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深呼吸

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怒鳴り散らす前に己を客観視するための神無氏自己満書きなぐりコーナー
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記事一覧

自分を持ち上げる31音

 私は自己肯定が猛烈に苦手である。自分の能力が極端に劣っているか、周りに何故か秀でた能力の持ち主しかいないかのどちらかだろうと思っているが、気づけば素直に自分を褒められない大人に育ってしまっていた。
 そんな私なので「恋人を喪った安田短歌」で短歌を詠んだはいいがすぐに他人の作品と比べて「自分あまりにも稚拙! 出直せ!」とじたばたしていた。あとで気づいたが努力をしたことがない新人がいきなり歌壇受賞経

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犬がいない

 隣の家で飼われていた犬はいつの間にか死んでいたらしい。吠える声が聞こえなくなって初めて意識した。
 葬儀等の都合でご近所付き合いで「人間」の死は語られるものの「ペット」の死はあまりアピールされないものだと思う。
 そういえば、と考えてみれば隣の家の犬は私の暮らしの一部に多少なりとも含まれていた。
 隣家から聞こえる躾の声。それは犬が愛されていたことの証左。私がポストに届く郵便物を見ようと外に出よ

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病人が考える「非日常」

昨今のコロナ禍において。
我が家には基礎疾患による重症化リスクのある家族がいるため、(強く頼まれたからというのも理由だが)私は可能な限り外出の自粛を行なっている。
だが時折考える。
精神疾患のある者を家に閉じ込めておくことの是非について。果たしてそれは患者および周囲の人物にとって良いことになるのだろうか。
 
正直、外出をしないことがストレスになりつつある自覚がある。
本来ならば(予定通りにいって

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異星人のトリセツ

ハローハロー、感度は最悪。届いていますか。
我々は異星人です。今から異星人と接触する際の説明をします。あなた方の星の言葉でいうなら「取扱説明書」とでも表現しましょうか。
 
我々はどうやらあなた方と使う言語が違うようです。そのため高確率で会話に齟齬が生じる、また理解を断念せざるを得ない事情の発生が過去の事例として挙がっています。
相互理解が必要だと思うのですがどうでしょうか。

あなた方には我

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無題

自問自答の日々。
何故進捗ダメですと即答できる程度の作業をするのにBGMとしてネット配信のアニメを選び、いつの間にかアニメ視聴が作業、本来やるべきことをおざなりにしているのか。とか。
何故何度飲んでも吐くことをわかっていながら、胃の不快感を解消するために吐くための水を飲みトイレに駆け込み、そしてまた水を飲むのをやめられない夜を過ごしたのか。とか。
何故自分は要点だけ言えと怒られることを自覚済みのは

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こわがりがきらうもの

とある事情、とある出来事に直面したという個人的なことがこの悪癖の発露に気づいたきっかけなのだが、私の人類嫌悪癖が以前より悪化している。
どれくらい悪化したかというと、自身のツイッターのフォロー整理をしたのち非公開にしたり、「人間のにおい」(わかってくれる人がいたら嬉しいが、多分わかってもらえない)を病院の待合室レベルの人混みで嗅ぐだけで吐きそうになったり、という感じで。

心から思う。今私は心の

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静まった盛り上がり

日本シリーズが終わったようで。
ふと、過去の入院のことを思い出して、ギャッチアップ番外編。

 
何年前だっただろうか、確かサファテが優勝投手となって終わった日本シリーズの時。
最終戦までもつれ込んだ上消灯時間までに試合が終わらなかったと記憶している。
私は途中で見るのに飽きたというか疲れたというか、そこは入院する程度の心身の状態であることを鑑みていただきたいが、とにかく消灯前に寝たのだ。試合結果

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赤鉛筆の思い出

学生生活にいい思い出がない。最近は逆に「思い出せないのは無意識の自己防衛で記憶に蓋をしているのではないか」と仮説を立ててしまうほど、自分が『学生』である身分のときの良い思い出が浮かばない。
だがしっかりと思い出せる、良かったこと。

部活だ。

新聞部と文芸部の兼部という文字にまみれた部活タイム。まあ文芸部は大会前に作品を仕上げて出して「大会に参加はしました」という文字の記録を残すことしか私はでき

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深夜のおやつトーク

性格というか病気由来の特性というか。一度一つのものやことに執着するとなかなか止めることができない。

その今のターゲット、おしゃぶり昆布。酒のあてにしているんだろこの酒飲みめ、と思った貴方は残念ながらハズレ。飲み物や他の食べ物を用意するでもなく、無心で一袋を黙々とバリバリと食い尽くすのだ。
本当はあたりめやするめの一袋一気食いなどもしたいのだが、数年前諸事情で前歯の神経を殺したのち抜いてしまった私

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もう書かないようにするには

筆を折る、という表現は私にとって適切なものかどうかというのを、ふと考えてしまった。
物理的な話であるので慣用句を誤認しているわけではないという前置きはしておきたい。

そもそもペンを持たない。書くよりもキーボードを叩いたときのあの指への跳ね返りの感触が大好きなので。その点でいうなら私が筆を折るとしたらパソコンのキーボードをへし折って、さらに忘れずに本体ハードディスクを粉々に叩き潰すことで「筆を折る

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突飛な思いつき

神無氏お久しぶりの参上、更新である。
また突然ではあるが、書き殴り文放置場所を作ったのでたまに書いていこうと思う。
前回(ギャッチアップ)の時のように期間が決まっているわけでもテーマが決まっているわけでもない。
ただ、私が書きたくなったときに書いたものを放置するだけの場所がここだ。
感情のやり場がなくなって誰かに殴りかかる前に、文字に起こしてクールダウン。
そんな裏設定のもとで不定期更新を始めよう

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