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どこかの街にひっそり存在する 古本屋の徒然記

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記事一覧

花の数だけ

花の数だけ、植物の数だけ思い出がある なんとなく買って植えた植物も 吟味に吟味を重ねて迎えた植物も いくつもの季節を共に超えるうちに 粗末には扱えない絆が育つ この…

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2年前
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静か

毎朝5時に起きる だから目覚めは4時 寝室は東向きなので 天気が良ければ朝日が差し込む 何もしない ただ静かな時間だけが流れる ぼんやりした朝が気に入っている

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2年前
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休日の過ごし方YouTubeあれこれ①

まんぷく店主のTV視聴時間はとても短い 基本的な世事については紙の新聞から得るので ニュースは必要ないし ドラマはまとめてNetflixで見るので 本放送は見ない 情報番組で…

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2年前
1

課題

一時期スピリチュアル本を何冊も読んだ その本達から得た説によると 人にはそれぞれクリアしなければならない 課題があって その課題を逃げずにクリアしないと クリアする…

manpukushobou
2年前

もの思う

今日は自分のためだけの読書日だ 脳と目が疲れそうにない本を なんとなくインスピレーションで選ぶ 長く生きていれば 生きている事、そのことだけで 疲れてしまう日もある…

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2年前

まんぷくカフェ計画③

昨日までの風はなんとか収まったようだ ゴールデンウィークを前に カフェ予定地である小さな庭に座り のんびりこれから植える植物について 考えを巡らせている店主だ 今の…

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2年前
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風の強い夜には

今夜も風が強い ムーアに吹く風の音のようだ 遮るもののない場所では 強風はヒステリックな泣き声のように聞こえるに違いない こんな夜はいつもエミリーブロンテの 『嵐が…

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2年前

好きだった場所

まんぷく店主はハツラツとした 活発で明るい子ではなかったから 学校はあまり好きではなかった 大勢の中で周りの子と迎合する事が とても苦手で 特にチームでプレーするド…

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2年前
1

読書のスタイル

何度かいらっしゃった、あるお客様の 読書スタイルにとても共感したことがある まんぷく書房は予約制でお客様は 一組しか入れないから お客様の好きな形の試し読みを して…

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2年前
3

子供と動物には敵わない

その通りだ まんぷく店主は子供も育てたし犬も育てた 猫も鳥もハムスターも共に暮らしてきた だから いつだってこの人たちには敵わない事は よく知っている 一昨日のニュ…

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2年前
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春の悪魔

買った方が安いのはわかっている 尋常でない砂糖の量を見て 胸焼けしそうになる事もわかっている でも毎年手を染めてしまうのだ 悪魔の食べ物 『ジャム』 今年も店先に並…

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2年前
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まんぷくのものさし

まんぷく書房はまんぷくのものさしが基準だ 本だけでなく 雑誌も辞書も漫画も図鑑も ものさしがOKをださなければ 残念だが人気作家でもベストセラーでも 書棚に並ぶことは…

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2年前
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やっぱり雨

なんだか疲れてしまったな なんて何もする気が起きないのは きっと何日か湿度が高いせい また今夜から雨だ まだゴールデンウィークも過ぎていないのに 梅雨のはしりのよう…

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2年前

ロサ バンクシアエノルマリス

  英名 Rosa banksiae var.normalis まんぷく書房の庭は小さい その小さな庭を占拠している原種のバラだ モッコウバラの一重種だが香りがある こんな雨上がりは特に香る …

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2年前
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雨の匂いがする街で

雨の匂いがする 海が近いせいか気圧が低くなると 街中に潮の匂いが満ちる たぶん明日は雨 まんぷく店主は雨の日の読書が好きだ 古書店は暇だ はっきり言って繁盛はしてい…

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2年前
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花の種

何年か前ステキなプレゼントを頂いたことがある 毎日、まんぷく家の前をお母さんと通る幼稚園生 花が大好きな女の子だった 幼稚園からの帰り道 その日も、熱心にまんぷく…

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2年前
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花の数だけ

