まりきん

1983年生まれ。夫と子ども2人。SFC卒業後、食まわりの仕事に従事。食いしん坊なのと…

まりきん

1983年生まれ。夫と子ども2人。SFC卒業後、食まわりの仕事に従事。食いしん坊なのと、環境問題への関心があり、季節を感じられる食卓作りがライフワーク。子ども達を自然に連れ出して遊ぶのが、親子ともに楽しめて好き。子育て中の記録として。

最近の記事

命の火

昨年100歳を迎えた祖母が、今年に入って少しずつ食べられる量が減り、脈が落ちてきて、いよいよあやしくなってきた。 今日、施設から母へ連絡があり、汗がひどく苦しそうとのことで、お医者さんが呼ばれ、今晩が山かもしれないというので、母は祖母のもとに駆け付けた。 夕飯前に駆け付けた母は何も食べ物、飲み物を持たずに付き添っていると聞いたので、妹と相談して、乳児の世話がある妹は夜出るわけにもいかないし、仕事が終わったばかりの兄も大変だと思うから、とりあえず私が子ども達の寝かしつけは夫に

    • おせち2022と、一年のふりかえり

      今年のおせちは今までで一番ラクして一番きれいでおいしかった。ポイントは、他力に頼りまくること。 【自分で作ったおせち】 ・金柑の蜜煮(白ごはんレシピ) ・ナッツ入り田作り(スズキエミさんレシピ) 【実母&義母に作ってもらったおせち】 ・なます ・黒豆 ・青畑豆 ・煮物 【買って詰めただけのおせち】 ・昆布巻き・いくら・かまぼこ・栗きんとん・八幡巻き・数の子・棒寿司 自分で作るのがたったの2品。今までの自分ならもっと頑張っちゃうところを、今回は仕事忙しすぎたこともあり、

      • 全力疾走猪突猛進!おしりのテイクアウト

        コロナが落ち着いてきて、マスクはしていても、どこか表情は和らいで、ほぐれているように感じる今日この頃。 息子の保育園の運動会は、そんな中でも制約変わらず観覧は保護者1人までということで、私が観に行ったのだけど、そこで息子が見せてくれた姿は一生心に焼きつけておきたい最高の思い出になった。 わが家の子ども達は、娘も息子も基本的に人前で臆することなる堂々としているタイプだが、今回の息子の運動会は、久しぶりの園での行事に私の期待も高まって、応援グッズ(息子の名前と写真を貼ってデコ

        • 魔法は軽やかに。

          今年のハロウィンは、白浜鴎『とんがり帽子のアトリエ』から、主人公のココちゃんの衣装を作って娘に着せてみた。とんがり〜のファンタジックかつ繊細な世界観に魅了されて、娘も一緒に読んでるけど主に自分の趣味として作りたい!って思ったのだ。型紙とか何もないなかで、漫画のカバー絵を見ながら手探りで縫っていったんだけど、完成したら娘にすごくよく似合って、満足満足。 ここ最近、坂口恭平『土になる』を読んでいて、そこで坂口さんが「なんでも作りたくなったら、ためらいなくぱっと作っちゃう。下手で

          料理と魔法

          明日は十五夜。娘のお友だちの誕生日に一緒にハイキングに行くことになったので、外でも食べられて、十五夜ならではのおやつがあったらいいなと思ってピン!ときたのが『とんがり帽子のアトリエ』のスピンオフ作品『とんがり帽子のキッチン』3巻にある、「宝芋の黄金焼き」というスイーツ。 本編とともに、娘と一緒に何度も読んで楽しんでいるこの作品は、料理と魔法って確かにすごく似ていると思わせてくれる素敵なお話。 「宝芋の黄金焼き」は、さつまいも(作品の中ではメタリックに光輝く「宝芋」という架

          料理と魔法

          世界にかえりたかった息子

          「グラノーラ」のことを「コップポーン」という息子3歳だが、ここ最近「〇〇〇くん(自分のフルネーム)世界にかえりたかった!!!」が口癖なのは、一体どういうことなのだろう。帰るってことは、ここじゃないどこかを指していそうだし、過去形なのは、そうしたかったけど出来なかったという、過去へのまなざしのようでもあって、幼児の戯言として聞き流せない引っかかりがある。 どんな世界にかえりたいの?ときくと、「お星さまがいっぱいあって、その上のせかい。」という。「いっぱいいっぱいあるの」とも言

          世界にかえりたかった息子

          あの日

          あの日私は出張先の大阪にある事務所にいて、いつまでも終わらない、船酔いしそうなゆっくりした横揺れに、電柱がグラングランするのを見ていた。この不思議な揺れの震源が、関東すらを超えた東北にあると聞いても、その距離感はうまく掴めなくて、え、どういうこと、と思うばかりで。 やたら長引く揺れに、事務所の会議室のテレビをつけてみんなで状況を飲み込めないながらもどうやら東北で大きな地震があったと知る。しばらくすると、津波の第一波が、漁港に停めてある車を押し流す定点カメラの粗めの映像が映り

          匂いは物質、香りは言語

          子ども達の花粉症対策に、今日わが家のリビングにスウェーデン製のblueairというちょっとハイスペックな空気清浄機が導入された。 最近の家電はなんでもWiFiでスマホに連携できるのね、そんな機能ほんとに必要あるのかね、と思ったけど、夕飯にサーモンを焼いているとその脂っぽい煙が空気の汚れとして検知され、一気に空気中の化学物質の値が上がって、そういうのが見える化されるとつい面白がってしまいもする。 空気のように目に見えないものだからこそ、仕事してまっせ、てのを使用者に伝えるU

