margrete@高校世界史教員

非常勤講師として複数の学校での勤務経験がある、現役の教員です。専門は世界史です。

margrete@高校世界史教員

非常勤講師として複数の学校での勤務経験がある、現役の教員です。専門は世界史です。

マガジン

  • 読んだ本

    読んだ本の感想です。基本、ネタバレはありません。

  • 勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」

    「ビッグイシュー日本版」を勝手に応戦する記事をまとめたものです。「ビッグイシュー日本版」に、少しでも興味を持っていただければ幸いです。

  • 世界史の話

    世界史関連の話が出てくる記事をまとめてあります。

  • 寺社巡りの記録

    お寺や神社を訪れた時の記事をまとめました。 お寺や神社そのものではなくても、展覧会で仏像を観た時の記事も含んでいます。

  • 行った展覧会

    展覧会のレビュー記事をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介~note始めました~

今日からnoteを始めることにしました。というわけで、まずは自己紹介です。 1.自己紹介私margrete(マルグレーテ、と読みます)は非常勤講師として、あちこちの中学・高校を渡りあるいてきた現役の教員です。専門は世界史です。 今年(2020年)の3月から「社会科教員margreteの、日常を通して考える世界史」というブログを始めたのですが、諸事情から更新が滞りがちでした。その間にnoteの存在を知り、いろいろ調べた結果、ひょっとしてこっちの方が使い勝手が良いのではと思い

    • 【読書】北欧における民主主義~『北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙』(あぶみあさき)~

      授業準備のために読んだ本です。 デンマークを除き、北欧各国では選挙に際して各所に選挙スタンド(著者が呼ぶところの「選挙小屋」)が置かれます。 選挙カーや街頭演説がないのは、良いですね。コーヒーやおやつ、ニンジン(フィンランド、ノルウェー)にとどまらず、文房具などの選挙グッズも無料で配布できます。「『コーヒーさえも用意できない政党は、選挙で勝つ気がない』といえるほど」だそうです。魔法瓶や日焼け止めなど、結構コストのかかりそうな選挙グッズもあり、それはどうかと思いますが、選挙

      • 【読書】まず理想を意識する~『人生が変わる!1ヶ月断捨離 理想の部屋を作ると理想の自分に出会える』(佐久真猫子)~

        アマゾンのプライム・リーディングを利用して読んだ10冊目にあたります。実は8冊目のレビューがまだなのですが、こちらを先に投稿します。 ↑アマゾンプライム会員であれば、無料で読めます。 プライム・リーディングでは、やましたひでこさんの本物の(?)断捨離の本は引っ掛かりません。なのに最近、プライム・リーディングの「おすすめ」にこの本が登場し、やましたさんのお弟子さんの本かしらと思い、読んでみました。 ……多分、違う気がします(もしそうだったら、ごめんなさい)。「断捨離」は商

        • 【読書】現代のハンニバルたちに読ませたい~『ハンニバルの象つかい』(ハンス・バウマン作、大塚勇三訳)~

          同じ大塚勇三訳の『大力のワーニャ』を図書館で見た際に近くにあったため、読んでみました。 象を率いての有名なアルプス越えを果たした、第2次ポエニ戦争を扱っているのですが、読んでいてだんだん重苦しい気分になってきます。どんどん読みすすめることができず、児童書とは思えないほど日数をかけて読む羽目になってしまいました。 これが本当かは分かりませんが、そういうこともありえそうです。 象の数が減っているのは、人間の乱獲だけが原因ではなく、この地上に象の住む値打がなくなってきているか

        • 固定された記事

        自己紹介~note始めました~

        マガジン

        • 読んだ本
          403本
        • 勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」
          82本
        • 世界史の話
          62本
        • 寺社巡りの記録
          58本
        • 行った展覧会
          27本
        • 観た映画
          34本

        記事

          【読書】周りがつくり出した病気~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.479 2024.5.15)~

          「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第82弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。 今号の特集は「『認知症』を更新する」です。 これは若年性アルツハイマー型認知症の当事者である丹野智文さんの言葉です。まさに丹野さんはいろいろ工夫しているからこそ、発症から11年経った今でも、病気と何とか折り合っているわけです。”困る自由”から連想したのは、”失敗する権利”です。生徒を見ていると、「こういう風にすればいいのに」あるい

