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子育て

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現駐妻・元限界ワーママの、キラキラもしなければ参考にもならない、それでもわたしにとっては愛おしい日々の記録を集めました。
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2023年11月の記事一覧

「理想の子供像」って親の幻想ですよね?

「理想の子供像」って親の幻想ですよね?

幼いころのわたしは、おとなしい子供だった。なにかに秀でている訳でもなく、運動神経が良い訳でもなく、勉強に至ってはこの年代だから「できる/できない」の意識はなかった。少なくとも、ハキハキとした、活発なタイプではなかった。

小学校低学年の授業参観を終えると、母はわたしにこう尋ねた。「まみちゃんは、授業がわからないの?」

わたしはビックリして、「わかるよ」と答えた。母は、不満そうに言う。「どうして手

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「育業」という言葉に違和感

「育業」という言葉に違和感

「育業」とは東京都が提唱した「育児休業」の愛称です。

しかし、私は働く母親として「育業」という言葉に違和感を覚えます。

「育休」では取得しなくて、「育業」なら取得するのでしょうか。それはなぜでしょうか。

その理由を考えてみました。

育休を取得したい人は89%もいるのにまず、世の男性は「男性育休」についてどう考えているのでしょうか。

エン・ジャパンが2023年に実施したアンケート調査を見て

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怒ってばっかり、あるいは我慢してばっかり

怒ってばっかり、あるいは我慢してばっかり

夫が単身赴任をしているので、ワンオペで6歳1歳を育てている。

6歳の娘は(親ばか目線で恐縮ですが)賢く、ある程度自分のことは自分でできるようになったが、まだ未就学児。
子どもには無理・やってはいけない、といった規範と「やってみたい」という想いのせめぎ合いで、「なぜ今それをする!?!?」という不思議な行動をたまにする。

1歳の息子は輪をかけておてんばで、目を離したらお箸が床に散らばって、それを片

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「さみしい」の代わりに「ママ大好き」としか、子どもは言わない

「さみしい」の代わりに「ママ大好き」としか、子どもは言わない

「とにかくママが~だいす~き♪」という幼い声が聞こえた。子どもたちを保育園に送った後、立ち寄ったスーパーの駐輪場での出来事だ。

ああ、うちの子もそう言うわぁ、と微笑んで、声の持ち主を探す。3歳くらいの男の子と、生後半年にも満たない赤ちゃんを抱っこしたお母さんの姿があった。

あ……。

暗転。さっきまでの朗らかな気持ちはどこに行ってしまったのだろう。わたしは、その男の子と、わたしの娘と、自分を重

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無償の愛は、「子から親」でしょ

無償の愛は、「子から親」でしょ

初めての子どもを育てている時に、自分が自分でなくなる感覚が多々あった。

わたしは温和で、頭の切れが良く、ユニークで、強いメンタルを持っていると思っていた。たいていのことには動じないし、度胸もある。子どもが好きだし、暴力的な気持ちになる理由がわからないから、虐待なんてしないだろうと自信があった独身時代。

それが、第一子を生んでからは、自分のことがわからなくなった。何一つ、自信がない。「だめな母親

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