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いよいよ最終日。代表者プレゼンを実施


代表者プレゼンの舞台は、体育館。高校生ならではのアイデアや感性に期待が高まります。

神奈川県立綾瀬高校の「総合的な探究の時間」の授業に協力して約半年。2024年6月27日で、総探の授業は最終日です。
先生も私たちスリーハイも、そして生徒のみなさんも、みんな手探りでスタートした総探の授業。正直言って「しっかり形になるのだろうか」という不安がよぎったこともありました。
でも結果として想像以上に充実した提案を受け、みなさんと過ごした半年間はかけがえのない時間だったと感じています。綾瀬高校支店のみなさんが考えてくれたプレゼンは、今度は私たちが現実の企業活動の中で、検証、実現可能性を模索していく番です。だから、この日の終わりは、始まりと同義。

最終プレゼンに果敢に挑んでくれたみなさん、それを見守るスリーハイ綾瀬高校支店のみなさん、素晴らしい半年間を、ありがとうございました!!
                  株式会社スリーハイ代表 男澤誠


代表者プレゼンは、スリーハイが採点しプレゼン順位を決定

2024年6月27日の授業は、体育館での最終プレゼンでした。
スリーハイの経営課題に応じて分かれた5部署それぞれで、
生徒による採点上位の班が今回の代表者プレゼンを担当します。

プレゼンはマイクを使い、生徒のChromeBookをプロジェクターにつないでプレゼン資料をスクリーンに表示します。最終プレゼンに参加しない生徒は発表を見守り、各班のプレゼン採点を行いました。

ひと班ずつチェックシートに記入します。

代表者プレゼンにおけるスリーハイの評価基準は、以下の5つです。

①課題への理解度(スリーハイから提示した経営課題を理解しているか)
②マーケティング視点(ペルソナ、4Pなど「総合的な探究の時間」で講義があった知識を生かしているか)
③事業内容(アイデア・内容に独自性、面白さ、工夫はあるかどうか)
④実現可能性(アイデアの実現可能性は高いかどうか)
⑤意欲(プレゼン発表から感じられるやる気、チームワーク)

スリーハイ設定の評価基準(各5点、5人の審査員で125点満点)
当日の体育館レイアウト。舞台前中央にプロジェクターを設置し、生徒のPCを直接繋いでプレゼン資料を投影。
みなさんの真剣な発表に、真剣に聞き入るスリーハイ社員一同。
私男澤も、みなさんからの提案を真剣に受け止めます。
「こんな発想があるのか」と驚くこともしばしば。
若いみなさんの感性は、これからの未来の感性。
現役高校生の「生の声」を聞けることは、スリーハイにとっても財産となりました。

「人前で話すのは苦手」そんなふうに思う人もいたと思います。
でもみなさんしっかり前を向いて、上手にプレゼンしていましたね。

営業誌のレイアウトに至る前段階の手描きラフ。
この作業ができる人(みんなで話し合った結果を図解できる人)は、
社会に出てからも重宝されること間違いなし!
営業誌を作るチームでは、プレゼン資料の他に実際に制作したドキュメントの提出もあり
その完成度の高さに驚きました。高校生視点でスリーハイオリジナルキャラクターを作ってくれたり、社員インタビューを掲載したりと、アイデア満載。
蒸し暑い日でしたが、外からの風が入り、体育館の床の地べたのひんやり感が心地よい日でした。

一つ発表が終わるたび、生徒さんたちも採点します。採点が終わると、また別の班のプレゼンを見ます。どれ一つとして同じプレゼンはなく、各班の熱い思いを投影したスクリーンから目が離せません。

毎回プレゼンを見ていて思うのですが、みなさんのネーミングセンスがとても良いのです。
プレゼン資料も大きな字でまとめてくれ、とてもわかりやすくてGOOD。
グラフを使って説明してくれた班もあり、説得力がありました。
授業後のアンケートでは、男子も女子も丁寧な感想を入れてくれました。
フレンドリーで優しい生徒が多いのも、この綾瀬高校の魅力です。

発表が進むうち、どの班も甲乙つけ難く、僅差での審査が続きます。

「みんな思った以上に素晴らしい。高得点が続くと点差がつきにくくなるなるなあ。」

生徒はスライドを見て、スピーチを聞き、チェックシートによかったことを記載。スリーハイ社員は点数とメモを記載。これを9回繰り返し、採点結果も出揃いました。そこでスリーハイ各部長からの講評がありました。

「プレゼン資料だけでなく、営業誌も作ってくださり大変だったと思います。試行錯誤を繰り返す中で、自分ごととして考えてくれたのが伝わりました。実際に会社に入って思うのは、みなさんにやってもらったようなことを、私たちは会社で毎日やっているということです。問題があって課題を見つけ、解決策は何なのか。そんな思考回路を高校生というタイミングでできた経験値は、素晴らしいことだとで、主体性を持つ大切さを感じていただけたらと思っています。」

人事部:徳江

「毎回の授業でみなさんに会うのを楽しみにしていました。またみなさんが頭を悩ませてくださっていたので、私自身も本当に頑張らなきゃ、と思っていました。半年間お疲れ様でした。」

営業部:幸村

「私は広報部長を担当しましたが、スリーハイでは広報部ではなく、営業部に所属しています。ですから今回は広報部はもちろん、他の部署、特に商品開発部は現職でも関係してくるので、とても興味を持ってみなさんの発表を見ていました。広報部で出してくれたイベントのアイデアは、会社に戻り、本物の広報部の人に『こんなイベントを高校生が考えてくれているよ』と伝えました。いただいたアイデアは、できれば全て挑戦してみたいと思っています」

