もの思う

今日は自分のためだけの読書日だ
脳と目が疲れそうにない本を
なんとなくインスピレーションで選ぶ

長く生きていれば
生きている事、そのことだけで
疲れてしまう日もある
雨なんか降っていれば尚更だ

そんな時は大好きな場所に逃げ込む
学生の頃は学校の図書室
今は図書館だ

たくさんの本に囲まれていると
温かい繭に包まれている気持ちになる
人のあまり来ない書架の狭間に隠れるように
座って本を眺めていると
呼吸が楽に出来るようになる
浅かった呼吸が段々と深くなるのだ

何年か前
学校に行きたくなかったら
図書館へおいでという呼びかけが話題になった
とても共感した事を覚えている

心の避難場所として
図書館や図書室はうってつけの場所だと思う

もし店主が学校経営者だったら
情報教育の為の設備投資は適当にして
図書室と心優しい図書館司書
それから温室と植物園を併設して
偏屈で無口な園丁を雇う

生産性のない無駄に見えるものほど
心には大切なこと
時代は変わってIT化が進んでも
人の心まで進化するわけではないのだから

今日の一冊「かがみの孤城」辻村深月著



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