雪丸

自分が感じた、その瞬間の気持ちを少しでも書き留めておきたくて、その思考を言語化したくて。

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自分が感じた、その瞬間の気持ちを少しでも書き留めておきたくて、その思考を言語化したくて。

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いつも頑張ってる人に頑張ってね、なんて言えなくて。

「頑張ってね!」 僕は比較的この言葉を使ってしまいがちで、特に別れ際に軽いあいさつ代わりみたいな使い方をよくするんだけど、使いたくない時がある。 何か物事を行なっている人に、その最中に「頑張って!」とは言えない。 ちょっと伝わりにくいと思うけれど、 マラソンランナーが走ってる時に頑張れなんて言えないし、 受験生にも勉強頑張ってね、とか言えないし 働いているサラリーマンに明日も仕事頑張ってね、なんて言えない。 頑張って欲しいと心の底から思ってるんだけど、きっと本人はすでに頑張

    • 月明かりの綺麗な夜に

      友人が、僕の入院している病院まで差し入れを届けに来てくれた。 リクエストしたポテトチップス、しあわせバター味。 開封すると同時にバターの心地よい香りが広がる。 久しぶりのポテトチップスに興奮しながら友人にお礼のメッセージを送る。 僕「ありがとおおおおおおおお、こっち方面に用事があったといえわざわざ寄ってくれて嬉しいです!!」 友「気にしないで!早く良くなるといいね、あと少し頑張ろうね!」 こんなやりとりをして気がついた。 「頑張ってね」じゃなくて「頑張ろうね」って書いて

      • みんな愛に飢えている

        「心の底から欲しいものってなんですか?」 instagramのストーリーで流れてきたこの質問に手を止めた。 考えること5秒。 新しいiphoneでもなく、僕がいつか乗りたいなと思うポルシェでもなく、 それらを買えるだけのお金を望むでもなく、愛が欲しい。 「愛だ。自分が好きな人からの愛が欲しい。」 なんだか照れ臭いがそう思った。 画面をタップして同じ投稿者の次のストーリーへと移る。 その画面は数人の返答者の返事が載せてあった。 「愛」「愛情」「愛」「愛...かな。あとHDD

        • 「甘い」の反対

          先日友達と電話でくだらない話をしていた時のこと。 突如「辛い(からい)」という表現を知った。 友「うっわ〜〜それは辛いわ、辛い辛い笑」 僕「え??辛いって何よ笑」 友「甘いの反対よ。人に甘いとか言うやん?それの反対」 僕「あーーなるほどね..」 料理を仕事にしている僕はあまり納得していなかった。 砂糖やみりんで甘くしすぎた時は醤油でバランスと取り直すからだ。 特にしなくてもいい反対意見を述べてみる。 僕「甘いの反対はさ、”しょっぱい”じゃない??”辛い”ってのは甘いの反

        • 固定された記事

        いつも頑張ってる人に頑張ってね、なんて言えなくて。

          僕たちは大事な場面ほど上手く言葉を使えない。

          彼女は言葉を丁寧に使う人だった。 一言一言、発せられるその言葉には重みというか、責任が感じられるような、そんな話し方をする人だった。そんなところが好きだった。 彼女の学生時代に書かれた作文に書いてあったことを思い出す。 私は知らず知らずの内に仲の良い友人を傷つけるようなことを言ってしまった。言葉の強さを知った。言ってしまったことは取り消せないけれど、これからはもっと自分の言葉に責任を持って生きていこうと思う。 そんな出来事があったせいか、彼女は沈黙も多く使う。 上手く言

          僕たちは大事な場面ほど上手く言葉を使えない。

          君に似合うと思って

          職場に可愛いなって思う女の子が居て少し気になっていた。 なぜだか女の子の方から僕の同期伝いでLINEを聞かれそれなりにやりとりして、流れで九月にデートの約束をした。 「どこ行きたい?」と僕 「どこでもいいですよー、何でも興味あるんで!」と女の子 ちょうど行きたい美術館の展示があったのでそこに決めた。 その日のデートは正直よくわからなかった。 しっかり顔を合わせて話すのは初めてなのに、腕を組んでくるわ、 「私、絵画とかちょっと良さが分からないんですよね、面白くなーい。」 なん