花の数だけ

花の数だけ、植物の数だけ思い出がある
なんとなく買って植えた植物も
吟味に吟味を重ねて迎えた植物も
いくつもの季節を共に超えるうちに
粗末には扱えない絆が育つ
このバラも15年の付き合いになる
何十回の嵐を共にに乗り越えただろう
この季節一番花が開くと
また巡り会えた感動に胸が締め付けられるのだ

今年も咲いてくれてありがとう

静か

静か

毎朝5時に起きる
だから目覚めは4時
寝室は東向きなので
天気が良ければ朝日が差し込む

何もしない
ただ静かな時間だけが流れる
ぼんやりした朝が気に入っている

休日の過ごし方YouTubeあれこれ①

休日の過ごし方YouTubeあれこれ①

まんぷく店主のTV視聴時間はとても短い
基本的な世事については紙の新聞から得るので
ニュースは必要ないし
ドラマはまとめてNetflixで見るので
本放送は見ない
情報番組で扱われる内容は
スマホで隙間時間に検索できる

その代わり
まんぷく店主の大型テレビは
YouTubeの視聴に大活躍だ

びっくりする程完成度の高いものも多く
このコロナ禍の中
何度YouTubeの中で旅行をしたり
留学したこ

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課題

課題

一時期スピリチュアル本を何冊も読んだ
その本達から得た説によると
人にはそれぞれクリアしなければならない
課題があって
その課題を逃げずにクリアしないと
クリアするまで何度でも形を変えシュチュエーションを変え課題は出し続けられるのだという

困った事だ
店主にも未提出の課題が山のようにある
忘れた頃に
督促状のように同じ課題が送られてくる

店主は大人なのに
夏休みの宿題が終わらない子供のような気

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もの思う

今日は自分のためだけの読書日だ
脳と目が疲れそうにない本を
なんとなくインスピレーションで選ぶ

長く生きていれば
生きている事、そのことだけで
疲れてしまう日もある
雨なんか降っていれば尚更だ

そんな時は大好きな場所に逃げ込む
学生の頃は学校の図書室
今は図書館だ

たくさんの本に囲まれていると
温かい繭に包まれている気持ちになる
人のあまり来ない書架の狭間に隠れるように
座って本を眺めている

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まんぷくカフェ計画③

まんぷくカフェ計画③

昨日までの風はなんとか収まったようだ
ゴールデンウィークを前に
カフェ予定地である小さな庭に座り
のんびりこれから植える植物について
考えを巡らせている店主だ

今の時刻は17時半
空気は冷たいが空はまだ青いまま

賑やかな鳥の声が聞こえる
恋の季節だろうか、子育ての季節だろうか
何か盛んにおしゃべりをしているようだ

まんぷくの庭は
ジューンベリーの花が散り
今は青い実が膨らみ始めた

三週間ほ

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風の強い夜には

風の強い夜には

今夜も風が強い
ムーアに吹く風の音のようだ
遮るもののない場所では
強風はヒステリックな泣き声のように聞こえるに違いない

こんな夜はいつもエミリーブロンテの
『嵐が丘』を思い出すまんぷく店主だ

好きだった場所

好きだった場所

まんぷく店主はハツラツとした
活発で明るい子ではなかったから
学校はあまり好きではなかった
大勢の中で周りの子と迎合する事が
とても苦手で
特にチームでプレーするドッチボールや
バレーボール
そうそう!調子を合わせなくては遊べない
ゴムダンなんか大嫌いだった

それでも学校へ行かないと言って
登校拒否になる事もなかったのは
学校に好きな場所があったからだ
好きな場所=自分を受け入れてくれる場所

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読書のスタイル

読書のスタイル

何度かいらっしゃった、あるお客様の
読書スタイルにとても共感したことがある
まんぷく書房は予約制でお客様は
一組しか入れないから
お客様の好きな形の試し読みを
していただける

