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ケルンひとり散歩🇩🇪

今から9年程前の画像になります。ベルギーに住んでいました頃、お隣の国、ドイツのケルンをふらりお散歩した時の画像をアルバムのように此方に纏めます😊

ローマ時代からの古い歴史を誇る文化都市ケルンは、中世期にはヨーロッパで最大の、また最も裕福な都市のひとつだったそう。それ故、ケルンの町の印象深いライン川のパノラマは、多くの古い絵画やスケッチでも見る事ができるのですね。そのライン川の向こう側に聳え立つケルン大聖堂は、物凄い迫力、スケールで目に飛び込んできます。
是迄各地の様々な大聖堂を見て参りましたが、高さ157m、世界最大のゴシック様式建築物といわれる大聖堂の巨大さは想像を遥かに超えるもので、これ程ひと目見て吃驚した大聖堂はありません。ご覧ください⬇️この大きさ!

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ケルンには貴重な文化遺産が溢れているそうですが、その代表格がこの街のシンボルで、世界遺産でもありますケルン大聖堂です。
後ろから観るとこんな⬇️感じです。

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横からは⬇️こんな風に。美しいゴシック様式で、1248年に着工、完成したのは1880年とのこと。

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幾つもある扉の彫像達も素晴らしいです。

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ミラノのマリア像。⬇️最も美しいゴシック様式彫刻品のひとつだそうです。

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ゲーロ十字架。⬇️ ゲーロ大司教が寄贈されたとのことですが、これ程大きなキリスト十字架像は当時のヨーロッパにはなかったそう。その壮大さばかりではなく、当時においては驚くべきほど現実主義のものだった、との事です。(頭は前に傾き、目は閉じたまま、筋、腱、骨がはっきりと見えます)

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⬇️エンゲルベルト1世大司教(1216~1225)の像、1665年のものとのこと。小さな天使が大司教を助けるかのように横にいます。

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⬇️装飾聖母マリア。18世紀のもので、聖母子は布に身を包んで多くの飾りを付けています。ケルンでは愛を必要とする時、或いは夫婦が子を願う時、聖像に宝石や金を贈呈する事が一般的だったそうで、現在もそのようです。

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様々な彫像の中でも個人的に一番、印象的だったのがこちらの⬇️、肩に幼子イエスを抱き杖で身を支え河を渡る聖クリストフォロス。この聖人は旅人の守護人で、この聖人を昼に一度見る者は、突然死から免れる、といわれ、これを理由に教会の入り口や出口等でこの聖人の非常に大きな絵画や彫像を見る事ができます。これは貴重で有難い聖人、と思い、カメラを向けました。今の時代でも過労による突然死、旅先での事故死等、ないとは言えませんし、避けたいと思うのは時代が変わっても同じですが、今の時代でしたらこの画像をスマホに保存して見る事もできますものね。宜しければどうぞ✨

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素晴らしいのは聖像ばかりではなく、ステンドグラスも眩いばかりの美しさです。⬇️こちらは1330年頃につくられたもので、聖三賢者が幼子イエスに祈りを捧げています。そのうちのひとりは幼子イエスの上に輝く星を指しています。別の者は跪いています。

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⬇️こちらはバイエルンの窓と呼ばれる5つの窓のひとつで、個人的に一番素敵に思う窓でした。下には4人の預言者、一番上の列にはマリアへの告知が見えます。強いアクセントと色彩豊かなステンドグラスの中の、マリアのブルーの衣装が一際美しく見える素晴らしい窓です。

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⬇️こちらのステンドグラスは第二次世界大戦で破壊されてしまい、戦後、復旧不可能だったので2002年になりはじめて、ケルンのアーティスト、ゲルハルト・リヒターにデザイン案を求め、5年に渡り大聖堂の建築局と協力してステンドグラス実現に勤しんだとのことです。窓は2007年8月に完成、リヒターは精密な色彩分析の結果72色の吹きガラスを採用したのだそう。それは美しいステンドグラスです☆

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さて、ケルンの人たちの郷土の誇りといいますと、ケルン大聖堂の他にもうひとつ、香水(オーデコロン)4711があります。御存知の方も多いと思いますが、オーデコロンはケルン生まれなのです✨
オーデコロンはフランス語で「ケルンの水」という意味の香水のことで、その昔、ケルンで誕生しました。ケルンがナポレオン軍に占領された時代に、ナポレオンや兵士たちがこの香水を好んで、妻や恋人の為にフランスへ持ち帰ったことから大人気となったそうです。
とても有名なブランドで知られる4711は18世紀末、修道士が書いた調合法を基に爽やかな香りが特徴です。その後ナポレオン占領下、各住居に番号が与えられ、本店についた番号が4711、ということで、香水の名前はそのまま、4711となったそう。
これは是非とも本店へ出かけなければ、と、ケルン大聖堂を後に、グロッケン通り4711番へ向かいました♪

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お店の中に入りますと、4711の香りに包まれます。
⬇️店内には何と、4711のオーデコロンが流れる蛇口があるのです♪

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オーデコロンが流れる蛇口を撮影していましたら、団体旅行客がお店に入って来て、あるオジサマが蛇口に手を付け、その匂いにとても驚き、
「何と!この蛇口から、オーデコロンが流れているんだよ!!!」
と、大興奮で私に教えてくださいます。とっても嬉しい発見をされたそのオジサマがとても無邪気で楽しそうでしたので、私も調子を合わせ 
「まあ、本当ですか?」と、知らなかった振りを。
「ほら、貴女も触って御覧なさい!ね?良い香りがするでしょう?」
と、⬇️オジサマ大喜び💓

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他にも店内にはとっても大きな(4.5m×3.5m)ゴブラン織りがありました。⬇️フランス軍兵士がグロッケン通りの家に4711番を記しているところです。

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ギャラリーでは4711オーデコロンの200年の歴史から貴重な品が展示されていました。

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嘗てオーデコロンは内服、外用共に使われその活性化効果から「アクア・ミラビリス(不思議の水)」と呼ばれて販売されていたそう。

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勿論、4711を求めました♪

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当時新作のオーデコロンも。

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そして素敵なマグネットも✨

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コロンを求めながら熱心に4711についての歴史等を訊ねてメモしておりましたら、お優しいお店の方が⬇️こんなにキュートな4711ペンギンのぬいぐるみと、4711シャンパンをプレゼントしてくださいました😭💕 ペンギンさん、今も記念に飾ってあります🐧💕(シャンパンは息子が飲んでしまいました💧)

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ケルン、とても素敵で興味深い街でした😊
そういえばケルンのクリスマスマーケットへも出かけた事がありますので、またいつかUP致します🎄✨

今後もこんな風にヨーロッパふらり気まぐれお散歩記事をアルバムのように纏めたいと思います💖

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