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ハリー・スタイルズに恋して#9 夕方のドライブ
「今日の夕日、やばそうだね。」を合図に、娘とふたり、ドライブに行く。
休校期間の子どもたちは、習い事にも行けず、近くのスーパーですら行きづらい雰囲気で、どこにも出かけることができなかった。
そんな中、唯一気兼ねなく行けるのがドライブ。ふたりだけのドライブは、その日の娘の気分で、色々な洋楽がかかる。
No Controlをジェームズとボーイズのように振り付きで歌ったり、ジョナサン・ロスのNev
ハリー・スタイルズに恋して#7 365日のWONDER
「卒業のお祝いに何が欲しい？」
いつも子どもたちのことを気にかけてくれる、昔の職場の上司が連絡をくれた。
娘の答えは『365日のWONDER ブラウン先生の格言ノート』が欲しい、だった。
5年生のときに出会ってから、何度も図書館で借りている本で、WONDERは本編も続編も読んだことがないのだが、娘はその本だけをいたく気に入っている。
自分のものになった大好きな本を読んでいた娘が、びっくりし
ハリー・スタイルズに恋して#6 fire tv stick
無事卒業式も終わり、春休み。娘の1Dへの愛はますます深くなるばかり。
Amazonのfire tv stickを購入した為、大画面でYouTubeを観ることができるようになり、検索画面はOne Direction一色に。
そして、家族の話題もOne Direction一色に。
家族の誰かが好きだと言ったものを、否定せず、一緒に楽しんでしまうのが、わが家の得意技だ。
気付けば家族それぞれ好き
ハリー・スタイルズに恋して#5 卒業式
2週間の休校が明け、2日後の卒業式。
朝、小さなリンゴのパンを、胸がいっぱいで半分も食べられなかった娘。
髪をアップして、袴を着せてもらったら、あまりにお姉さんに見えて、朝から涙が出そうな私。
卒業式は短縮プログラムで行われ、全員マスク着用、来賓はPTA会長のみ、在校生の参加なし…と、とてもシンプルだった。
でも、やれたことのありがたさをみんなが感じていて、それが体育館の空気を通して伝わって
ハリー・スタイルズに恋して#4 休校days
程なくして2週間の休校に。小学校で過ごせる最後の時間を急に奪われてしまった娘。
TVは各地で卒業式が取り止めになったニュースを連日報道していて、私たち家族は本当に卒業式ができるのか不安な日々を過ごしていた。
友達と会うこともできず、家から出ることもない毎日。でも娘は忙しそうだ。今まで見たことがないほど机に向かっている。
次々増えていくノート。それには、びっしりとOne Directionの歌
ハリー・スタイルズに恋して#3 ありがとうの会
2020年2月下旬、COVID-19が私たちの生活にも影響し始めた。
娘が楽しみにしていた“6年生ありがとうの会”は、学年毎の入れ替え制、親の参加ナシに。
「今まで5年間卒業生を送ってきて、やっと自分たちの番だったのに…」
なくなってしまった1年生との入場や5年生が作ってくれる花のアーチでの退場、そして何よりその全てを親に見せられない悔しさ。
この頃の娘は誰のせいにもできない、やりきれない
ハリー・スタイルズに恋して#2 図書館にて
図書館でCDを借りてみたものの、娘はなかなか聴いてくれない。やっぱりダメか…。
あっと言う間に2週間が過ぎ、返却日。このまま聴かないで終わってしまうのかと思っていたら、なんと！
「もう1回借りてみる」
私、内心ガッツポーズ。私が勧めたもので、彼女が気に入ったものが、過去にあまりなかったからだ。どんどんお姉さんになっていく彼女と一緒に楽しめるものを、私は探していたのかもしれない。
ハリー・スタイルズに恋して#1 prologue
娘とハリーの出会いは図書館だった。
2020年2月、YouTubeでいろいろな洋楽を聴くようになっていた彼女に、one directionを漠然と“カッコいい男の子のたち”としてしか認識していなかった私は、図書館にあった1DのCDを軽い気持ちで「サニー好きそうだけど聴いてみる？」と勧めてみた。
まさか、私の固定観念も娘の未来も180度変わっていくとも知らずに…。