          【読書】周りがつくり出した病気~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.479 2024.5.15)~

          【読書】無知は死につながる~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.478 2024.5.1)~

          「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第81弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。 今号の特集は「『はやぶさ2』。リュウグウの石は語る」です。 元天文部なので、楽しく読み進めましたが、文系なもので、ちょっと内容を消化しきれませんでした(^-^; 一番印象的だったのは、「太陽系のすべての天体の重さを合計すると、その99.9%近くが太陽なので、太陽が太陽系を代表していると言えます」(p.14)という部分でした。 ち

          【読書】無知は死につながる~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.478 2024.5.1)~

          【読書】鎌倉幕府初期の頃がよくわかる~『鎌倉残影 歴史小説アンソロジー』(朝井まかて他)~

          鎌倉幕府初期の時代を題材とした、歴史小説のアンソロジーです。鎌倉が舞台のものと、奈良・京都が舞台のものがあります。 ↑kindle版 ・「恋ぞ荒ぶる」(朝井まかて) 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも主人公だった北条義時が主人公です。政子と頼朝の出会いに始まり、その後の義時の半生が描かれます。展開が早いので、一歩間違うとダイジェストのような感じですが、嫌な感じはせず、読み易いです。大河の俳優さんたちを思い浮かべつつ、楽しく読みすすめることができました。 頼朝が助命された

          【読書】鎌倉幕府初期の頃がよくわかる~『鎌倉残影 歴史小説アンソロジー』(朝井まかて他)~

          【読書】大人にこそ読んでほしい~『ヒットラーのむすめ』(ジャッキー・フレンチ作、さくまゆみこ訳)~

          たまたま図書館で目に付き、借りてみました。 もしヒットラーに娘がいたら、という設定で展開される児童文学です。北見葉胡さんの可愛らしい表紙絵が、手に取りやすい雰囲気を醸し出しているとはいえ、自分がヒットラーの子どもだったら、あの惨劇を止められたのかという、非常に重いテーマを持っています。 もちろん歴史にifはないわけですが、仮にヒットラーに娘が、しかも顔にあざがあり、足が少し不自由な娘がいたら、という設定は興味深いです。また、お話を聞いたマークが、次第に自分の頭で考えはじめ

          【読書】大人にこそ読んでほしい~『ヒットラーのむすめ』(ジャッキー・フレンチ作、さくまゆみこ訳)~

          【読書】学術論文的エッセイ~『かわいいピンクの竜になる』(川野芽生)~

          『Blue』の著者である川野芽生さんのエッセイ集です。 ↑kindle版 エッセイ集なんですが、博士課程を単位取得満期退学されただけあり、以下の引用に見られるとおり、何となく学術論文的理屈っぽさがあります。もちろんそれが、このエッセイ集の魅力でもあるのですが。 洞察の鋭さは、息をのむほどです。 建前の上では男女を問わず、ピンクが好きな人もいれば、青や緑が好きな人もいる、と認めている時代なはずなのに、実際はそうではないから、奇妙にネジくれたことになっているわけですね。

          【読書】学術論文的エッセイ~『かわいいピンクの竜になる』(川野芽生)~

          【読書】不条理さに満ちた絵本~『優雅に叱責する自転車』(エドワード・ゴーリー著、柴田元幸訳)~

          柴田元幸さんの訳であること、そしてスタイリッシュなような不条理なような表紙に惹かれ、手にしました。 『優雅に叱責する自転車』という題名からして奇妙ですが、この自転車が登場人物2人を叱責しているシーンはありません。でも無言で2人と旅をすることを通じ、2人の行いを叱責しているのかもしれない、とも思えます。 原文と日本語訳を見開きで見ることができるので、英語の勉強にもなるかな。もっとも、簡単な英語ながら不条理さを含んでいるので、やはり柴田さんの日本語訳抜きでは無理ですが。 「

          【読書】不条理さに満ちた絵本~『優雅に叱責する自転車』(エドワード・ゴーリー著、柴田元幸訳)~

          【読書】ネット検索は脊髄反射と同じ~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.476 2024.4.1)~

