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地球と遊ぶ

布団の上でのんびりしていた休日の朝。

一緒にルームシェアをしている友人から急に「サーフィン行くっしょ?もうレンタカーとってるから準備よろしく〜」とお誘いが入った。
僕はサーフィン未経験だったし、サーフィンなんてパリピの遊びでしょ?
一生する機会なんてないわ、くらいに思ってたので「え?行かない行かない。今日は家から出たくない笑」と即答。
こんなにそっけなく返事したのに「いいからいいから。いい波来てるから!車で寝てていいから!道具は全部貸すから一緒に行こう!!」とかなりしつこい友人に根負けして布団から出ることにした。

三年くらい押入れに眠ったままだった水着を取り出す。
日焼け止めと読みかけの本と覚えたばかりのアコギを準備して友人を待つ。
本とギターを準備しているところからわかるように、一緒に出かけてもサーフィンなんて全くする気は無かった。砂浜でギターでも練習できたら気持ちいいだろうなって。飽きたら本でも読もうって。

車に揺られること一時間と少し。
そろそろ着くよ!と起こされた僕は窓の外に見える久しぶりの砂浜と海に
ワクワクしてきた。

ポイントに車を止め砂浜に歩きだす。
どんよりとした空と冷たそうな海に向かってどんどん進んでいく。
少し冷たい海水に揺られながら友人から基本的なことを教わる。
ある程度サーフボードでバランスが取れるようになってきた。

あれ??楽しい!!!

側からみれば全くサーフィンの形にすらなっていないんだろうけど、
ただサーフボードにまたがって波に揺られているだけでかなり楽しい。
時折くる大きい波にひっくり返されたり、潜って波をやり過ごしたり、
二秒くらいだけど波に乗れたり。
海に遊ばれてる感じがたまらない。

いつもの遊びは大抵自分が主導権を握っている。
それに対してサーフィンは完全に海が絶対的に強い。
乗れる波をひたすら待ったり。波に揉まれたり。
いつだって海に合わせることになる。この感覚がたまらなく楽しかった。
ああ、地球と遊んでるなあ
って気持ちになる。海を母と例えたくなる気持ちがわかる。

海と戯れること三時間。
流石に疲れたし雲行きも怪しくなってきたので車に戻った。

この後は温泉でポカポカに温まり、最後はしゃぶしゃぶで締めた。

本当に良い休日になった。
無理やり誘ってくれてありがとう。
友達と遊ぶたびに、人に恵まれているなあと感じる。

形から入る僕は家に帰って早速パソコンを開き、
サーフボードとウェットスーツを購入。

これからサーフィンを通して地球と仲良くなろうと思う。

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