅茶:6g
・水:200cc
・無調整オーガニック豆乳:200cc
・きび砂糖(石垣島のおいしいお砂糖):ティースプーン4杯
※チャイは甘くするのがおすすめですが、お好みで。
・カラキ:2枚(ちぎる。)
※なければシナモンスティックを4分の1程つぶして。
・ピパーチ:4振り
・カルダモン:6粒
※殻を叩いて割り、黒い種子も殻も使用。
・クローブ:6粒
・島生姜スライス:2枚
※おろしでも、刻みでもお好みで
①水が入った小鍋に、茶葉とカラキ、カルダモン、クローブを入れて強火。
沸騰したら弱火で2分。
②豆乳をいれて強火にし、きび砂糖、ピパーチ、島生姜をいれる。
沸騰直前で弱火で2分。
③強火弱火をくりかえし、チャイをふくらませる。
④上の方から茶漉しを使って泡立てながら注ぐ。
冷蔵庫で一晩寝かせた、冷たいチャイもおいしいですし、島のミントやハーブを使って、いろいろ実験してみるのもおすすめです!
『チャイローゼ』を屋号に、プライベートで出張chai屋もデビューしました。
わたしの野望
黒島のねこおじさんの実家である築80年の赤瓦家をリノベーションして、愉快な複合施設として、甦らせたい!
八重山の明るいところもだいすきやけど、闇に光を当てたいと想ってます。
ユーモアを忘れず、照らしていける居場所づくりを目指して歩き出します!
繋ぐバトン
わたしの大好物は、人との繋がり。
バトンは、島嫁市を支えつづけてくれたピナコラーダのひなちゃんへ
川平からほとんど寝ずにおいしいパンをいっぱい焼いて、船に乗せて黒島まで、島嫁市のために来てくれていた、ひなちゃんとよしくんには、感謝のきもちでいっぱい!
こどもたちが喜ぶようにと、季節のキャラパンや、おばぁが食べやすいようにと、やわらかいパンも考えてくれて、すんごい行列で、いつもあっちゅうまに完売!
愉快な仲間たちで一度きりのバンド「はれときどきうた」を結成してライブで盛り上げてくれたり。
ちいさなこどもも、ねこおじさんも、ノリノリに踊っていたなぁ。
思い出は、尽きない。
ひなちゃんの心の奥底にあるユーモアのセンスとやさしさがだいすきです。
そんなひなちゃんに、ありがとうを込めてバトンを託します。
あぁ、ピナコラーダのパン食べたいなぁ。
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この記事を書いた人
新城美保(アラシロミホ)
大阪のインド喫茶「カンテグランデ」で
チャイとチャパティに出逢う。
2004年黒島へ移住。「島嫁市」主催。
2019年石垣島拠点の暮らしへ。ペンギン食堂勤務。
Chaiとおいしいものとアンガマと民具と
民族芸能とねことおもろい人にキュンキュンします。
Instagram:@shimayome
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