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スリーハイ綾瀬高校支店始動!配属部署の概要を高校生社員に説明【その1】

株式会社スリーハイでは2023年11月から約半年をかけて、神奈川県立綾瀬高校の「総合的な探究の時間」の授業に協力しています。実際にスリーハイが直面する5つの「困りごと」を、綾瀬高校323名の高校生たちに解決してもらうため、2年生全生徒を5つの部署に配属。今回は配属後初めての個別授業でした。スリーハイ代表の私・男澤だけでなく、5人の社員が綾瀬高校支店の5つの部署を担当します。5人それぞれが資料を作り高校生社員たちに、部署の特性や課題についてレクチャーしました。

2024年1月15日第4回目の綾瀬高校「総合的な探究の時間」授業に挑むスリーハイ代表・男澤&スリーハイ社員たち。現状把握①のための資料(スリーハイ「アニュアルレポート」「熱パンフ」「各部署の説明資料」)を応接室にて9クラス323名分準備

これまでの授業と全体の流れ

第1回から第3回までの授業では、今回の探究学習全体の概要説明や、「スリーハイってどんな会社なのか?」の説明、マーケティングの基礎といった、探究学習を行う前段階の基本的情報のインプットを中心に行いました。

今回の授業は1月15日の現状把握①に該当。社員が綾瀬高校の教壇に立った。

◆2023年11月27日の第1回目授業のレポートはこちら(体育館での全校集会スタイル。登壇者:NPO法人SoELa岡部さん、株式会社スリーハイ代表男澤)

◆2023年12月11日の第2回目授業のレポートはこちら(体育館での全校集会スタイル。登壇者:株式会社スリーハイ代表男澤)

◆2023年12月18日の第3回目授業はマーケティング講座(オンライン開催。登壇者:NPO法人SoELa 佐藤さん)


第4回からはいよいよ、高校生たちに解決してほしい経営課題に応じた個別授業がスタートしました。5つの経営課題と担当部署は以下の通り。

事前に生徒たちにアンケートを行い、2年生9クラスを5つの部署に配属。本人たちの希望により配属部署を募りましたが、4つの部署が2クラスずつ、1つの部署が1クラスとなりました。

経営企画部:1クラス
営業部・人事部・広報部・商品開発部:それぞれ2クラス

アンケートの結果2学年9クラスがそれぞれの部署に配属

5つの部署に対してはスリーハイの社員が5人担当します。各担当者が説明資料を作り、綾瀬高校支店の新入社員に現状把握のための授業を行いました。

現状把握①-1 経営企画部の場合

経営企画部の担当は株式会社スリーハイの高田さん。昼礼の動画などと共に現状を説明

経営企画部では、昼礼の改革を経営課題に掲げています。スリーハイではコロナ禍になる前からフレックスタイム制が取り入れられており、それまで朝礼だった毎日の情報共有の機会がお昼に行われることになりました。

ところが毎日行っていると昼礼がマンネリ化してしまい、単なる業務連絡になってしまいがちなことに課題を感じています。現在行っている昼礼のお題は以下のようなものになっています。

そこで綾瀬高校支店経営企画部のみなさんには、オンラインミーティングでもコミュニケーションが活発になる昼例の改革案を考えてほしいのです。



株式会社スリーハイの堀江さんも生徒さんたちの質問に回答。

授業中に皆さんから寄せられた質問としては
「昼礼の動画に社長が写っていないのですが、社長は参加しないのですか」というものがありました。出張などで撮影日にたまたまいなかっただけで、普段は私・男澤も参加しています。

ほかにも「いつも発言する人は同じ人が多いですか?」「マスクは外さないんですか?」などの質問や「個々にスポットを当てたスピーチがいいと思いますが、やっていますか?」という提案もありました。個々にスポットを当てたスピーチはやったことがないので、いいアイデアだなと思いましたね。

また「昼礼を盛り上げるために何か工夫したことはありますか?」と聞かれたので今までに行った心理テスト体操、留学生のインターン生が来た時はその人に英語のワンポイントレッスンをしてもらったりしたことをお伝えしました。

授業後にスマホで回答してもらったアンケートでは「今日の授業で一番印象に残ったこと」で以下のような声が寄せられました。(抜粋・原文ママ)

  • 昼礼の動画をみたこと

  • 実際にzoomをやっているシーンを見せていただいたのは分かりやすかったし印象に残った

  • 朝礼ではなく昼礼をしていてzoomを使いながら曜日ごとにやることが決まっているのが印象に残っています

  • 会議を一丁締めで締めてるのが日本のだなぁと思いました!

