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[映画]ストップ・メイキング・センス4Kレストア
ついに見つけたぞ。米米CLUBの音楽はここからきていたのだ!
って、トム・トム・クラブのもじりでバンド名をつけたというのは広く知られた話だけれど、この映画で改めて実感して、ようやく「情報」が「知識」に昇華したと感じたのである。
「かっちょいい!」イントロのリフ、そのまんまの音もあった。
ブラック・ミュージックの濃さではないが、明らかなアフリカンビートからの引用、そしてニューウェーブ感。
これに
[音楽]THE RYDERS - ANIMAL STREET 1987-1988(2023)
これは驚き&痛快な作品だ。
初期2枚のアルバム「GET GOOD LOVIN」「THE RYDERS」を現メンバーで再録した作品。PUNKバンドの再録は「あれ?」ってなることも多いが、これは素晴らしい。
身体能力的劣化はほぼ感じられないし、テンポも当時のまま。円熟とかそういう言葉は全くなく、全開バリバリ。
ぜひ触れておきたいのが、当時から「ではない」2人のメンバーの演奏、めっちゃ良いです。ま
[音楽]Tuk Smith & The Restless Hearts - Ballad Of A Misspent Youth(2022)
わーい、新たなお気に入りを見つけたぜ!
これは理屈抜きにカッコいい。グラムやシン・リジー的R&R。時代と逆行してるかもしれないが、私はこういう貫いている音楽が輝いて見えるね。
ジョージア州アトランタ出身、PUNK/HCからルーツを辿って70年代前半UKロックがベースとなったとのこと。
BITERSとして活動していたが、2018年に解散。THE RESTLESS HEARTSとして再スタート。これ
[音楽]Brad Mehldau - Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles(2023)
アメリカのジャズピアニストがBeatlesを弾く、というアルバム。
といっても私はBeatlesが好きって訳じゃないのだけれど、何が素晴らしいってラストになぜか1曲だけDavid BowieのLife On Mars?を演っていて、これがとんでもなく素晴らしい。Life On Mars?は元々好きな曲だけれど、この演奏を聴くと涙が出そうになる。
他人の曲を演奏するという時のポイントの一つは「解釈
[音楽]Dolly Parton - Rockstar(2023)
私の世代からすると「I Will Always Love You」はホイットニー・ヒューストンで知ることになるわけだけど、オリジナルはドリー・パートンが1974年に出しているとすぐ知るものの、時が経ちドリー・パートンのことなどすっかり忘れていた。カントリーとか聴かないしね…。
御年77歳、とんでもないアルバムが出た。史上最高レベルの豪華ゲストを迎えた30曲!「豪華」の一言では言い表せない…。
名
[音楽]KODAMA AND THE DUB STATION BAND - かすかなきぼう(2019)
このアルバムが出てから1ヶ月後にCOVID-19パンデミックが発生した。このアルバムタイトルはパンデミックとは無関係だが、外出自粛を強いられ自宅にこもりひたすら自分と向き合っている頃によく聴いていた。
ニュース番組が毎日被災地の状況を報じていて、ふとこのアルバムのことを思い出し聴きたくなった。
インタビューを読みながら聴く。うん、やはり良い。都会から逃れたいポップさ、逃れられないむせび泣きがある
[美術]坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア
まずこのスピード感で展覧会を開催できたことに恐れ入る。それほど氏とICCの関係は密着だったということだろう。
本展はトリビュート展であり、本人の作品が並ぶ展覧会ではないが、展覧会タイトルにある3つのキーワードが本人を表すものとしてぴったりだと感じる。
DAY1 展覧会
私的な目玉は李禹煥によるアルバム「12」のドローイング、及びその前に坂本龍一個人に贈ったと言われる作品だ。
アルバムに使われた作
[LIVE]2023.11.18 Zepp Haneda MANIC STREET PREACHERS / SUEDE
先攻、マニックス。
初期の数枚は買って聴いていたけれど、いつしか追わなくなってしまっていたが定期的に新作をリリースしているのは知っていた、という程度だけれど。生演奏を鑑賞すると良い楽曲が多く、改めて作品をあたってみたいと思った。
昔、あるレビューで「英国演歌」という表現があったことを覚えている。デビューはセンセーショナルだったが、今となっては良質なギターロックを作り続けているアーティストで、それ