そのお客様は何冊か選ぶと
床に座り込み体育座りをして
本を膝の上に乗せて読み始めた

椅子に座るより寝転がるより
確かに楽で
まんぷく店主も自室ではベットや壁にもたれて
体育座りで本を読む事が多い

自分の部屋のようにリラ

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子供と動物には敵わない

子供と動物には敵わない

その通りだ
まんぷく店主は子供も育てたし犬も育てた
猫も鳥もハムスターも共に暮らしてきた
だから
いつだってこの人たちには敵わない事は
よく知っている

一昨日のニュースだったろうか
千葉でドーベルマンが4頭逃げ出したという
ニュースがあった
【親子連れで行方不明 
子供達はまだ子犬との事】
笑ってはいけないが
思わず光景を想像して笑ってしまった
たぶん犬に逃げだしたつ

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春の悪魔

春の悪魔

買った方が安いのはわかっている
尋常でない砂糖の量を見て
胸焼けしそうになる事もわかっている

でも毎年手を染めてしまうのだ
悪魔の食べ物 『ジャム』
今年も店先に並び始めた路地ものいちごの赤に
やられてしまった

それでも砂糖の使用量は450グラム
いちごの量の50%
多くのレシピでは
常温で長期保存するなら60〜70%とあるが
流石にそんな勇気はなく
普段は30%で作るか
レンジで少量作る

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まんぷくのものさし

まんぷくのものさし

まんぷく書房はまんぷくのものさしが基準だ
本だけでなく
雑誌も辞書も漫画も図鑑も
ものさしがOKをださなければ
残念だが人気作家でもベストセラーでも
書棚に並ぶことはない

まんぷくのものさしは
一言で表すのは難しい
強いて言うなら
作品に愛があるかどうか
だと自分では思っている
愛は親子の愛や恋愛ばかりを指すのではなく
そこから愛が感じられるかということだ

まんぷくの拙い文章力で
まんぷくのも

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やっぱり雨

やっぱり雨

なんだか疲れてしまったな
なんて何もする気が起きないのは
きっと何日か湿度が高いせい
また今夜から雨だ
まだゴールデンウィークも過ぎていないのに
梅雨のはしりのような日々
蕾が色づき始めたバラたちや
満開だったチューリップの様子が気になる

子育てと同じように植物達にも過保護な
まんぷく店主は
この素敵な季節に
青空が何日も見えないと
植物達が困っているのではないかと
気がきではない
案の定チュー

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ロサ バンクシアエノルマリス

ロサ バンクシアエノルマリス

  英名 Rosa banksiae var.normalis
まんぷく書房の庭は小さい
その小さな庭を占拠している原種のバラだ
モッコウバラの一重種だが香りがある
こんな雨上がりは特に香る
甘い甘い香り

花がたくさん咲くようになるのに5年かかった
5年間葉ばかりが茂って
花はぽつりぽつりとしか咲かない
植えて10年
満開になるとむせるほど香る事がわかった
香りのあるモッコウバラという説明は

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雨の匂いがする街で

雨の匂いがする街で

雨の匂いがする

海が近いせいか気圧が低くなると
街中に潮の匂いが満ちる
たぶん明日は雨
まんぷく店主は雨の日の読書が好きだ

古書店は暇だ
はっきり言って繁盛はしていない
でも理想はある
しかしながら
この理想を追えば繁盛とは対局になる

急に降り出した雨に
駆け込む深い軒先のような存在の本屋

時代はモバイル書籍へ流れている
当然だと思う
それでも、まんぷく店主は紙が好きだ
古い図書館にありが

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花の種

花の種

何年か前ステキなプレゼントを頂いたことがある
毎日、まんぷく家の前をお母さんと通る幼稚園生

花が大好きな女の子だった
幼稚園からの帰り道
その日も、熱心にまんぷく家の花壇を
眺めていた

花好き園芸好きの性で
育てた花をキレイと言ってもらえるのは
我が子を褒められたようでうれしく
頼まれてもいないのに
すぐに花を贈りたくなる
その時も、咲いていた矢車菊とチューリップを
庭先で束ねてプレゼントした

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