  • 動画ではみんなが話していることが少なかった

  • 昼礼のシステムとフレックスタイム制について

  • クレドは必須

  • フレックスタイム制とクレドという目標とコミュニケーションを大事にしてること

  • クレドを作って自分たちで目標を決めていたこと

などなど。クレドについて言及する人が数人いたので、少し補足を加えておきます。

クレドとは企業全体の従業員が心がける信条や行動指針のことです。

RELO総務人事タイムズ

もう一つの授業後アンケートで「今日の講義の中で、あなたの部署の課題を解決するにあたってどんなことが役に立ちそうでしたか?」と聞くと以下のような声も寄せられました(抜粋・原文ママ)

  • Zoomのリアクション機能

  • 他の会社の朝礼で何をしているかを知ること

  • なにを目的として昼礼をやっているのか

  • 配られた資料や質問タイム

  • スピーチを取り入れる

  • 昼礼の内容が真面目すぎている。個人にSPOTが当たっていないという印象が見受けられました。そこが課題解決の鍵なのではないかと思いました

深く考えてコメントしてくれる人も多く、今後の展開が楽しみです。経営企画部担当のスリーハイ社員高田さんからの新入社員のみなさんへ一言はこちら。

現状把握①-2営業部の場合



営業部の担当は株式会社スリーハイの幸村(ゆきむら)さん。取引先にスリーハイの魅力を伝えたいが、伝えきれていない現状を営業部に配属された新入社員たちに説明

営業部では製品の販売だけでなく、会社の魅力をお客様に伝えることも重要なミッションと考えています。しかしスリーハイでは新製品のお知らせ通知や企業として大事にしている活動、またスリーハイで働く社員の様子を、お客様に伝えられずにいました。

そこで今まで作りたいと思っていたけど、人手が足りず作ることができなかった「営業誌」をみなさんに作ってほしいと思っています。良い案は実際に採用し、取引先に配布する予定です。幸村さんからは詳しい資料の提案もありました。

お客様にスリーハイのファンになってもらうには、どうしたらいいだろう?その一つの方法として綾瀬高校支店のみなさんに「営業誌」を作ってほしい。
「手書きとパソコン、どちらがより読んでもらえる?タイトルは?」
前回の講義で習った「マーケティングの4P」を営業誌にも取り入れよう
お客様との距離を縮める根本的なアイデアも考えてほしい!
インタビューなど必要な場合は依頼してください

幸村さんからの資料を見て、説明を受けて、綾瀬高校支店のみなさんからはこんな質問がありました。

「営業部でやりがいを感じるときはどんな時ですか?」
「私の場合は、早くこのヒーターを入れてほしいとオーダーをされた際、通常よりも少し早く納入できた時に『幸村さんに頼んでよかった』と言われた時にとてもやりがいを感じました。」

他にも「スリーハイってどんな意味ですか?」という質問もありました。

「スリーハイは3つのハイ(High)を表しています。

High Technology
世界に通用する日本ならではの品質と技術力を高めていくこと
High Touch
もの・ひとを温める人間味溢れるスタッフでありたいということ
High Fashion
枠にとらわれない新しい製造業をつくり地域・社会を豊かにすること

スリーハイの名前の由来

これら3つの価値を⾼め、もの・ひと・社会に温かさをつくりたい、というのが社名の由来です。」

授業後アンケートで「今日の授業で一番印象に残ったこと」を聞きました。(抜粋・原文ママ)

  • 質問出すのが難しかった

  • 営業の大切さ

  • 仕入先と得意先の人数

  • 今まで営業用パンフを作って来なかったということ

  • 今まで営業誌を人が少なくて作れなかったこと

  • ペルソナの大事さ

  • キャラクターつくる

  • 身の回りにいろんな製品があるとびっくりした!

  • でかいヒーターを作るのが難しいと聞いて驚いた

  • ヒーターのなかでも様々な用途のものを手掛けていること

もう一つの授業後アンケートで「今日の講義の中で、あなたの部署の課題を解決するにあたってどんなことが役に立ちそうでしたか?」と聞くと以下のような声も寄せられました。(抜粋・原文ママ)

  • ペルソナ

  • 営業誌のデザイン

  • 今までの営業実績

  • ユニークな考え

  • 一人一人の個性ある考えが大事

  • 広告を作る

  • みんなが理解できなかったことや気になったことを解決する

  • 絵が好きなのでキャラクターを作るのにすごく役立ちそうです!

  • ゆるキャラをつくる

  • あったかくてかわいいこと

  • 読みやすく、親近感の湧く冊子づくりをする

  • 見たいと思う企画を考える

  • ペルソナとか4pをしっかりしたら良さそうだと思う

  • 目的をしっかり持って解決策を練る

  • どういう方向で話を進めたいのか

  • 営業誌を見る視点に立ちどのようなものが見やすいものになるかを考えること

みなさんからの意見をもとに、素晴らしい営業誌が出来上がることを期待しています。担当の幸村さんからのひとことはこちら。

現状把握①-3 商品開発部の場合

商品開発部の担当は株式会社スリーハイの松本さん。2クラス入れる視聴覚室で行われました。

産業用ヒーターを取り巻く環境は常に変化しており、新たなニーズに応えられる製品開発が必要です。担当の松本さんからは、スリーハイのヒーターに実際に触れてもらい、実際の商品開発の経緯などについてレクチャーがありました。

