人を理解すること

他人のことは、そう簡単に理解できない。

だけど、自分の経験した過程を歩んできた人は、比較的理解できる。

自分の経験してきたプロセスや、それに伴う感情や思考は、経験しているからこそ理解できる。

でも、経験したことでも自分で気づいていなかったり、どんな感情や思考をしていたかに関心を向けない人もいる。

自分の感情に真摯に向き合ったことのない人には、人を理解することは余計に難しくなる。

自分の経験したことを素直に受け止めて、自分なりに解釈で来ていても、自分と違う過程を歩む人は理解しがたいことがあるのに、自分の過程を理解できていないとなおさら難しくなる。

自分の経験したこと以外のことを解釈するためには、それを自分で経験するか、本を読むか、インタビューするしかない。

だけど、同じ過程を歩んでいても感じることや考えることに個人差はあるのに、本やインタビューから得られる他人への理解は、非常に狭隘である。

よって、人は、自分と似たプロセスを歩んだ人と意気投合し、自分と似たプロセスを歩んでいる人と関わりたいと思うのである。