[LIVE]2023.11.18 Zepp Haneda MANIC STREET PREACHERS / SUEDE
先攻、マニックス。
初期の数枚は買って聴いていたけれど、いつしか追わなくなってしまっていたが定期的に新作をリリースしているのは知っていた、という程度だけれど。生演奏を鑑賞すると良い楽曲が多く、改めて作品をあたってみたいと思った。
昔、あるレビューで「英国演歌」という表現があったことを覚えている。デビューはセンセーショナルだったが、今となっては良質なギターロックを作り続けているアーティストで、それがいつしかUKロックの雛形となり、大きな方向転換をすることもなく追求している、といった意味だろう。
ジェームスは多少太くなってしまっていたが、どことなく労働者階級のイメージは昔と変わっていないと思った。対してベースのニッキーはロックスターのようだ。
MCではリッチーのことも言っていたと思う。
「You Love Us」の大合唱が印象的だった。
後攻、スウェード。
デビュー当時から大好きで、再結成後も全作聴いている。
ライヴは初体験だがライヴ映像は何度も観ていて、そのイメージ通りブレットの全力パフォーマンスはフェス慣れしたエンターテイナーでもあり、衰えぬ歌唱力と声はおおいに楽しめた。
やはりというか、初期の曲はイントロだけで大歓声。大合唱となった曲はいくつもあり、日本での人気ぶりがうかがえる。
「So Young」ではラストのギター(録音時はバーナード・バトラー)フレーズをほぼほぼそのまま弾いてくれていたのが何か嬉しかった。
そして演奏面ではあまり話題にならないかもしれないが、リズム隊がすごくしっかりしていて屈強に思えた。そりゃヴェテランだし上手いってのはあるだろうが、曲の雰囲気をしっかり作っていて、その上でギターが上モノとして彩りを担うという基本が物凄く出来ているように思った。
約1時間、アンコールなし。好きだけど聴けなかった曲もいっぱいあるが、それは次の機会に期待しよう。
余談。
転換の時間に、隣でガンガン飲んでいた人たちの会話が面白くて。
音楽好きであれこれ観に行ってるらしく、この日の出演バンドについても「どのアルバムが好きか」だとか、ブリット・ポップ前夜においてどれほど重要だったかとか、その当時のどのバンドが好きだったとかを語り合っていた。
同じくらいの歳なのだろう、発言するバンドはどれも懐かしい名だった。