まずスリーハイのヒーターがどんなシーンで使われているかを紹介しました。

そして商品開発がスリーハイにとって絶対に必要な意味を解説。

そして独自開発の世界を変える人気商品「GOEMON」を紹介。

「『五右衛門風呂』を知らない人が多くてびっくりしました」
何をヒントにGOEMONを思いついたかという、アイデアのヒントはここに
自動車メーカーの抱える課題をヒアリング。商品開発のヒントはいつも『課題』にあり
お客様の「困りごと」を製品やサービスという形に仕上げていくのが企業の役割
想定をたて、疑問を出し、多くの需要があると確信して開発を進めていきたい
実際に「ニーズ」があるかを徹底調査。自動車業界以外にも食品、塗装、化粧品など粘性の高い液体、温度変化でを扱う業種をターゲットに設定して開発
新商品は自社サイト以外にも多くのECサイトやSNS、展示会、商品説明会で認知拡大を狙う
第3回のマーケティングの授業に、商品開発部の事業をなぞらえるとこんな感じ

担当の松本さんからは「商品開発部では、開発期間やGOEMONの名前の由来、なんでそもそもヒーターを扱っているのか、需要が少なくても製品開発は行うのかなどの質問がありました。視聴覚室内がちょっとガヤガヤしている瞬間もありましたしたが、まずはヒーターの使い道を知ってもらい、今日のように温かさに触れてもらうことで、イメージを高めてもらいたいと思っています。商品開発はアイデア出しが難しいと思いますが、何かの産業にフォーカスした方が、より解決策が見つかるかもしれないなと思いました。」
との感想がありました。

生徒さんたちからのアンケート結果は以下のとおりです。
今日の授業で一番印象に残ったこと」(抜粋・原文ママ)

  • 開発にいたる経緯

  • スリーハイの作成(実験)方針

  • GOEMONの使い道が画期的だったこと

  • スリーハイはニッチな商品開発を目指していること

  • 他の会社が作らないようなヒーターでも作ってみていること、需要が低いものでも作っている。ニッチさがある

  • 考えた商品の需要が少なくても開発まですること

  • 缶を一気に温める機械がはじめてだったということ

  • イカ天って美味しそうだなって思いました。バンドやってたのすごく以外でした

  • 日本国内だけじゃなくて海外にも製品を販売していること

  • 需要に応えるために課題を見つける

  • ピアノ暖房

  • GOEMONの使い道が画期的だったこと

  • LEDが普及したことによって雪が積もってしまうこと

  • LEDなどにもヒーターが使われていることなど

  • 半年しかかけずに新しい商品を開発できたんだなあと思った

  • GOEMONの開発期間が約半年しかないことに驚いた

  • ヒーターを使うか使わないかで違いが大きくあり、商品を開発する上でかなりやることがあったりすることがわかりとても印象深かった

  • ヒーター触れなかった

  • 薄型の柔らかいヒーターを実際に触ったこと

今日の講義の中で、あなたの部署の課題を解決するにあたってどんなことが役に立ちそうでしたか?」(抜粋・原文ママ)

  • 中国語翻訳や進出

  • 新しいアイデア困ってる事から商品開発をする、自分の発想力

  • 新しいもの前例のないものさまざまな考え方、需要の理解

  • 需要を見つけることが商品開発につながること

  • 新しい視点から物事を考えていく

  • 今までどのように解決してきたかの確認

  • とりあえず、意見をたくさんだす

  • 自由で柔軟なアイデアが必要だとわかった

  • 自分が不便だと感じた経験

  • 柔軟な発想多少ニッチな物を提案しても方針がそうだから良くなる

  • GOEMONの話が聞けて案を思いついた

  • LEDは熱が出ない

  • ペルソナ要望があれば作り、需要はあとから探すということ

  • 商品を作った後に需要を見つけに行ってもいいということ

  • 色々なアイデアと日常にあるものを組み合わせれば解決出来ると思った

  • 情報を集めたりすることをよりはやくすることで開発するにあたってとてもスムーズになると思った

  • ちょうど寒い今の時期、寒さで不便に思うことが多いと思うので日々の寒さで不便なことをメモしておけば商品開発のきっかけになりそう

  • 自分の身近な出来事ではなく、色々な視点から考えること

  • 4Pどうやって商品ができるかわかった

  • とにかく案を出す

  • 日常生活でヒーターに対するアンテナを立てておく

  • 出来ないで考えずにいろいろなことを想像する

  • 発想力、案を出す、やる気

  • まず作って、後から需要を考えること

たくさんの提案があり嬉しいです!商品開発部の松本さんから最後に一言。

残り二つの部署「人事部」と「広報部」の授業については次の記事【その2】をご覧ください。



神奈川県立綾瀬高等学校

株式会社スリーハイ






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