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月明かりの綺麗な夜に
友人が、僕の入院している病院まで差し入れを届けに来てくれた。
リクエストしたポテトチップス、しあわせバター味。
開封すると同時にバターの心地よい香りが広がる。
久しぶりのポテトチップスに興奮しながら友人にお礼のメッセージを送る。
僕「ありがとおおおおおおおお、こっち方面に用事があったといえわざわざ寄ってくれて嬉しいです!!」
友「気にしないで!早く良くなるといいね、あと少し頑張ろうね!」
こんなやりとりをして気がついた。
「頑張ってね」じゃなくて「頑張ろうね」って書いてある。
なんだか私も一緒に頑張るから!みたいなニュアンスが感じられる。
入院しているのは僕だし、リハビリを頑張るのも僕だし、この友人が頑張る部分なんてこれっぽっちもないはずなのに、それなのにあえて「頑張ろうね」って言葉を選んでくれたことがすごく嬉しかった。
この間、僕が「頑張れ」っていうことに少し抵抗があるって話を記事に書いたのだけれど、このやりとりを経て「頑張ろうね」なら気持ちよく使えるのかなって気がしてきた。
ふと昔のことを思い出す。
告白して付き合うことになった時から遠距離だった彼女のくれた手紙。
まあ実際、手紙と言えるほどしっかりしたわけでもなくて、
船のイラストが描かれた可愛い小さいメモ用紙に付き合い始めて間もない頃の彼女からのメッセージ。
詳しいところは全く思い出せないけど、
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いや、これから一緒に頑張ろうね!
まあこれは恋人同士のやりとりで、
これから遠距離で大変なこともあるだろうけど頑張ろうね。
って意味合いだったはずだから、ここで「頑張ってね」って書くほうが変なんだろうけど、それでもこの「頑張ろうね」って言葉には受け取る側がホッと暖まるような、その人の心に触れられるような、そんな力があると思った。
そんなことを少し考えた夜でした。
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