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慣れることについて

かれこれ入院生活も一ヶ月を過ぎた。
右足の骨折でそれ以外は不自由がないから、比較的自由な入院生活を送っている。

一つ目の搬送先の病院では食事が美味しくなかった。
病院食だから多少は仕方のない部分もわかるのだけれど、
とにかく見た目が悪い。全体的に色褪せてる。
でも見た目に反して味はそれなりに美味しい時もある。
このギャップが楽しかった。
ギャップにやられて恋に落ちる感覚が少しわかった気がした。え。

二つ目の病院はかなり美味しい食事が出てきた。
栄養バランスも考えられているし味も良いし、見た目も美味しそう。
はじめの二週間くらいはワクワクしながら食事が運ばれてくるのを待っている自分が確かにいたはずなのに....。だんだんと美味しい病院食にも慣れて、肉が食べたいなあ、刺身が食べたいなあ。と感じるようになってきた。
食べたくない料理が運ばれるこの環境にストレスを感じ始めていた。

慣れって怖いなぁ。

慣れっていい意味で使われることもあるけれど、
「初心忘るべからず」みたいにあまり良くない意味でも使うよなあって。

でも”慣れ”のおかげで、もっとこうしたい!みたいな向上心が生まれるのかなあ、なんて思ったり。
慣れることも慣れないことも大事で。
だから一概に良いとか悪いとか言えなくて。

小さい頃お母さんに、
「良いとか悪いとかどっちでも良いから!!」
ってよく怒られてたなあ、なんてことを思い出したり。

まあどっちかにカテゴライズする必要もないし、
きっとそういう類の言葉じゃないんだろうね。


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