          匂いは物質、香りは言語

          いつもと違う道

          息子はいつもと違う道を通るのが好きだ。 毎日往復する保育園と自宅とのルート、私はお迎え担当だから、帰りの自転車の後部座席に乗せると、必ず「ママ、あっちから行こうヨ」と帰宅ルートと逆方向を指してくる。平日は仕事が終わったら即お迎えに走るくらい時間の余裕がないから適当になだめたり、しつこい時は無視したりして大抵は最短ルートで帰ってしまうのだけど、今日は残業なしで上がって、お姉ちゃんはバスで帰ってきてくれる日だし、ほんの少し余裕があったから遠まわりの川沿いルートを走った。 いつ

          いつもと違う道

          鳥交る【とり さかる】

          秋から冬にかけて、毎年子ども達はせっせとどんぐりを集めてくるけれど、実際にどんぐりが実生としての役割を果たしているのを見たのは初めてだった。 立春が過ぎるとほんとに季節が少し前に動く気がするから、暦ってすごいねとお友達と話してたばかりだけど、今日里山に出掛けたら、まだまだ枯れ木に花はなく、でも冬芽は着実に膨らんできていて、鳥達はしきりに囀っていた。 祖母の影響で俳句を詠むようになった母(娘からするとおばあちゃん)は、こういうのを鳥交る(とりさかる)っていうのよ、と春の季語

          鳥交る【とり さかる】

          りんご飴

          宅配の果物セットで美味しそうな姫りんごが届いたので、りんご飴を作った。 小ぶりながら甘みと酸味がみずみずしい果実にぎゅっと詰まってて、飴のパリパリした食感と相まって、美味しかったー! ↑大興奮息子。初めて砂糖を知った猿ってこんな感じ、という舐めっぷり。 ↑娘は息子のようにお猿丸出しな様子ではないものの、これはうまいやつ、、とじっくり楽しんでる。 ん?よく考えたらりんごが云々じゃなくてこれ単純に可愛い見た目した、砂糖のコーティング楽しんでない?と思ったけど、後でちゃんと

          りんご飴

          節分2021

          鬼滅の刃、子ども達の巻き物愛、ストックしてある干瓢、うまいでんぶ、疫病退治、など今年はいつになく節分の機運が高まり、ど平日だけど手作り恵方巻きと豆まき大会を敢行。 恵方巻きなんてコンビニが創り出したイベント商品やん(関西では昔から風習あるらしいが)くらいにしか思ってなかったけど、そもそも寿司は握りもちらしも手巻きも好きだし、なんならうまい酢飯とうまい海苔が大好きだし、子ども達はかんぴょう巻きとか納豆巻きとか、細巻き大好きだし。てことは自分達好みの恵方巻きを作ればみんな喜ぶの

          月の光のつかまえ方

          お彼岸を過ぎて日が短くなると、毎日ほとんど同じ時間のはずの保育園のお迎えも、夜になって遅くなっちゃったような気がするこの頃。 暗くなるのが早くなってから、降園時、東に向かって自転車を走らせる家路で、息子と一緒にお月さまを探すのが恒例になった。息子は自転車の後部座席から身をよじりながら前方を探してお月さまを見つけると、「おつきさまあった!イェイイェイ!」と大きな声で心から嬉しそうに叫ぶから、私もつらてれてイェイイェイな気分になる。お月さまが見えないと、「くもにかくれた」とすご

          月の光のつかまえ方

          おならと成長

          だいぶ前になるが、出産祝いに遊びに来てくれた友人が、ソファベッドに寝かされている乳児の息子が手足をバタつかせながら勢いでプッとおならをした時に、「赤ちゃんのおなら大好き〜」と喜んでいて、確かに赤ちゃんのおならは純然たる生理現象、生きてますって感じで良かったなぁと懐かしく思い出した。赤ちゃんといえどわりと圧高めのブーッていうのをするときもあって、おたくもやりますねぇなんて思ったりもする。 今、2歳の息子は、おならをすると「おならでたねぇ」と嬉しそうに言うようになった。先日、父

          おならと成長

          秋ですね いくらの醤油漬け

          四連休の初日に夫が商店街の魚屋さんで新物の筋子を買ってきた。本当は当日処理してしまうのがベストなところ、先に控えていた栗に順を譲って翌日に漬けた。 実家では、何でも目分量にやる母が適当にお酒とみりんと醤油をジャバジャバ入れて漬け込んでいたけれど、子どもも食べるしちょっとお酒が立ち過ぎてしまうことがあるから、白ごはん.comのレシピに沿って漬け汁は一度煮切って冷ましたものに漬ける。 筋子は温かい塩水で、卵を潰さないように優しく腹の皮から粒を外していく工程が好きだ。温水の中で

          秋ですね いくらの醤油漬け

          秋ですね 白玉栗ジャムがらめ

          朝夕少しずつ暑さがひいてきた。ここ数日、暑い日でも雲が随分と高くて、この空の高さを感じさせるのが秋なんだって、毎年飽きもせずジーンとしてしまう。 今日は大好きな土井善晴さんのレシピで栗ジャムを作った。栗は、シンプルに茹でたのを半分に切ってスプーンで中身をすくいながら食べるのが一番好きだが、独特のボソッとした感じや何より手先の器用さが求められるのでまだ2歳児と6歳児(はいけるか)には無理かなと思って手軽に食べさせられそうな栗ジャムにしてみた。 実家の母は秋になるとよく栗ご飯

          秋ですね 白玉栗ジャムがらめ