広報部:勝又

「みなさんの最終プレゼンを拝見して、改めてヒーターの可能性を感じることができました。社会課題を解決するもの、快適な生活を送ることができるもの、環境問題に取り組んだもの、さまざまなものがありました。ターゲットを絞り込み、具体的なプロモーション活動も改善されていてよかったです。みなさんは前回と今回、自信を持って挑めましたか?みなさんが考えた商品は、いわば自分の子どもみたいなものです。メイドインジャパンのすごさを再び世界に知らしめていきましょう!」

商品開発部:松本

「私も数年前まで高校生でした。半年間協力してくださり、ありがとうございます。いつか社会に出た時に役立つことがあると思います。ありがとうございました。」

営業:高田

「みなさん、私はチンと申します。台湾から参りました。石炭を研究するチームに所属しています。」

台湾からのインターシップオーナーより

そしていよいよ結果発表です。

「社会に出ると計画通りに進むことは、ほぼありません。
就職して自分の好きなこと、
好きな人間関係のところにいられることも、
ほとんどないというのが実情でしょう。

私も転職したので、その感覚はよくわかります。
でもみなさんは、それぞれの場所で、答えを見つけなければないんですね。そんな目に見えない答えを探す時に、この7ヶ月の総探の授業での経験が、すごく役に立つんです。やったことなくてもいいじゃないですか。怖くても、チャレンジして、ワクワクしながら生きる大人になってほしいです。経験をたくさん積むことがポイントです。綾瀬高校支店のみなさんは『他の高校ではやっていないような授業を経験した』というのが、強みになる。そして次の2年生に今までやったことを伝えてあげて欲しいし、私もまた綾瀬高校に来ますから、ぜひ声をかけてくださいね。7ヶ月間本当にお疲れ様でした。」

受賞した3つの班や、代表者プレゼンに選ばれなかった班のアイデアにも、キラリと光るものがありました。当日は東京新聞さんの取材も入り、授業後にインタビューに協力してくれた生徒さんも。その際結構話が弾んで

「アイデアは次から次へと湧いてくるから困らない」
「アイデアって、ふとした思いつきから生まれるんだと思った」
「新しいものを作っていくって、商品開発以外にも使える考え方。例えば身近なものでいえば、運動部の練習メニューを、やったことのない新しいものにするとか」
「300人もの前でプレゼンする機会はなかなかないからよかった」
「会社の痛いところをついて、改善していけたら、と思っていた」
「アイデア出しの時はあまり深く考えない方がいい意見が出る」

など積極的かつ頼もしい意見がたくさんあがりました。

代表:男澤
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代表の私・男澤からは、こんな言葉も伝えました。

ちなみに優勝はこちらの温めるエコバック「家までほっと」。優勝おめでとうございます🏆
最後にサムネにも採用させていただいた、応援うちわのアップで。またお会いしましょう!

当プロジェクトのまとめは、後日株式会社スリーハイから配信される
PR TIMESのプレスリリースもご覧ください。

これまでの授業と全体の流れ

◆第1回〜第3回
探究学習全体の概要説明やマーケティング基礎など
◆第4回
スリーハイ担当社員5名が各部署にて詳しい説明実施
◆第5回
各班で他社事例などをまとめる「現状把握」
◆第6回
ワールド・カフェで「現状把握」のアイディアを拡散
◆第7回
KJ法で実現可能なアイディアに落とし込む
◆第8回
高校生が自ら考え自らの独創性を発揮できる時代へ!
◆第9回目
高校生たちがいよいよ課題解決の提案書を提出
◆第10回目
提案→実現に向けた企業フィードバック【その1】【その2】
◆第11回目
NPO法人SoELaによるプレゼンテーション講座
◆第12回目
最終プレゼンに向けたブラッシュアップ①
◆第13回目
最終プレゼンに向けたブラッシュアップ②その1、その2
◆第14回目
プレゼン資料完成に向けた最後の追い込み
◆第15回目
元タカラジェンヌがレクチャー「魅せる」プレゼンの極意
◆第16回目
323名のアイデアが集結。最終プレゼンを実施


過去記事一覧

◆第1回目(2023年11月27日)登壇者:NPO法人SoELa岡部さん、株式会社スリーハイ代表男澤

◆第2回目(2023年12月11日)
登壇者:株式会社スリーハイ代表男澤

◆第3回目(2023年12月18日)
マーケティング講座(オンラインのためレポートなし)

◆第4回目(2024年1月15日)
株式会社スリーハイ担当社員が5名来校し現状把握

◆第5回目(2024年1月22日)
生徒と先生による現状把握

◆第6回目(2024年1月29日)
ワールドカフェでアイディアの発散

◆第7回目(2024年2月26日)
KJ法によるアイデアの収束

◆第8回目(2024年3月11日)
高校生が自ら考え自らの独創性を発揮できる時代へ!

◆第9回目(2024年3月18日)
高校生たちがいよいよ課題解決の提案書を提出

◆第10回目
提案→実現に向けた企業フィードバック【その1】【その2】

◆第11回目
NPO法人SoELaによるプレゼンテーション講座

◆第12回目
最終プレゼンに向けたブラッシュアップ①

◆第13回目
最終プレゼンに向けたブラッシュアップ②

◆第14回目
プレゼン資料完成に向けた最後の追い込み

◆第15回目
元タカラジェンヌがレクチャー「魅せる」プレゼンの極意

◆第16回目
323名のアイデアが集結。最終プレゼンを実施

神奈川県立綾瀬高等学校

NPO法人SoELa

株式会社スリーハイ


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