          「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第80弾です。4月15日号についての記事と逆の順番で投稿しています。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。 今号の特集は「『ネガティブ・ケイパビリティ』を生きる」です。 ネガティブ・ケイパビリティとは、「不可解の中で、おや不思議だなと思う気持ちをもちながら、宙ぶらりんの状態に耐えていく」(p.10)力のことです。すぐに答えを求める今の生徒をはじめ、現在誰にでも求められる力ですね。

          【読書】ネット検索は脊髄反射と同じ~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.476 2024.4.1)~

          【読書】予想外の展開が待っている~『大力のワーニャ』(オトフリート・プロイスラー作、大塚勇三訳)~

          プロイスラーファンなのに未読だったので、読んでみました。 題名のみを知っていた時、勝手に「ドイツの元気な女の子の話」だと思っていました(多分、『長くつ下のピッピ』と混同している)。読み始めたら「ロシアの怠け者の男の子(というか、もはや青年)の話」で、びっくりしました。なるほど、ワーニャはイワンの愛称なのね。 その怠け者のワーニャを、父親のワシーリとおばのアクリーナが甘やかすので、いっこうに怠け癖が抜けないわけです。ワーニャの兄2人にしてみれば、たまらないですよね。でもおば

          【読書】予想外の展開が待っている~『大力のワーニャ』(オトフリート・プロイスラー作、大塚勇三訳)~

          【読書】嵐のただなかにおける心の安定~『人生の短さについて 他2篇』(セネカ著、中澤務訳)~

          アマゾンのプライム・リーディングを利用して読んだ9冊目にあたります。8冊目のレビューより前に、こちらをアップしてしまいます。 ↑kindle版 世界史の教員として、もちろんセネカの名前は知っていましたが、マンガ『プリニウス』にも登場したことで、その著作を読んでみたいと思った次第です。 以下、備忘録代わりに心に残った箇所をまとめておきます。 訳者の中澤務さんによる、「人生の短さについて」の前書きです。セネカの言いたいことはすでにここに集約されていますが、実際のセネカの言

          【読書】嵐のただなかにおける心の安定~『人生の短さについて 他2篇』(セネカ著、中澤務訳)~

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その③)

          そんなつもりはなかったのに、今回の展覧会訪問記は三部構成となってしまいました。 というわけで、サクサク行きます。 ・袋中上人像(京都・檀王法林寺) 琉球王国の尚寧王筆・讃です。何というか、異相です。 ・黒漆司馬温公家訓螺鈿掛板(京都・檀王法林寺) 琉球王国の第二尚氏時代のもの。豪華だし、美術品としても見事だし、琉球王国の豊かさ(財政的にも文化的にも)を感じました。 ・贈円光大師号絵詞(明誉古礀筆)(京都・知恩院) 人物の描き方が、矢部太郎っぽいです。ちなみに「礀」は、

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その③)

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その②)

          1本の記事にするつもりが、予想以上に長くなってしまったため、分けることにしました。 というわけで、続きです。 ・阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)(京都・知恩院)(国宝) 今回の展覧会の目玉の1つです。下のリンク画像をはじめ、ポスター等でも、大きく載っています。 でもかえって私は、前回の記事でご紹介した迎接曼荼羅図の方が好きかなぁ。急角度で阿弥陀様たちが舞い降りているので「早来迎」なわけですが、なぜかこちらには音楽を感じなかったのですよ。太鼓はかえって迎接曼荼羅図よりはっ

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その②)

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その①)

          2024年6月9日まで東京国立博物館で開催中の、「特別展 法然と極楽浄土」に行ってきました。 まずは恒例の(?)観覧前の腹ごしらえ。ゆりの木の天丼。 先月とは小鉢が違います。白和えの方が良かったなぁ。 でもこの物価高の中、値段を上げていないのは素晴らしい! 以下、備忘録代わりに印象に残った作品を書いていきます。作品番号順なので、展示順とは一致しません。 ・恵心僧都源信像(滋賀・聖衆来迎寺) 面白いお顔の像でした。法然は恵心僧都の主著『往生要集』で7世紀の唐の僧である善

          【展覧会】「特別展 法然と極楽浄土」(東京国立博物館)に行ってきた(その①)