西原さんが、自らの半生と共に「カネ」について語る本です。小中学生を主な読者に想定していると思われますが、もちろん大人が読んでもためになります。
↑kindle版
西原さんが幼少期を過ごした高知の浦戸の話ですが、おいおいという感じですね。
ともあれ、実体験から出てきた西原さんの言葉は、どれも真実です。
かなり困った人だった西原さんの2番目のお父さんですが、この言葉が西原さんを救います。
金言です。最近は就職して1年以内に辞めてしまう若者が増えているそうですが、彼らに聞かせたいです。もちろん、本当に向かない職場なら仕方がないですが、あっという間に来なくなってしまう(しかも連絡なしで)という話も、耳にするので。
なるほど。
本当につらい思いをしている子だけではなく、中途半端に「親ガチャ」とか言っている子にも聞かせたい言葉です。西原さんが本当につらい思いをしてきたからこその、言葉です。
何か染みます。
生徒に聞かせたい言葉です。
これ、ちょっと考えさせられました。
最近、想像力が欠如した「人でなし」が増えている気がするので、印象的でした。
これは就職活動中の学生に聞かせたいですね。
以下の記事で紹介した、「食べ物をくれるより、つくり方や調理法を教えてほしい」というミャンマーの少数民族の言葉に通じるものがあります。
少し長いですが、グラミン銀行についてよくまとまっていたので、備忘録代わりに書いておきます。
三千円が、世界を変えるとは。また、学問は人を救うためにあるべきと考えたユヌス氏の思いは、学問をする人すべてが持つべきです。
負のループから抜け出したかと思われた西原さんと、夫だった鴨志田穣さんが、負のループに巻き込まれたことには絶句しました。でも、最後の最後で抜け出せましたが。
西原さんの「たったひとつの『説法』」です。ここまでずっと読んできたからこそ、心に染みます。
小中学生から20代の若者まで、あるいはその上の世代でも、広い世代にとって役立つ本かと思います。
↑文庫本