【詩】結い重ね ~文章を重ね、心を結ぶ~|文と詩:洋々(詩人)@石垣島|人×ことば×詩 vol.7
おわりに
文章が好き。
飾らない、見栄のない、まるで装飾に興味のない。
気付いた時に、ふっと落としてしまったような
裸の言葉が好き。
この島は、『縁』が濃い。
たくさんの縁が、結われ、重なり、幾重にもなって、日常に数多の物語を生んでいる。
この『月刊まーる』もそんな物語の紡ぎ手が集まった、発信地だと思う。
そんな人たちが落とした言葉だから。
結い重ねたら、どうなるのだろうと、ふとした好奇心が頭をもたげた。
この詩の始まりは、幼くて純粋な興味。
『詩』というひとつの円の中にそれぞれの言葉が収まった時、
まるで知らない人が書いた物語のように、目線は外にあった。
私は、彼ら彼女らの文章を読ませていただいたので、言葉に載る想いの推察はできる。
だけれども、ひとつの連なりの中に置かれた言葉は、また違った意味を持つ。
不思議と、読むたびにワクワクした。
それはきっと、読み手によって違う物語が始まるような期待感。
人を知ると、同じ人の同じ行動が違って見えるように。
物語を追うと、言葉にのる想いは違って見える。
この詩にほんの一部でも興味をもったなら
ぜひ、その人を見て欲しい。
ほんの短い文章が
この島で巻き起こる物語の片鱗を見せてくれるから。
参考文言
・どこに行っても誰かが楽器を演奏したり歌ったりしています! by 天願チアゴ
・食べる事は生きる事だとよく言うけれど、美味しい物は生きる希望だと、その時思った。 by 若尾 藍/circus
・できれば知らん顔したい。しかし涙が止まらない。2度と戻らない時間への取り返しのつかなさに、途方に暮れた。 by 若尾 藍/circus
・最初はドッキドキだったけど、飛び込んでみるといつも、世界は温かく迎えてくれて、みんな喜んでくれたんだ by 輪(りん)
・「人と自然とが当たり前のように共存する「環(わ)」の一部でありたい」 by 西表島 大浜農園
・年齢関係なく、初めての事に挑戦しようとする心意気と、その初めてを楽しむことが出来る心の余裕があることがすごく素敵な人だなって改めて思わせてくれました。 by オオヤマチカシ
・岩って硬くて 重くて 大きくて カッコイイんです。 by 鈴木邦彦
・「こうしてみると、あれにもこれにも意味があったなぁ」なんて、過去の出来事を回収して、自分に起こることの受容がしやすくなる。 by 屋宜ちえ
・揺さぶられて、ぶっ叩かれて、"自分"や"本音"が明らかになってこそ、変化の選択をしていけるんだろうなぁと思います。 by 屋宜ちえ
・「今に見てろよ東京のバカヤロー」 by 田福雄市(空手家)
「みぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいっ!」
・老若男女、おじーおばーから若者までが声を枯らして血眼になって力の限り応援する姿…
それはまさに島人ぬ宝、島人みんなの魂が宿っていたのです。 by 渡辺直由
・風景も、何気ない家族の日常も撮って残すのが好きでした。 by 石垣亜実 (いしがき あみ)
・ふざけたり力を抜くとね~
結構良い線行くんですよ! by 大嶺 あいり(アーティスト名 air.)
・どんな仕事をしていても、笑顔いっぱいで楽しく働いているだろうなって思えるヒトに出会えて良かったです by オオヤマチカシ
この記事を書いた人
洋々(詩人/作家/整体師)
1989年生まれ。『自由に表現できる心を』石垣島を拠点に活動中。PSJ2019年大会で、日本3位。KSJ2021年大会、名古屋大会優勝。静岡でポエトリーユニット『分水嶺』を結成。
▼洋々さんの「人×ことば×詩」記事集です!▼
▼月刊まーる運営のため、「応援まーる」をいただけると嬉しいです!▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?