[LIVE]2023.11.15 高円寺HIGH FIRE BIRD HOT夜会 カレー処ニューチェック2周年記念 暴力太鼓教室(中村達也)/BLOW(鶴川仁美,サモン,)Candy On Boogie Mobile(candy mobile,澄田健,穴井仁吉,KYOYA)/スナックかもめ
暴力太鼓教室(中村達也)
噂には聞いていた中村達也氏のソロ演奏からスタート。
楽曲演奏ではなく即興と思われる。時々ダブのような深いディレイがかかり、随所に奇声や笑い声を発しながら叩きまくる。
タムやスネアのリム音、スネアのスナッピーを外す、スティックの逆さ持ち、怪我の功名と思われるスティック2本持ちなど、トリッキーな手法も混ぜながらとはいえ、基本は技術披露ではなく全力叩きまくりのパフォーマンス。
[音楽]The Aces - I’ve Loved You For So Long(2023)
バンドの告知のために「生きづらさ」ってブログを書いたんだけど、まあものすごく小さい話なんだけどさ。大なり小なり世の中は生きづらさで溢れていて。大きなものばかりが目につくようだけど、報道がすべてじゃないし。だからアートが必要なんだとも思うんだよね。
「Girls Make Me Wanna Die」を一発で気に入ったThe Acesの3作目。
ユタ州という宗教的にとても保守な地域でクィアとして育っ
[音楽]三柴理 - LA PASSION(2023)
ロックバンドのキーボードといえば、ロックンロールピアノという先入観がある。ボ・ガンボスのDr.KYONとか。
ところが筋肉少女帯でピアノを弾いていた三柴はクラシックだった。
筋肉少女帯脱退後になるが、1992年の「大釈迦」は歴代ギタリストがギターソロを順に弾きまくる名演だったが、冒頭でピアノソロを弾いている部分が好きだった。
このソロアルバムでは筋少の楽曲のほかソロ曲、クラシックというか現代音
[音楽]幻のモカンボ・セッション'54(1975) 「欲望という名の音楽: 狂気と騒乱の世紀が生んだジャズ」より
二階堂尚による「欲望という名の音楽: 狂気と騒乱の世紀が生んだジャズ」は私のようにジャズに詳しくない人間でも、音楽が好きならば読んでもたいへんに楽しめる本であった。
大量の痛快&興味深いエピソードの書き起こしはしないが、本書の中で気になった作品を聴いてみることにした。
1954年7月、横浜市伊勢佐木町の「モカンボ・クラブ」での演奏。3日間開催された3日目だけが録音されたそうだ。
日本におけるモダ
[音楽]David Bowie - Moonage Daydream - Music from the film(2022)
ボウイ初の公式ドキュメンタリー映画「Moonage Daydream」は劇場で観たし、Blu-rayでも観た。DOMMUNEでの特別番組「デヴィッド・ボウイの無限の世界へ〜 RETROSPECTIVE NIGHT」も観た。
ファンなら必ずと言っていいほど、この問いについて考えているだろう。それは「ボウイとは何だったのか」。
私自身、マイブームの周期は定期的に訪れ、作品を聴き返し、本を読み漁った
[LIVE]2023.10.30 新宿レッドクロス「Rock'n Roll Closet Vol.54 ~木村充揮Respect~」木村充揮/NAOKI/大久保ノブオ/with遠藤肇
ちょっと用事もあってのライヴ鑑賞。
レッドクロス来るの10年振りくらいかも。
大久保ノブオ(ポカスカジャン)with遠藤肇(スキップカウズ)
初見。
ガリガリ君を歌ってる方なんですね。
日記を曲にしてるらしく、笑いセンスが良くて楽しいライヴ。
NAOKI(SA)
ソロ弾き語りを観るのは初めて。
フォークや歌謡曲のカバーの中、TAISHOさんへの願いを込めた曲ってのがあってグッときた。
そし
[LIVE]2023.10.28 新代田FEVER「MOSH BOYz HALLOWEEN」CRACKS/CRACK THE MARIAN/Charlie Harper (UK SUBS)& JP submissions
純粋に鑑賞者として遊びに行ってきました。
CRACKS
サイコビリーバンド自体久々に観たし、パンチ合戦も久々に見た笑
"◯◯ビリー"という音楽は制約が多いだろうけど、ポップな泣きメロディな楽曲もあったりして幅を広げているように思えた。
CRACK THE MARIAN
ハイライトはなんといっても「BYE BYE GIRLFRIEND」だろう。
この曲を生で聴ける日が来るだなんて10代の俺は
Raise A Flagを聴く
日本のヴェテランOi!バンドのRaise A Flag、コンピで耳にしたことはあれどちゃんとと聴いたことがなかった。アルバム2枚を歌詞を読みながら鑑賞。
率直な感想を言うと、心のなかにある「正統派日本式Oi!」そのものだった。Strongで、喉を押し潰すような歌唱法(Oi!じゃないけどSpunky Boysもそうだった)、シンプルなコード選び、シンガロングなサビ。演奏は適度にラフでPunk Ro