読んだ本

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和子さんの忍耐力に脱帽~『まぼろしの邪馬台国』(宮崎康平)~

邪馬台国関係の本では、恐らく古典中の古典とも言えるものかと思います。古すぎて、今となってはとんちんかんな部分もあるはずですが、逆にkindle版で現役で売っていることに驚きました。

↑kindle版

なお私が読んだのは1980年発行の新版よりさらに古い、1967年発行のものですので、記述はそれに従っています。

正直、面白いのは前半部です(しかも邪馬台国そのものの話とは別の部分で、興味深かった

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他の著書も読みたくなる~『タスキメシ 箱根』(額賀澪)~

*この記事は、2020年6月のブログの記事を再構成したものです。

以前レビューした『タスキメシ』の続編です。前作で管理栄養士としてスポーツに関わりつづける道を選択した早馬が、箱根駅伝初出場を目指すチームを、栄養管理兼コーチアシスタントとしてサポートする話です。

↑kindle版

そんな早馬に反発するのが、チームのキャプテンの千早。箱根駅伝に選手として出走することがかなわなかった早馬が、自分の

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新井素子はすごい~『ひでおと素子の愛の交換日記』(新井素子、吾妻ひでお)~

作家の新井素子と漫画家の吾妻ひでおの共著で、新井素子にとっての初のエッセイ集です(一部、小説もあり)。

↑単行本(古本の値段です)

片付けものをしていたら出てきたものです。ばっちり、上の画像のものですよ。読まねばならない本は沢山あるというのに、つい完読してしまいました。

というのも、訳の分からない面白さがあるし、何といっても文章が達者なのです。19歳から22歳にかけての女の子が書いたものとは

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続編が早く読みたくなる~『タスキメシ』(額賀澪)~

*この記事は、2020年5月のブログの記事を再構成したものです。

陸上の長距離をやっている高校生兄弟と、兄の友人たちをめぐる物語です。

↑kindle版

作者の額賀澪は「八咫烏シリーズ」の阿部智里同様、松本清張賞を受賞していますが、額賀澪の方が作家として上かな。

さて、『タスキメシ』の粗筋です。ケガをきっかけに引退を決意した兄は、自分よりランナーの才能がある弟の食生活改善のため、同学年の女

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アニメを真面目に学問する~『アニメ研究入門[応用編]――アニメを究める11のコツ』(小山昌宏、須川亜紀子編)~

*この記事は、2018年12月のブログの記事を再構成したものです。

題名に驚かれるかもしれませんが、いたって真面目な、れっきとした学術書です。何せ帯には、「学術対象としてのアニメから、アニメの研究メソッドへ。」とありますので。

↑kindle版

とはいえ、学術書特有の読みにくさとは無縁です。1章あたり20~30ページなので、むしろ読みやすいです。以下、簡単に各章の感想を記します。

第1章

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noteは私にとってのZINE~勝手に応援「ビッグイシュー日本版」(VOL.411 2021.7.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第14弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。

今号の特集は、「究極の自由メディア『ZINE』」です。

ZINE(ジン)とは何かというと、「誰もが自由に自分の意見や感覚を発信する少部数の印刷物」のことです。ご自身もジンを作ってきた野中モモさんの言葉を引用すると、こんな感じです。

「常に開かれ、流れて

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移民・外国人を受け入れるための覚悟~勝手に応援「ビッグイシュー日本版」(VOL.410 2021.7.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第13弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。

今号の特集は、「夏の在宅自炊指南」です。

枝元なほみさん提案のメニューはどれも美味しそうでしたが、今号でまず印象に残ったのは、「World Street News 世界短信」の中の「アジアで先駆け、外国人の参政権 市長選挙きっかけに注目集まる」です。

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フェミニストには、叩かれるかも~『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』(阿部智里)~フェミニストには叩かれるかも~

*この記事は、2020年5月31日のブログの記事を再構成したものです。

ようやく4日前から、横浜市立図書館も部分的に開きました。まだコロナによる閉館前に予約していたものが受け取れるだけですが、6月2日からは予約が再開されます。読みたい本がたまっているので、嬉しいです。

というわけで受け取れた1冊が、この『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』です。初めての外伝、かつ短編集ですが、とても読みやすかったです

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話の方向性を、間違えてしまった気も~『弥栄の烏 八咫烏シリーズ』(阿部智里)~

*この記事は、2020年5月のブログの記事を再構成したものです。

前巻の『玉依姫』と裏表の関係にある作品です。小野不由美の「十二国記」でいうと、『魔性の子』と『黄昏の岸 暁の天』にあたる関係ですね。

↑kindle版

前巻であまりに「十二国記」的と感じたためか、類似点が次々に目についてしまいました。記憶(ないしは力)を取り戻せない登場人物とかね。いえ、間違いなく模倣ではなくオリジナル作品では

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阿部智里は小野不由美を超えられるか~『玉依姫 八咫烏シリーズ』(阿部智里)~

*この記事は、2020年4月のブログの記事を再構成したものです。

八咫烏シリーズの5巻目です。

↑kindle版

1巻目から着実に力をつけ、私の中でも評価の上がっていた阿部智里ですが、評価についてはちょっと足踏みです。

いや、もちろん下がりはしないのですが、既視感を感じてしまうので。

この巻は現代日本の話で、一見八咫烏シリーズとは無関係の始まり方です。でもすぐに、その関係が明らかになり

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