静まった盛り上がり

日本シリーズが終わったようで。
ふと、過去の入院のことを思い出して、ギャッチアップ番外編。

 
何年前だっただろうか、確かサファテが優勝投手となって終わった日本シリーズの時。
最終戦までもつれ込んだ上消灯時間までに試合が終わらなかったと記憶している。
私は途中で見るのに飽きたというか疲れたというか、そこは入院する程度の心身の状態であることを鑑みていただきたいが、とにかく消灯前に寝たのだ。試合結果は夜中頓服薬をもらいに行った際に、看護師に教えてもらったはずだ。

次の日、そこそこ喋る仲だった患者が興奮覚めやらぬ様子で話しかけてきた。
「優勝したよ!」
「あーそうなんだ……ちょっと待って、消灯時間までに終わった?」
「いや終わんなかったわー」
ではなぜ結果を知っているのか?
「どうしても見たいって看護師さんにお願いして、無音で中継終わるまで見させてもらった!」
お、おう、よかったな……。
消灯中の無音中継、勝利の瞬間も歓喜の声をあげられず、優勝インタビューも無音のため何を言っているのかわからない。座って待機する選手の態度がかわいかったのは伝わった、と語られた。
うーん、複雑。
優勝した瞬間を見たのは見たがせっかくならはしゃぎたかったはしゃがせてくれ、と私なら思いそうだ。
他の患者が寝ている以上仕方ないことだが。
 
回想は以上。
今年は野球ファンな入院患者の皆様においてはしっかり消灯前に試合終了を見届けられてよかったのだろうなぁ、と思った。
きっと看護師が「ほら試合も無事終わったからここ電気消しますよ、寝てください」と言って電気を消して回ったのだろう。
 

福岡ソフトバンクホークス、日本一おめでとうございます。
ということで地元のあのお店やこのお店、優勝セールのお知らせを待っておりますので何卒よろしくお願いします。私は服を買いたいんだ服を。