          君に似合うと思って

          別にモテたいわけじゃないんだけど。

          かれこれ十年の付き合いになる友人と電話していた日のこと。 寒さも厳しくなって、クリスマスも近くなってきて、いよいよ人肌恋しくなってきた。話の流れは自然と恋人の話になる。 「なかなか良い出会いってないよねえ」 「ほんとにねー、モテそうだとか、なんで恋人いないんですか、とかは言われるのにね」 「言われるよね笑、全然モテないけど笑」 「モテそうって言われるけど全然恋人できない人を集めたマッチングアプリ欲しい笑」 こんな会話をしていて、「モテそう」って何だろうって思ったからnot

          別にモテたいわけじゃないんだけど。

          タイミングは選べないけれど。

          「今日が人生最期だと思って生きよう。」ってよく聞くけれど、 そんな大それたことは疲れるし、本当に最期って訳でもないだろうって思っているから、僕にそんな生き方はできない。 だからと言ってだらだらずっとこのまま生きていられるとも感じていなくて。 この間、交通事故にあったのね。 僕がバイクで相手が車で。 幸い足の骨折だけで済んだんだけれど、別にそのまま後続車に轢かれててもおかしくなかったし、打ち所が悪ければ体が動かなくなる可能性もあったし、そのまま死んでたかもしれない。 車に衝

          タイミングは選べないけれど。

          「匂い」と「香り」の違い

          とある日の夜。 僕より喋るの上手じゃんってくらい日本語が堪能な外国人の友人とお話をしていて、その子と好きな匂いってどんな匂い?って話になった。 こんな香りが好きで、こういう匂いも好きだなあって言い合っていた。 友人が大学時代に「匂い」と「香り」について論文を書いたことがあるんだよねー。もう論文なんて書きたくないよーー。って。 ふと、 「臭い」と「匂い」は意識して使い分けているけど、 「匂い」と「香り」は意識したことがなかったことに気が付いた。 ねえ、この二つってどうやっ

          「匂い」と「香り」の違い

          慣れることについて

          かれこれ入院生活も一ヶ月を過ぎた。 右足の骨折でそれ以外は不自由がないから、比較的自由な入院生活を送っている。 一つ目の搬送先の病院では食事が美味しくなかった。 病院食だから多少は仕方のない部分もわかるのだけれど、 とにかく見た目が悪い。全体的に色褪せてる。 でも見た目に反して味はそれなりに美味しい時もある。 このギャップが楽しかった。 ギャップにやられて恋に落ちる感覚が少しわかった気がした。え。 二つ目の病院はかなり美味しい食事が出てきた。 栄養バランスも考えられている

          慣れることについて

          チーズで夜更かしでも。

          2020年のクリスマス。 きっと病院で過ごすんだと思う。 今僕は右足を骨折してリハビリ病院に入院しているんだけれど、 きっと年明けまでかかりそうな感じ。 世の中はデートするしないに関わらずそわそわしているんだろう。 そんな空気を全く感じることもないまま過ごしている。 友人が「六本木のクリスマスマーケットが楽しそう、明日行こうかな」 なんて言っていたことを思い出す。 僕もあのクリスマスマーケットの雰囲気が大好きだ。 さて今年はどうやって楽しもうか。 幸いネット環境は整って

          チーズで夜更かしでも。

          地球と遊ぶ

          布団の上でのんびりしていた休日の朝。 一緒にルームシェアをしている友人から急に「サーフィン行くっしょ?もうレンタカーとってるから準備よろしく〜」とお誘いが入った。 僕はサーフィン未経験だったし、サーフィンなんてパリピの遊びでしょ? 一生する機会なんてないわ、くらいに思ってたので「え?行かない行かない。今日は家から出たくない笑」と即答。 こんなにそっけなく返事したのに「いいからいいから。いい波来てるから!車で寝てていいから!道具は全部貸すから一緒に行こう!!」とかなりしつこい

          地球と遊ぶ

          都会の人は冷たいのか?

          よく言われる「都会の人は冷たい」 確かにそう思うこともあるかもしれない。 田舎に遊びに行けば、初対面のおじいちゃんおばあちゃんがとても 良くしてくれる。  愛想よく挨拶してくれたりその土地ならではの情報を教えてくれたり。 都会ではどうなんだろう? 決して冷たい、なんてことはないと思う。 エレベーターで一緒になれば挨拶くらいするし、困っている人がいれば手を差し伸べる人だって間違いなくいる。 じゃあなんで「冷たい」印象を持たれているのか。 入院中に読んだ本に ハッ!これか〜

          都会の人は冷たいのか?